川本喜八郎追悼上映会

川本喜八郎追悼上映会
先週の土曜日は、実家近所の杉並公会堂(中学校の合唱コンクールなんかやった。今の格好良い建物ができる前だけど。)にて、この夏に亡くなった人形作家の川本喜八郎さんの追悼上映会があったので行ってきた。
無料の上映会だったけれども、受付に大きなガラスの瓶が置いてあって、千円札やら五千円札が入っていたので、僕も休憩時間に千円札を入れてきた。無料上映会のお知らせのサイトには「カンパは受け付けます」と書いてあったので身構えて行ったのだけど、特にカンパしなければ入りにくいだとか、居心地が悪いだとか言う事は無かったので、それは良かった。
大学時代に習った(映画学科の授業に潜り込んだだけだけど)、高畑勲先生にお会いできたのも嬉しかった。
高畑先生はトークショーで、この後「道成寺」「火宅」の上映があるという時に、知らなかったのかもしれないけれども、「これらの作品は余り好きではないんだよね、『花折り』が好きだ。」なんて事を言っていたが、以前授業の中で「千と千尋の神隠し」の公開を前にして「みんなが観る前に評論家が『あれはつまんない』みたいな事を言っちゃうと、それがその映画の全員の感想みたいになっちゃってみんな観なくなっちゃうから困るんだよね〜。」という様な事を自分で仰っていたが、どうなのだろうか。
何か、川本喜八郎さんが亡くなったという感じはしなくて、これまでの仕事をまとめて観る回顧展の様な会で、何か和気藹々としていて面白かった。
アニメーション作品は大抵以前観たものだけれども、「世間胸算用近頃腹裏表(せけんむなざんようちかごろほんねとたてまえ)」の人形劇の舞台での上演を追ったドキュメンタリーが面白かった。