柏駅最後の映画館へ

柏松竹が無くなり、神社の横を入ったシネマサンシャインも無くなり、残る柏駅の映画館は髙島屋の一階にあるステーションシアターだけとなり、大きいここは数年間頑張っていたが、つくエクが開業してその沿線に大きな郊外型のシネコン(これとかこれとか)が建ち始めると、常磐線の柏駅で映画を観る人も少なくなり、昨年ついに廃業して、柏駅は一軒も映画館が無い駅になってしまっていた。
今年に入ってそのステーションシアターの後に、雑誌 キネマ旬報 が補助するTKPシアター柏というのができて、「舟を編む」を観に、今日始めてそこに行ってみた。上映スケジュールを見たら、フィルムでなくデジタル上映という事で心配していたのだけど、数年前に松戸や龍ヶ崎の小さい映画館で観たのとは違って、ギザギザもしてないし、顔をずらしても三原色の残像がちらついたりしない、フィルムと全く区別の付かない映像で良かった。
作品自体は、「辞書を作るのって大変なんだなあ」という以外心に残らない、いや決して良くない映画という訳では無いのだろうが、淡白な物だった。「おくりびと」とか「たそがれ清兵衛」を観た時の様な後味。


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