久留里(くるり)に行ってきた


別に難読地名ばかり選んで出掛けている訳では無いのだが、今日は房総の久留里に行ってきた。
内房線で東京湾沿いを南に下り、途中 木更津から久留里線というローカル線に乗り換え久留里へ。
持ってくれれば良いなと言う希望も空しく、着いたときは既に雨。向こうに見える青いテントの様な物の辺りが今回の目的地のお祭り会場なのだが、それ以外はひっそりと。梅雨の里山の風情。
田舎に行くと見る、もはや商店街の体をなしていないのに在る、商店街の様な、店の名前の入った街灯は、寂しさを余計感じさせるアイテムである。

この間行って写真日記のために写真だけ撮り、忘れていた亀有のショッピングセンターの衣料品売り場。もう開店後数時間過ぎていますが。
「しかし西洋人風のマネキンに浴衣は似合わないなあ」とか「もうここは梅雨明けなんだな」とか考えたり。
今回は写真を説明しすぎてしまった。本来写真家が写真の中で提示して見る者に考えさせるべき所をこうやって文章で説明してしまうと、見る側はそれ以外の見方ができなくなってしまう。人によって見る所、受け取り方は違うから、写真は面白いのに。


E-P1とDP2

近所のあじさい SIGMA DP2 F3.5 1/125 RAW現像時に 露出-0.6 彩度-0.8
オリンパスからE-P1が発表された。
簡単に言うとコンパクトデジカメのレンズを交換できる様にした新製品。今の所交換レンズは普通のズームと34mm(35mm換算)の単焦点レンズだけ。
ところで先日購入したシグマのDP2質感はプラスチック然としてちゃちだし、不格好だし、とても七万円するカメラには見えない
格好や質感はともかくも(僕個人としては他人が見て身構えない様な安っぽいカメラの方が良い)、撮っていて不満に思うのが、シャッタータイムラグの長さ。
レリーズボタンを半押ししてAFやAEを固定し、それから構図を決め、歩いている人のタイミングを見計らいレリーズボタンを押し込むと、間に一つ間を置いてシャッターが切れる。「カシャン」(「カ」がレリーズボタンを押し込む音だとして「シャン」が実際にシャッターが切れる音という感じ。)
雑誌やインターネットのレビュー記事なんかだったら、「この一段ずれる感じが心地良いのである」なんて誤魔化しそうだけれども、そう自分を誤魔化そうと思おうにもやはりこれは無理だ。タイミングが一歩遅れた写真がたくさん撮れる事になる。
フィルムカメラで使っていたHEXARはこんな事は無かったし(確かに格好も無愛想だし操作性も悪かったけれども)、なんか凄く嫌だ。
そこで新発売のE-P1。34mm単焦点レンズを付けてスナップするには、良いんじゃないの?と思っている。いや、このDP2も「シャッタータイムラグ問題」さえ解決されれば良いのだが。
DP2は、出てくる絵は非常に良いと思う。カラーフィルムで言うとコダクロームの様な。デジカメの絵作りがベルビアやプロビアの様なスキッとしたヌケの良い方向に行く中、この濁った様な深い色は個性的で貴重だと思う。
(ただ、下らない何も写っていないだけの写真に「何かあるんじゃないか」と思わせてしまうという危険な弊害もあるのだが。何も写っていない物は、どんなカメラで、レンズで写そうとも、「何も写っていない」のである。)
しかし、幾ら絵が良くても、こちらが思った瞬間を切り取れないのでは意味が無い。
だから、その点をE-P1に期待する。
ただ銀のボディに銀のレンズは無いと思う。別にカルチャーセンターで自慢しようってんじゃないんだから、こんないかにも「持ってますよ」というのは勘弁だ。黒塗りのでも出たら買おうと思う。
いつも歩いて通る所にあじさいが咲いていてきれいだなとは思っていたのでDP2で撮ってみた。レンズがどうのとか、カメラがどうのとか、FOVEONがどうのとか言うよりもまず、あじさいが濡れていた方が花の質感も色っぽさも出るのだろうが。(画像をクリックすると等倍に拡大)
こんな所で晒す事もないとは思うのだが、友人が三歳になる娘に柊を、青い実を付けているというだけで「ブルーベリーだよ」と教えていたのを思い出し、庭の本物のブルーベリーを撮って載せる。まだ実は緑だがね。(これもDP2にて撮影・画像をクリックすると等倍に拡大)
まだ実の青いブルーベリーの木 SIGMA DP2 F3.5 1/125 RAW現像時に 露出-0.6 コントラスト+0.8 彩度-0.8


潮来日帰り

潮来(いたこ)に行ってきた。
我孫子から成田に出て、鹿島神宮行きに乗り換え一本。鈍行で二時間もかからない。
潮来(いたこ)のあやめ祭
十一月に挙式だとか言う県内の(そういえばここは茨城県だった)花嫁さんが名物の嫁入り舟に両親と乗ってギッチラコ… だった筈なのだが、川の両岸や橋の上はすごい人だかりで、もう嫌になって帰ってきてしまった。


磐越東線など

昨日はいわきから磐越東線に入り、阿武隈(あぶくま)の高地を抜けて郡山(こおりやま)へ。
途中どんどん登っていくと、山の上の方は雲がかかっているな等と思っていたら、三春(みはる)辺りは雨が降っていた。

そして仙台へ。
柳家小袁治氏のブログによく出てきて、仙台に行ったら行ってみたいなと思っていた「隆生丸」へ。新鮮な魚がおいしかった。
牛タンだの何だのと言っても、やはり仙台は三陸の海の幸が良いな。
ユースホステルに一泊して、今朝9:25仙台発の電車で帰る。帰りは仙台-原ノ町-いわき-勝田-我孫子 と寄り道せずに常磐線で一直線に我が家へ。
平地は雨が上がり、天気が良くなってきたとは言え、窓から見える阿武隈山地にはまだ雲がかかっている。


いわきの平城跡

ただ単に、常磐線を仙台まで行って帰るだけというのもよく考えると癪なので、いわき(昔の平(たいら))で降りて、磐越東線というローカル線に乗る事にした。
そうと決めれば恨めしいのは部屋の掃除もせず早く出てきた自分で、最初から磐越東線に乗ると決めていれば、朝はもう数本遅い電車で良かったのに。
いわきに着いたのが10:46、郡山行きの磐越東線は13:13。二時間以上どうやって閑を潰そう。
駅前の看板の周辺図を見ると、駅の北側に「平城(たいらじょう)跡」という丘がある。
公園にでもなっているのだろうと坂を上り、地図にあった天守辺りを目指すが、住宅ばかりでそんな物はない。ちょうど歩いてきたおばさんにどこにあるのかと聞くと、
天守辺りはもう人の土地になっちゃって囲いができて入れない、二の丸の所があってそこから町が一望できるから、丁度私も行くから付いてきなさい、と。
元来た道を戻って坂を下りかけ、民家の路地の様な所を入ると、木の門があって、そこの小さな猫の出入口の様な門番が出入りするような扉を開けて、「行け」と言い残しおばさんは行ってしまった。
あのおばさんは城の姫の霊だったのだろうか。
平城(たいらじょう)跡
ともかく中へ。
平城(たいらじょう)跡
階段を上ると天守へ行ってしまいそうなので、左に。
平城(たいらじょう)跡
姫の霊(仮称)に教えてもらった二の丸の広場(仮称)への道を行く。よどんだ端の池。
平城(たいらじょう)跡
二の丸の広場(仮称)に出る。
気持ち良い。ちゃんと整備すればちょっとした公園ぐらいにはなるのに。
平城(たいらじょう)跡
平城(たいらじょう)跡


あ~ やってしまった…

仙台に来ている友人に会うために、常磐線の中。もうすぐ水戸。
手帳を見たら昨日書いたのが残っていたのでアップロード。
一昨日京都帰りの途中、小田原辺りで仕事のメールが来て、
(よかったら)月曜日納品の予定だった写真を明日届けて欲しい、
との事。家までばあちゃんを送れないのは「画竜点睛を欠く」みたいで何だったけど、東京駅で中央線に乗せて別れ、自分は明日のため京橋へ。
昨朝、旅の荷物をばらしていたら、スキットルが無い!我が旅のお供の酒を入れる金属の小瓶、新幹線で前の席の背中の網に入れたまま忘れたらしい。
午後から東京駅の方に納品の用があるのでその帰りにでも行ってみる事にする。
そして東京駅のJR東海の遺失物窓口というのに行ったらあった。
手帳の予定表に出発時刻と到着時刻、列車名と号数、列と席をメモしておいたので話がすっきり通った。
窓口のおじさんは無くした物を書いた書類を見て「『スキットル』って何ですか?」って言うから、「あの、金属の携帯酒瓶みたいな奴ですよ。」と言うと、「あ、あれ『スキットル』ってーの、『抱瓶』みたいな奴ね。」と言う。
「『抱瓶』知ってて何で『スキットル』知らないんだ?」と思いつつ、奥に探しに行ったおじさんを待っていると、奥から「これ『スキットル』って言うんだよ、知ってた?」なんて声が聞こえてきた。


金閣寺から嵐山へ

昨日の続き。
金閣寺は、単なる派手な金ぴかの建物と思っていたら、木々の中に静かに建つ、京都の一つの美意識を体現する建物であった。
しかし、修学旅行生と外人しかいないなあ。
修学旅行の高校生と金閣寺
順路の最後に置かれたベンチには一つの高校の先生が待っていて、「全員無事?具合悪い人居ない?」と回ってきた生徒グループに聞いていた。
生徒はグループに分かれ、コースを巡って、チェックポイントで待ってる先生が居て。僕の高校生の頃から変わっていない、名所旧跡がまとまっている京都ならではの修学旅行の形式。懐かしい。
金閣寺のチェックポイントでの修学旅行の引率の先生
蒸し暑い中普通の住宅街を歩くのには懲りて、市バスで嵐電の北野白梅町駅へ。
古い倉庫の様な始発駅。
北野白梅町駅で発車を待つ嵐電
嵐電で嵐山へ。
駅を降りるとこれまでの京都とは違うダイナミックな自然が迫る。
京都嵐山 桂川沿いの道 /
京都嵐山 渡月橋
渡月橋を渡り景色を楽しみながら阪急の嵐山まで歩いて、
嵐山と、京都や大阪に行く線への接続駅、桂までを行ったり来たりする小さな電車で、桂に出る。
桂からバスで親戚の家へ。
そして今日。12:05京都発の新幹線で帰る。
一昨日の東京→京都の鈍行旅行と言い、昨日の京都観光と言い、思わぬリフレッシュをさせてもらった。


京都一人で観光

ばあちゃんは親戚の家に置いて一人で京都の町へ。
取りあえず京都駅で明日の新幹線の券を買い、市営地下鉄で二駅北へ行き四条へ。嵐電の四条大宮の駅まで歩き、
嵐電北野白梅町駅
帷子ノ辻(かたびらのつじ)で乗り換え北野白梅町へ。
大抵の京都の名所には行ったけれども、そういえば金閣寺には行ったことが無かったので北野白梅町駅から北に金閣寺まで歩く。
歩き始めてすぐにみつけた大衆食堂。
「きつね丼」とはなんだろうと思ったら、汁に浸かった御飯の上に油揚げと葱のはっぱが乗っているだけだった。
きつね丼
大通りから一つ入った住宅街の道を歩く。蒸し暑い上に別に楽しくない。どこにでもある様な住宅街。
金閣寺まで後数百メートルという所で甘味処を見つける。ニッキの香りのするわらび餅と苦い抹茶がおいしい。
金閣寺の門前で食べたニッキの香りのするわらび餅


関西線以降

昨日、名古屋で東海道線を途中下車して鳥羽や奈良方面への関西線に乗り換
え、亀山へ。
亀山で次の列車を待って三十分。
関西本線亀山駅
二両のディーゼルカーでコトコト。
関西本線
こんな列車。
関西本線
関西本線
途中、伊賀上野から乗ってきたアメリカ人の女性は、京都から「Ninja museum」を見に来たらしい。よく分からん。
木津から京都に行く奈良線で見せてもらったデジカメ。「和式便所を初めて見た!」と喜んでいた。