柏駅最後の映画館へ

柏松竹が無くなり、神社の横を入ったシネマサンシャインも無くなり、残る柏駅の映画館は髙島屋の一階にあるステーションシアターだけとなり、大きいここは数年間頑張っていたが、つくエクが開業してその沿線に大きな郊外型のシネコン(これとかこれとか)が建ち始めると、常磐線の柏駅で映画を観る人も少なくなり、昨年ついに廃業して、柏駅は一軒も映画館が無い駅になってしまっていた。
今年に入ってそのステーションシアターの後に、雑誌 キネマ旬報 が補助するTKPシアター柏というのができて、「舟を編む」を観に、今日始めてそこに行ってみた。上映スケジュールを見たら、フィルムでなくデジタル上映という事で心配していたのだけど、数年前に松戸や龍ヶ崎の小さい映画館で観たのとは違って、ギザギザもしてないし、顔をずらしても三原色の残像がちらついたりしない、フィルムと全く区別の付かない映像で良かった。
作品自体は、「辞書を作るのって大変なんだなあ」という以外心に残らない、いや決して良くない映画という訳では無いのだろうが、淡白な物だった。「おくりびと」とか「たそがれ清兵衛」を観た時の様な後味。


落研へ

学習院大学落語研究会の若手勉強会
用事があって目白の学習院に行って、学生食堂で昼食を食べて帰ろうかと思ったら、落研(落語研究会)の人達がこれから新入生の若手勉強会をやるからとビラを配っている。
夕方まで用事は無いのでちょうど閑潰しに良いかと誘いに乗ってみる。
寄席に出てくる前座よりも余程下手な部類に入る人達だけれども、一所懸命大きな声で張り切っていた。
大学の落研が落語界の人材供給の場となっている昨今、こういう人達には頑張って欲しいと思う。
そして、僕が在学中から落語の魅力が分かっていたならば、落研に入りたかったなあとも。