釣り


父親と、常磐線の勝田(水戸の一つ先の駅)から茨城交通(「いばらきだいすき」のKOUJINNさん体験記)で終点の「阿字ヶ浦(あじがうら)」へ釣りへ。
釣果は小さなめばるが数匹。
生きている魚をさばいてその場で喰おうと、醤油とわさびを買っておいたのだけど、忘れてきて良かった。めばるは実家に帰宅後、唐揚げに。
茨城交通阿字ヶ浦駅
帰りに乗った、茨城交通キハ222。
茨城交通キハ222


「笑いのツボ」(さよなら、さよならハリウッド)

映画「さよなら、さよならハリウッド」を観た。
アカデミー賞を過去に二回とったという、病的なまでに神経質な往年の天才監督を、ウディ・アレンが自虐的に演じ、監督した作品。
平日のお昼だというのに、結構混んでいて、場内大爆笑に近い形だったのだけど、私にはどうも…?
結局の所、対してジャック・タチの偉大さが分かったという話。アメリカのお笑いは分からないのかなあ、でも「オースティン・パワーズ産経新聞のレビュー)」シリーズは好きなんだけどなあ。
落語でいう所の「フラ」というか、何かそこに居るだけで何とも云えないおかしみがあるような、そういうのが感じられない。


「トークショー」を聴きに


昨年六月に開業したばかりという、銀座の写真ギャラリー「puntum(プンクトゥム)」に『「フォー・ディレクションズ #2」恵上美保(えがみみほ)・大社優子(おおこそゆうこ)・小高美穂(おだかみほ)・的場ゆう子(まとばゆうこ)』を観に行く。
四人の新進写真家の、いわばグループ展。この四人の「新進写真家」が、どんな話をするのだろうと、トークショーなるものも聴きに行く。
四人の内、的場ゆう子さんは、昨年コニカミノルタプラザで観て(木肌の写真の人です)、興味を持って。
けれども昨年のコニカミノルタプラザの写真展から四点のみ抜粋して、題名を変えた(「大地展景」)のみ。少々残念。観る側の想像を制限するような題名はどうかと。けど次の作品の構想なども聴けて面白かった。
大社優子さんは、会場内で観る事の出来た過去の作品は、随分きちんと撮れていた印象があるのに、今回のは「どうでも良い」感じ。
小高美穂さんは、演出された覗き写真とは云え、もうちょっと「覗きのドキドキ」があると面白かったなあ。何か腰の引けてる感じ。
恵上美保さん、目に映った物をただ撮って、女性だから「ハイ、作品。」という時代はもう過ぎたのでは無いかと。
「トークショー」とは、編集者後藤繁雄氏が、口の重い四人相手に質問をして、話を聞き出すという物。トンチンカンな応えをする人相手に、質問する方も、やや誘導尋問気味かも、なんて。結局、的場ゆう子さんが考えがしっかりしていて、話が面白かった。何も考えずにただシャッターを押すのが「カッコイイ」という時代は終わったって。
しかしこのギャラリー、好き。権威も何もないけれど、若い作家を応援しようという小さな力。「トークショー」も、小さなギャラリーにパイプ椅子を並べて(今日は盛況で、廊下にも立ち見の人が溢れていたけど。)、大学(日芸だけか)の授業を思い出す。
近所の公園では、「地場産業祭り」みたいなのをやっていて、植木や野菜に混じって、なぜか羊や山羊(やぎ)がいた。紙を食わせてみようと思ったら、「紙を上げないでください」の張り紙。先を越されたか。


「あっけらかん系」続く

新宿のコニカミノルタプラザにて、(それぞれ4月28日まで)
フォト・プレミオ −24人の新しい写真家登場− 津乗健太写真展 「楽しくなさそうにはしていない猫」
近所の猫の写真。「猫の写真」というとそれだけでもう、内容が見えて「結構」なのだが、なかなか面白かった。いや、可能性を感じさせるとでも云おうか、特に「良い写真」という訳でも無いのだが、目を引きつけられるというのか、いや、それほどでは無いけれど何か引っかかる物が残る、というのか。
「猫を撮る」場合、可愛い猫の生態を撮るか、或いはそれを避けて博物学的に撮るかのいずれかだと思うのだが、そのどちらでもなく、「情と理性の間」とでも云う様な作者の姿勢が面白い。
フォト・プレミオ −24人の新しい写真家登場− 山方伸写真展 「bee fly」
白黒で撮影した地元近所の写真。これも同じく、何か先の事を感じる写真。またもう一周観たくなる写真。プリントも、下手です。水準がバラバラの様な気がする。撮影時の思い入れでもあったのか。
第30回木村伊兵衛写真賞受賞作品展
中野正貴写真展「東京窓景(とうきょうまどけい)」

今年の木村伊兵衛賞は、最年長の中野正貴氏。
「最年長」とは云う物の、ここ数年の「あっけらかん系」続く。いや、凄い写真ですよ。でもなぜか会場で大きなプリント観ると何なんだよなぁ…


「下町」というトレンド

新宿のコニカミノルタプラザにて、(それぞれ4月18日まで)
清田一樹写真展「Round Midnight」-深夜徘徊者の視線-
藤森順治写真展「池上線が走る町」
カメラのキタムラ「四季のフォトコンテスト2004・春」入賞作品展
を観る。そのまま高層ビル街の一つにある
新宿ニコンサロンにて、
大西みつぐ写真展「路上の温度計 -Tokyo Serenade 2-」』(4月25日まで)
を観る。
「下町」が一つのトレンドとなってしまった今、「下町」を追い続ける事を続ける。というのはどうなんでしょ?なんて杞憂で、「下町」という素材を上手に料理していた、凄い。
さすが、「木村伊兵衛賞作家」。


黒澤明特集続く その二

新文芸坐の黒澤明特集、これで終わり(のつもり)。
デルス・ウザーラ」(1975年)「どですかでん」(1970年)の二本立てを観た。
どちらも、「黒澤明作品」としては異色の二本。
「デルス・ウザーラ」はソ連(当時)側の要請を受け、黒澤明監督が出向いて撮影した、ロシアの調査隊と現地の案内人「デルス・ウザーラ」との交流の物語。
他の黒澤作品と比較すると(特に「」を観た後では)、殆どの撮影スタッフがロシア人であるこの作品は、いわゆる「黒澤美学」という物が、彼を支える「黒澤組」というスタッフ集団あっての物であったという事が良く分かる。
いや、様式美では無いという話。
「どですかでん」も、視線が社会では無く向いているという点で、代表的な「黒澤作品」とは趣を異にする(異論がありそうだが)。個々のエピソードを積み上げる事によって、貧乏ながらも皆が好き勝手に生きている「ゴミ溜め集落」(勝手に命名)の全体像を浮かび上がらせている。


黒澤明特集続く

新文芸坐の黒澤明特集続く。映画「」(1985年)を観た。
「黒澤明」というと、とかく「ダイナミックさ」や「迫力」(似た様なもんか)となるのだが、それらを超越して、この作品は黒澤明作品では一番だと思う(全て観たわけでは無いが)。
テレビやらビデオやらで、もう十回ぐらい観ているのだが、一度スクリーンで観たいと思っていた。
「ダイナミックさ」を裏打ちする様に全体に張りつめた、写った物全てが映画を構成する一要素となっている緊張感。
ドキュメント作品との二本立てだったのだが、予定があって後ろ髪をひかれつつ退却。


やめてケレ


先日観た黒澤明の映画「どん底」に出てきた奇妙なジーサンが気になったので調べてみたら、あの「やめてケレ」の歌の「左卜全(ひだりぼくぜん)」だった。1970年の曲だから知るよしもない(私は一応1979年生まれ)筈なのだが、なぜか頭に残っている。
庭で包丁を研いで、午後は花見をしている人を見に、成田山へ。