「生きる!シングルマザー」(スタンドアップ)

映画「スタンドアップ」を観た。
いや本当は、秋葉原に用があったので銀座で「THE 有頂天ホテル」でも観ようと朝一の回目指して行ったのだが、恐ろしく混んでいたので、近くでやっていたこちらにしたのだ。隣の映画館でやっていた「SAYURI」の襟が逆(左前)の着物とか、ライターの様に「ボッ」と火が点くという火打ち石にも興味があったのだが、その為に千円払うのは何なので…
暴力をふるう夫から逃げ出し、二人の子どもを育てる決意をして実家に戻る女性。けれども両親の世話になっているわけにもいかず、すぐに鉱山で鉱夫として働き始める。
けれどもそこは男の職場で、ようやく最近裁判所の決定にしぶしぶ従って女性を受け入れ始めた所。十人にも満たない女性達は、卑猥な言葉・行為を浴びせられるのが日常茶飯事。男の方も単なる物珍しさや興味ならまだしも、男性の職場を奪った存在として見ていて、セクハラは陰湿を極める。だが職を失う事を恐れて、仲間である筈の女性達でさえも、口をつぐむ。
女性は男性の一人にレイプされそうになり、遂に会社に対し訴訟を起こす。
単なる男性優位の職場のセクハラに立ち上がる一人の女性。ではなく、一人で、その手で、裁判の具にされそうにさえなる子ども二人を養おうとする強い女性の物語。「メラッ」とくる強さでは無く、底に秘めた力強さがある作品。


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