伊方へ

月曜日(14日)夜十時、サンライズ瀬戸で東京を出て、四国に向かう。
いつもは個室だったが今回は始めてノビノビ座席という仕切りのあるカーペット敷きの所を取る。
枕も無ければ浴衣も無い、電源が無くてiPhoneを充電できないのには閉口した。

坂出で降りて高松からの特急「いしづち」に乗り換え松山へ。松山の駅のコインロッカーにパソコンや荷物を全て置いて、カメラ一つぶら下げて、特急「宇和海」で八幡浜に行き、八幡浜からバスで伊方町役場へ。

町役場そばの食堂で、この日初めての食事をとる、日替わり定食650円也。

ぶらぶら歩く、伊方町役場のある中心部を過ぎて、海を見ながら漁村を歩き、

川永田から山に入ってつづら折りの道を上り、国道197号線(佐田岬メロディーライン)に沿って半島の先の方へ。再び海側に降りて行くと豊之浦の集落に下り、また小さな岬を迂回して山を越えると九町(くちょう)の集落に着く。帰りに乗らなければならない一日に六本しか無いバスが行ってしまうので急いでつづら折れの道を上っていったが、暗くなってくるし、車は結構飛ばして通るし、怖いので九町の入口に戻り、チワワを散歩していた地元のおじさんに訊き、タクシーを呼ぶ。

「すぐ行きます」と言ったタクシーを待っている間、そのおじさんと話をした。
上の国道の向こうにある原発から、仕事を終わった人達が九町の民宿に引き揚げてくるので、車通りがこの時間は多いこと。集落を通るバスが少なくなって(今は朝の一往復だけ)、お年寄りは皆困っているとの事、美浜と違って、ここら辺りの人は余り原発の恩恵を受けていないようだ。

タクシーは八幡浜の駅まで三千数百円。そこから千幾らかけて松山に戻り、また明日ここに来るならばここに宿を取った方が安上がりだったのかもしれないが、松山駅に荷物を置いてきてしまったので仕方ない。

列車で松山に戻り、荷物を取って友人の家へ。夕食は松山に来たらいつも行く魚のおいしい店。

翌朝は少ない佐田岬に向かうバスに乗って行く。八幡浜港から九州に行くフェリーが出ているので、殆どの人はそこで降りる。バスが九時過ぎ発だったので何も食べられず参っていたら、松山市駅で一緒に並んでいたおばさんに飴とおにぎりを貰う。三列独立の長距離バスで悠々と食事。

昨日タクシーを呼んだ九町(くちょう)に一番近い、「伊方ビジターズハウス」で降りる。九町に下ったら昼食など調達できそうにないなと思い、横の道の駅の様な所でカップラーメンとじゃこ天を食べる。焼き芋を二本おまけでもらい、それも食べる。

ビジターズハウスの展望台に上り原発を見る。伊方原発は人の居ない山の陰にあって、ここ以外殆どその姿を見る事ができない、つまり意識しないで暮らせる。

焼き芋をもう二本買い、懐炉代わりにポケットに入れて山を下る。車の通れない山道を教えて貰うが、結構な急傾斜で何度も滑りながらなんとか九町の集落にたどり着く頃には膝はガクガク言っている。

段々と下っていく。

降りていくと、建物の上に梯子をかけてペンキを塗っていた人が「今日はこっち周りよるんかーい」と、良く見たら昨日タクシーを教えてくれた犬の散歩のおじさんだった。

九町を歩いてから町見を通って海岸沿いに、二見へ。
今日はこの二見まで。昨日のようにバスを逃すことの無い様、早めに上の国道に行く。亀ヶ池温泉という地元の健康ランドの横からつづら折りの道を上っていく。
30分程前に、加周口という帰りのバスが来るバス停に着く。

八幡浜を通って、松山市駅へ。今回の旅で始めて道後温泉に入って体を休める


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