近況

書くほどの事件もなく、この一週間過ごしてきたので、ここらでまとめを。
まず、映画「舞妓Haaaan!」を観た。クドカンワールド全開のスピーディな展開で楽しい。舞妓になった柴咲コウをしつける駒子さん役の人(小出早織)は本当に舞妓が似合っている。
翌日、深川の東京都現代美術館に「Marlene Dumas(マルレーネ・デュマス) -Broken White」を観に行く(7月1日まで)。妖艶で、躍動的で、淫靡な、真実の様な世界。
ここ数ヶ月で、急に体がオジサン化してきていて、何か物を食べるとお腹が膨れる。ビリーズ・ブートキャンプ(深夜の怪しい通販番組から出てきた、ムキムキの黒人がダイエットして、これを買うとみんなハッピーだぜ!みたいなDVD)でもやらないと駄目かな。(それにしても最近彼は、来日して急にテレビには取り上げられるし週刊誌は密着取材だし、一体幾ら金ばらまいたんだろう?)
あ、予讃線の途中で見た(高瀬-比地大間)一部がごっそり上から抜かれた様な山、帰って調べてみると(沿線の気になる所をメモしておいて、その時の事を思い出しつつ後から調べてみるのも鈍行の旅の楽しい所。)、爺神山(とかみやま)という山だそう。かつてはきれいな丸い形で、地元のシンボルとして「高瀬富士」と言われていたそうだが、昭和三十年頃から始まった採石で、山がごっそり抜き取られた様になってしまったそうだ。(四国新聞の記事)人間というのは凄い事をするものだ。
明日は渋谷に出て、日本の選挙のドキュメンタリー、映画「選挙予告編)」を観に行きたい。


京都出立

現地人みたいな顔をして、向日町駅まで親戚に送ってもらい、8:48発の朝のラッシュのJRで京都へ。京都からは新幹線「こだま」に乗って掛川の知り合いに会いに行き、そこから先東京までは鈍行を乗り継ぐ予定。
京都駅で新幹線と乗車券をみどりの窓口で買う時、掛川までの新幹線の券はともかくも、京都から我孫子までの乗車券を買うのは一苦労(「我孫子まで」なんてうっかり言うと「大阪ですか?」と言われてしまいそう)。窓口のお姉さんは「”千葉の” 我孫子です!」と言ったら苦笑いしつつも時刻表の路線図を探してくれたけど、(千葉の)我孫子が見つからず、結局僕が指差して教えるはめに。
次々東京へ発車していく「のぞみ」や「ひかり」は中を覗くとみんな一杯で、指定席を買わなかった僕は心配だったのだけど、「こだま」に乗ってみれば自由席は殆どがら空き状態。
平日朝の新幹線「こだま」の自由席
この写真を撮った時は海側の窓際に座っていたのだけど、すぐに海側は日が差し込んでくるというのが分かったので、山側に移動。そういえばみんな山側に陣取っている。「郷に入らば郷に従え」ば良かった。


京都ぶらぶら

朝、泊まったおばさん夫婦はそれぞれ出てしまい、夕方まで京都をぶらぶらしてる事にした。
桂にバスで出て、阪急に乗る。
阪急の電車って、席のどこにも縦の手すりが無いのね。立ち上がったり座ったり、つかまる所が無いなんて、年寄りや障害者は大変だろうな。
先頭だった車両を改造したと思わしき車両。運転室がそのまま。
先頭だった車両を改造したと思わしき阪急電鉄の車両。運転室がそのまま
大宮で降りる。埼玉みたいに平坦に読むのかと思ったら、最初にアクセントを付けて「おおみや」なのね。
嵐山線(京福電気鉄道嵐山線)に乗り換える。さすが関西、「経済運転」か。
嵐山電車(京福電気鉄道嵐山線モボ101形)の運転台
広隆寺
まずは広隆寺で弥勒菩薩を観て(拝観料が700円もした)、今度は龍安寺に行き、石庭を観た。
龍安寺に向かう道
ここは中学の修学旅行でも来ているはずだし、数年前京都を通った時も来ていたと思うのだけど、岩と砂利だけの(苔もあるけど)そっけない庭を観ていると、大海にも思えてきたり、でもやっぱり背景には涼しい木立があって、また結構広いと思ったらそれは両側の壁が奥に行くにしたがって低くなっているせいであったり、自分の見ている現実(と個人が思っているもの)って案外あてにならないんだよという様な事を言われている様な気がする。
龍安寺の石庭と中学の修学旅行生
でも龍安寺の石庭って、植物やらあって一つの庭だった枯山水という形式を、こういう風にしちゃうんだから、ある意味スゴイ方向に行っちゃったんだな、と。芸術って突き詰めて突き詰めて行くと、人を寄せ付けない(その割にはたくさん人が来ているけど)方向に行っちゃう場合が往々にしてあるわけで、その一つの形なのかなと思ったり…(枯山水についてのテレビ番組解説ページ
そんな事を考えていたら、結局一時間半余り居てしまった。
外人の怖そうなお兄さんの腕にマジックインキで「勃起」と書いてあったのは笑うに笑えない(笑ったらどうにかされそう)感じではありましたが。
そしてまたトボトボ歩いて嵐山電車の龍安寺駅へ。汽車の書いてある「踏切注意」の標識なんて、今や珍しい。
汽車の書いてある踏切注意の標識


昨日の記録

京都の親戚の家で起きた。何だかんだ言って疲れた。昨日の記録を。
一昨々日、びっくりしている間に通り過ぎて、後からかろうじて撮った 高瀬-比地大 間の一部がごっそり上から抜かれた様な山。今回は撮ると決めてカメラを構えていたので、ばっちり押さえられた。
一部がごっそり上から抜かれた様な山(高瀬-比地大)
瀬戸大橋からの眺め、今日は天気が良くなくて、青い海の中に島々が浮かぶ… とは行かず。
瀬戸大橋線よりの眺め


観音寺で昼食を

私が間違っておりました。今日は、鈍行を乗り継ぎ夕方京都の親戚の所に行く予定で朝松山を出て、松山発の電車が終点となる観音寺(こないだ高松に行った時、帰りの時と同じ所で乗り換え)で、瀬戸大橋を渡る岡山行きが来るまで少し出てうどんでも食べようかと思っていたのだけど、うどんどころか食堂自体その存在が無い。散々歩き回って見つけたお好み焼き屋は開店が五時からだし。
観音寺の町
結局駅前の喫茶店みたいなトコでパンを食べたけど、「うどんネクタイ」なんてキモい物要らないから(駅の売店にあった)、普通のうどんを食わせてくれ。
観音寺で降りて数分後に来た電車で、少し先の琴平や高知の方面に別れる多度津に行けば、うどんが食えたかもしれない。
駅でアンパンマン列車(JR四国の特急でアンパンマンの絵が描いてある編成)の図鑑になっているポスターを、大学の友人の女の子の子どもにおみやげに貰って見てみる。
アンパンマン列車(JR四国の特急でアンパンマンの絵が描いてある編成)の図鑑になっているポスター
内装までアンパンマンで、なかなか落ち着かないぞこりゃ。
松山を出た時は凄く天気が良かったのに、急に曇り始め、伊予西条の辺りで雨が降ってきた。

昨日は学生の頃に始めて自分の写真展をやった時に題材とした、道後温泉裏のネオン坂(道後温泉の裏にある古びた歓楽街)を見に行った。店が壊されていたり、壊されていなくても営業していなかったり、もう歓楽街の怪しい風情は消えていた。
道後温泉裏のネオン坂(道後温泉の裏にある古びた歓楽街)
これはおまけ。松山には地元の伊予鉄道でしか使えないSUICAみたいなICカード、「ICい〜かーど」が使える自動販売機がある。なんだよこれ。
松山市内にある地元の伊予鉄道でしか使えないSUICAみたいなICカード「ICい〜かーど」が使える自動販売機


松山に戻る


高松の(うかうか歩いてると疾走する自転車にはねとばされる)アーケードのセルフサービスの店で、鰹だしの香り強いうどんを食べた。
高松を14:58に出て、昨日と同じ様に観音寺で乗り換え、19:50に松山に着く予定。
一部がごっそり上から抜かれた様な山(高瀬-比地大)
途中、(ここまで来るとよく分からないが「すげー」と思ってからでは遅かった)一部がごっそり上から抜かれた様な山があった。
伊予三島で二十数分停車
途中伊予三島で、二十数分停車という(鈍行で単線の場合、特急を通したり行き違ったり、或いは向こうから来た鈍行と行き違ったり、とかでしょっちゅう止まる。)ので、改札の外に出てみる。向こうの電車に荷物を置いて、ついでに焼酎の水割りとチーカマを買ってくる。
車窓と水割りとチーカマ
水割りが半分ぐらいに減ったところで伊予西条に到着。停車時間八分の間にホームのわき水を缶に足す。
こんな事ならスキットルを持ってくれば良かったな。最近こういう不良な旅をしていなかったからすっかり忘れていた。


高松の港ぶらぶら

昨日の温泉旅館では、九時前に、昨日隣の部屋でやっていた宴会の片付けに起こされ、早々に朝飯を済ませ、それでも朝風呂は浴びて、出てきた。
高松琴平電鉄 片原町駅 に停車する長尾行き1200形
昨夜の片原町駅。
高松さきかYGH
外に出て撮った自分の部屋。三階の隅の部屋。
高松港に入る小豆島へのフェリー
高松港をぶらぶら。瀬戸大橋ができて、四国の玄関口の繁栄は今は昔、とは言え瀬戸内の島々への船がひっきりなしに出たり入ったり。


高松着

予讃線中萩駅
電車は、松山と高松のほぼ中間、伊予西条を過ぎて、この電車の終点、観音寺(かんおんじ)まで後少し。
そして観音寺で高松行きに乗り換える。
予讃線海岸寺駅に停車
高知や琴平への分かれ道、多度津(たどつ)を過ぎて、いよいよ終点の高松へ。
駅の中の立ち食いうどんが凄くおいしかったのを覚えていたのだけど、連絡船への大きな接続駅、という風情は消え、駅舎自体が新しくなっていて、立ち食いうどんも無くなっていた。
駅を出て宿(ユースホステル)まで街を歩く。
最初来たときはびっくりしたけど、アーケードは自転車で駆け抜けるのが高松の常識。
高松では自転車がアーケードを駆け抜ける 片原町のアーケード
目当てのユースホステル「高松さきかYGH」は一杯とかで(元々ビジネスホテルの様らしい)、近くの温泉旅館を当てがわれた。それなりに質素な部屋だけど、風呂に入ってくつろいでいたら布団を敷きに来てくれて、こんな贅沢良いんだろうか?御飯は下に食べに行かないといけないらしいが(何を言っている…)。


一泊二日高松へ

予讃線の車窓の眺め
予讃線の車窓の眺め
ちょっと高松で写真を撮りたいので、松山の知り合いの所に荷物を置いて、11:49松山発の観音寺行きの電車に乗り、高松へ。この電車なら終点の観音寺で乗り換えれば五時前に高松に着き、高松のユースホステルで夕飯にありつける。
予讃線の車窓の眺め(伊予桜井)
やっぱり鈍行の旅は良い。
車窓を流れる景色、止まった駅の景色を眺めながら、そこにある生活や色々を想像するのは楽しい。
予讃線の車窓の眺め(伊予三芳)