上野へ


知り合いに付き合って、興味もないのに「古代エジプト展」を観に行った。大体エジプトの人がどういう生活をしていたからといって、「それが何?」って感じである。
そんな事を、一緒に行った友人に云ったら一言、「夢の無いヤツ」と云われてしまった。
昼食は西郷さんの下の聚楽(じゅらく)。和洋中なんでもアリの(お上りさん御用達の)昔ながらの食堂。


デザインとは何ぞや?


今年もGDP(グッドデザイン賞の展示会)に行ってきた。
何かと思ったら、仏壇。
「見た目としての」デザインでは無く、「生活スタイルの提案」こそが「(工業)デザイン」だと思うのだ。
著名なデザイナー達が、既にある物をデザインし直すような提案(日産のカーデザイナーがクリスマスケーキ、等。)が面白かった。


「仲間にならないのなら殺すしかない」

新聞屋さんに柏の某映画館の券もらっていたけど、何か観たいのが無かったので、「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」を観た。
取り敢えず分かりません。これまでの作品を観ていないと置いて行かれる映画度No.1です。
でも心に残った一言、昔の仲間を裏切った主人公の若い男が裏切らなかった奴に「ライトセーバー」とかいう蛍光灯に取っ手が付いた様な武器を持って云う言葉「仲間にならないのなら殺すしかない」。
そんな現実のアメリカを思わせる様な、悪の存在が面白い逸品。


虐殺の歴史を美化する映画

映画「ヒトラー 〜最期の12日間〜」(予告編)を観た。
今まで(とかく西欧では)、ヒトラー=悪 で、その間の思考を許さなかったむきがある(ユダヤ人の「努力」によって)が、この作品はそのヒトラーの内面に光を当てた映画。と云いつつも、その「光を当てる」部分が、その台頭や大量虐殺を通り越して劣勢となって地下壕に隠れている「最期の12日間」だけに限定しているのも疑問に思ってしまうが。
ここで描かれるヒトラーは、「大いなる野望」を抱いた尾羽打ち枯らしたヨボヨボのおじいさんであって、もはや独裁者というのは過去の事だけである。
この映画にひかれたのは、予告編に引用されたこの論評。大抵「すごい」とか「すばらしい」というような宣伝文句のみを並べる所なのに、
「ドイツは虐殺の歴史を取り繕い美化しようとしている。(エルサレムポスト紙 イスラエル)」
という一言を持ってきたのはなんともはや、悔しいけれども、このイスラエルの新聞と僕は、あちら側の意図に見事にはまってしまった。
脚本の「ベルント・アイヒンガー」が、「この脚本を書いている内に、ヒトラーが段々と魅力的な人物に見えてきて、恐ろしかった。」というような事を云っていた(という新聞記事を見た)。


「夢うつつ」(埋もれ木)

映画「埋もれ木予告編)」を観た。小栗康平監督の最新作。
とある村の日常、自分たちで物語を紡ぐ少女たち。埋もれた巨大な樹が見つかって。村祭りには駱駝(らくだ)を連れた人が来て、赤い馬の灯籠が上がっていく。
全てが脈絡のない夢の中の様。
このふわふわとした雰囲気が、心地良い。


あれ?


目が覚めたら、畳の上に大の字になって寝ていた。
そうだった、昨日は友達を三人呼んで(去年と同じ友達夫妻を招く予定だったのだが、来られなくなったので、急遽他の人を呼んだ。)、花火を見ながら一杯やったんだった。


現像液こぼしちゃったんですけど

こんな変な(自分の興味の赴くままの)サイトをやっていると、色々な「お問い合わせ」メールが来るのだが、今日変なのが来た。これまでこんな類のは無かった(と思う)し、この人が「珍しいから書いとけ」みたいな事を云うので、後々の参考のために、事の顛末を記述する。
昨日、「こどもが現像の実験をしていて、薬品をこぼして床に茶色い染みができちゃいましたけど、どうやったら取れるんでしょう?」というメールが来た。
茶色というのは、おそらく現像液が酸化した色であろう事は想像が付くけれども、取り敢えず現像液の染みの怖さ(その時は無色透明な液体なのだけど、乾いて引っ付くと酸化して茶色くなり、手に負えない。)を知っている私としては、「あきらめる」以外の解決方法?を知らないので、いつもの日芸のM先生にメールで訊いてみた。
そうしたらとても丁寧な回答を頂いたのだが、私には殆ど意味不明、というか自分の興味の無い事は頭を素通りしてしまうので、ここに転載させて頂く。
———-(以下メールより転載)———-
現像液ならすぐに停止液(お酢)で拭いて、中和させることですかね。
でも、茶色にしみになってしまっていたら、落ちないかもしれません。
そのときは、漂白剤(家庭で台所用品に使うもの)でも試されたらいかが。
それでも落ちなければ、本格的に汚れた現像バットなどに使う清浄液で、
やるよりしょうがないですね。
コダックTC-3
A液
1. 水          1000ml
2. 過マンガン酸カリ     2g
3. 濃硫酸          4ml
B液
1. 水          1000ml
2.  亜硫酸水素ナトリウム   30g
3.無水亜硫酸ナトリウム    30g
まず、A液で処理し(拭いて)水でよくすすいで、次にB液で処理する。
A液を作るとき水に過マンガン酸カリを溶かしてから、濃硫酸を注入すること、逆にすると危険です。
もっと強力なのが、
コダックTC-1もあります。
———-(転載終わり)———-
ハイ、分かりましたか?私はチンプンカンプンです。
ちなみにこれを試されて、何か起きても(強すぎて床が溶けちゃったとか)私は責任を負いませんのでよろしく。
ちなみに現像液は体によろしくありませんが、停止液と定着液は殆ど体に害はありません。「ツーン」と来るぐらいで。
現像液が危険とは云っても、カラー現像に使われる薬品に比べれば、大したことはありません(筈です)。
現像液と定着液を混ぜるとガスが発生して、確か危険です。
という訳で、夏休み、私には最早過去の話ですが、こういう事もあるかもしれませんが、色々やってみて(やらせてみて)くださいね。