松戸をとぼとぼ

亀有駅南口のはっぴを着た「こち亀」両さんの銅像
昨日、映画「怪談予告編)」を観た。
言わずと知れた(のは落語ファンだけかもしれないけど)三遊亭円朝作の怪談「眞景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)」を映画化した作品。
映画というのはそういうものなのだろうけど、どうしても女にだらしない新吉と、それに一途な女達の物語にしか見えてこない。落語の「眞景累ヶ淵」って、人間同士の思惑、情念のドロドロ、因果応報… を描いていて面白かったと思うのだけど、話芸としての「眞景累ヶ淵」を映画にしてしまうと、やけに生々しい物語になってしまっていけない。でもこれを見て、落語や講談の「眞景累ヶ淵」を聴いてみようと思う人が増えればそれはそれで良い事なんだけどね。でもやっぱり一龍斎貞水さんの声って怖いよ〜。
それと、映画を見て改めて分かったのだけど、話芸というのは時間の流れを自由に扱えるという事。映画だと時間を飛び越えて話を進めると、うそっぽくなってしまう。
亀有の駅から少し歩いた「アリオ」(以前から駅前にあるのは「リリオ」。ややこしい。)というショッピングセンターの中にある映画館で見た後は、昼食を済ませて二つ隣の松戸へ。今日はGR Digitalというコンパクトデジカメを買おうと思って。
ところが地図を忘れて、頭の記憶を頼りにその「価格.com」で見たへんぴな所にあるカメラ屋へとぼとぼ。
松戸というと、常磐線沿線一治安の悪い所で、無機質な住宅街の町というイメージしか無かったのだけど、なかなか情緒あふれるトコじゃないですか。もっともこっち側の江戸川の方は、川を渡れば葛飾柴又なのだから、まあそうか。
カメラ屋の方は、駅から歩いて四十分ぐらい。江戸川の側にありました。ハナから客商売など考えていないみたいで(通信販売が主らしい)、店はインターホンを押さないと開けてくれないし。でも僕は通信販売みたいなので物を買うのは抵抗のある人間だし、買ったらすぐに手に入らないとイヤなので、この通信販売のついでに小売り商売もやっているようなこの店、また利用するかも。



向こうは常磐線の江戸川の鉄橋。


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