南国土佐を後にして

折角高知に来て、十時過ぎまで宿にいて高知までJRで出るのも何なんで、JRと平行して走っている路面電車(土佐電気鉄道)に乗って高知駅まで行く事にした。
歩いていたら雪の様な物が舞ってきた。空は晴れて暖かいけれども風が強い、向こうの山から飛んできたのか。
土佐電気鉄道「上町二丁目」の電停
車内で会ったおばさんは、昨日バスで友人と岡山に行くつもりだったのに、雪で道路が通行止めになり、鉄道で行こうとしたら岡山行きの特急の指定席券が取れなくて諦めたとか。
高知駅に行くには途中はりまや橋で高知駅行きに乗り換えねばならず、乗り換えついでにはりまや橋に寄ってみた。
十年程前に来た時は「日本三大がっかり(後は「札幌の時計台」「(首里城が建て直される前の)守礼の門」)の一つに名を連ねるだけあって、ただ大通りの歩道の上に小さな太鼓橋が乗っかっているだけだったが、その後余りにみっともない観光地に地元の自治体が奮起したらしいけれども、小さな太鼓橋の下をチョロチョロ小川が流れる様になっていただけだった。これでは当分汚名返上は無理そうだ。
はりまや橋の電停まで折り返し、高知駅まで路面電車で行く。
阿波池田行きに乗る。向かいで発車を待っている土佐くろしお鉄道安芸行きはクロスシートで、海を眺めながら行けるらしい、羨ましい。
そう言えば古今亭菊六さんが来るとかで、この先の土佐くろしお鉄道の終点、奈半利の人が私のホームページの出囃子を使って良いかと以前メールをくれたのを思い出した。考えてみれば不思議な話だ。
止まっている列車から見ると、向こうの山は雪をかぶっている。これからあの中に入って行くのだ。

そして出発。なだらかな土佐の平野から段々と山の中へと入って行く。

鉄橋の上の駅として (一部で) 有名な「土佐北川」駅
行き違いで降りたけれども、寒い…



この列車の終点、阿波池田に到着。

阿波池田からは徳島線に乗り換え、徳島へ向かう。
今度は向かい合わせの座席のある車両。乗り合わせた地元の女子高生に訊き、景色の良い方に座る。
列車は吉野川沿いをガタゴト進む。空が明るくなってきた。


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