「The Sun」(太陽)


映画「太陽(アレクサンドル・ソクーロフ)(予告編)」を観た。イッセー尾形が昭和天皇を演じる映画で、海外の映画祭では絶賛されたものの、内容がヤバくて日本で公開されるのかと言われた映画。
ソクーロフ作品は難解だ。と言われるのも、確かにそうかもしれない。外国の観客は日本の歴史、その天皇の戦前・戦後の立場。それらを予備知識として知っていないとついていけないのだから。
しかし数年前、この作品とシリーズを同じくする、「モレク神」を観たのだが、美しい幻の様な映像の中で予備知識は意味を無くしていたような気がする。予備知識があればあったでまた違うのであろうが。
そういう意味で、否応無くこの映画に対する予備知識を埋め込まれている、いやそれ以上の感情も人によっては持ってしまっている日本人は不幸かもしれない。
劇中、普通の人々は天皇が連合国司令官に会いに行くとき以外出て来ず、話の殆どは天皇の邸宅内だけで進行している。これは、この映画を社会的な次元に引きずりおろさない事に貢献している。
日本で唯一(ここが始めても何もなかった{右翼の街宣車が突っ込んで来るとか}ので、他でも上映されはじめたが。)上映されたここ銀座シネパトスは、今回初めて来たのだけど不思議な映画館で、三原橋(地下鉄の東銀座駅)の通りの地下にあって、時々上を走る車の音がする。静かなシーンでこれが鳴り響くと興ざめではある。入り口は通りから少し入った所にちょこんとあって、見逃されないように入り口に入るところに看板が立っている。
帰りに近くのニコンサロンに行ったら、日芸に居た韓国から来た留学生の高恩晶さんが写真展をやっていた。太ったと言われてやせ気味の僕としては嬉しいけど、この間も大学の友達と呑んで言われていて、複雑な気分。


「「The Sun」(太陽)」への1件のフィードバック

  1. 私も「太陽」見たいと思ってたんだよね。
    でも「ダ・ヴィンチコード」見てその後の生活に支障がでるくらいやられたので、テーマが重いのはやめとこうかと思ってる。

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