感想ノート

私の写真展が終わって数日経った。今回は写真関係者よりも、普通の人が来て、普通に作品を観て、そして感想を言っていってくれた展示だったと思う。
これまでの私の作品は人を突き放す様な傾向があって、自分の思った事を語らせたり、観た人を饒舌にする物では無かったと思うけれども、今回は知らない人が在廊している私を掴まえて感じた事を語ってくれたり、会場の中の椅子に置いた感想ノートに思ったままを書いてくれていたりしていて、嬉しかった。
観た人に自由に感想を綴って貰う「感想ノート」は、僕は好きで初めての展示の時から環境が許せば置いている。
同じコニカミノルタプラザの展示でも、心ない事や辛辣な批判を書かれるのが嫌なので置かないという人も多いが、それが面白くて東京都写真美術館の展示でも置いていた強者も居た。僕はどんな事を書かれようとも、自分の作品を人前に晒して色々な事を言われるのが「個展」という物であると思うし、展示が終わって数年後それを見返して感慨にふけるのが面白いのでまず置いておく。
そして嬉しかった感想、「旅した気分」とか「一日で撮ったみたい」とか。


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