「やるせない話」(リチャード・ニクソン暗殺を企てた男)


映画「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男」を観た。(公開中)(予告編
うだつのあがらない家具店の店員。人を騙す事(と云っても営業トーク)ができなくて、それならば自分で起業しようと銀行に融資を持ちかける。奥さんは子供を連れて出ていき別居中。よりを戻すため”勝手に”子供と触れ合ってみたり、奥さんの勤めるバーに毎夜押し掛けてみたり…
そして、勤めていた家具店を解雇され、融資を断られ、役所からは正式に離婚が成立された旨の書類が来る。
周到とは云えない予行演習をし、足が不自由な人のふりをして金属の装具にピストルを隠し、空港へ向かう。アメリカの王、一部の成功者の代表、ニクソン大統領を暗殺しようと、ホワイトハウスにハイジャックした飛行機を突っ込ませる為に。
搭乗する人の列に並んだ彼は、前の人の金属探知機が鳴ったのに戸惑い列を離れる。しばしの沈黙。次の瞬間、彼は隠し持っていたピストルを抜いて、機内に乗り込み、乗客を人質に取り飛び立つ様に指示。唖然とする副操縦士の頭を打ち抜き、機長にも一発。結局到着した警察官に窓越しに撃たれ負傷した彼は自分の頭を打ち抜いて自殺する。
これだけ。何とも「やるせない」話が展開していくだけ。でも、なんとも「やるせない」。おすすめです。
銀座で発見したとある店舗の前の、七夕の笹に付けられた短冊。ブラックユーモアなのか、本当の店員の願いなのか…?


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です