E-P1とDP2

近所のあじさい SIGMA DP2 F3.5 1/125 RAW現像時に 露出-0.6 彩度-0.8
オリンパスからE-P1が発表された。
簡単に言うとコンパクトデジカメのレンズを交換できる様にした新製品。今の所交換レンズは普通のズームと34mm(35mm換算)の単焦点レンズだけ。
ところで先日購入したシグマのDP2質感はプラスチック然としてちゃちだし、不格好だし、とても七万円するカメラには見えない
格好や質感はともかくも(僕個人としては他人が見て身構えない様な安っぽいカメラの方が良い)、撮っていて不満に思うのが、シャッタータイムラグの長さ。
レリーズボタンを半押ししてAFやAEを固定し、それから構図を決め、歩いている人のタイミングを見計らいレリーズボタンを押し込むと、間に一つ間を置いてシャッターが切れる。「カシャン」(「カ」がレリーズボタンを押し込む音だとして「シャン」が実際にシャッターが切れる音という感じ。)
雑誌やインターネットのレビュー記事なんかだったら、「この一段ずれる感じが心地良いのである」なんて誤魔化しそうだけれども、そう自分を誤魔化そうと思おうにもやはりこれは無理だ。タイミングが一歩遅れた写真がたくさん撮れる事になる。
フィルムカメラで使っていたHEXARはこんな事は無かったし(確かに格好も無愛想だし操作性も悪かったけれども)、なんか凄く嫌だ。
そこで新発売のE-P1。34mm単焦点レンズを付けてスナップするには、良いんじゃないの?と思っている。いや、このDP2も「シャッタータイムラグ問題」さえ解決されれば良いのだが。
DP2は、出てくる絵は非常に良いと思う。カラーフィルムで言うとコダクロームの様な。デジカメの絵作りがベルビアやプロビアの様なスキッとしたヌケの良い方向に行く中、この濁った様な深い色は個性的で貴重だと思う。
(ただ、下らない何も写っていないだけの写真に「何かあるんじゃないか」と思わせてしまうという危険な弊害もあるのだが。何も写っていない物は、どんなカメラで、レンズで写そうとも、「何も写っていない」のである。)
しかし、幾ら絵が良くても、こちらが思った瞬間を切り取れないのでは意味が無い。
だから、その点をE-P1に期待する。
ただ銀のボディに銀のレンズは無いと思う。別にカルチャーセンターで自慢しようってんじゃないんだから、こんないかにも「持ってますよ」というのは勘弁だ。黒塗りのでも出たら買おうと思う。
いつも歩いて通る所にあじさいが咲いていてきれいだなとは思っていたのでDP2で撮ってみた。レンズがどうのとか、カメラがどうのとか、FOVEONがどうのとか言うよりもまず、あじさいが濡れていた方が花の質感も色っぽさも出るのだろうが。(画像をクリックすると等倍に拡大)
こんな所で晒す事もないとは思うのだが、友人が三歳になる娘に柊を、青い実を付けているというだけで「ブルーベリーだよ」と教えていたのを思い出し、庭の本物のブルーベリーを撮って載せる。まだ実は緑だがね。(これもDP2にて撮影・画像をクリックすると等倍に拡大)
まだ実の青いブルーベリーの木 SIGMA DP2 F3.5 1/125 RAW現像時に 露出-0.6 コントラスト+0.8 彩度-0.8


旧村川別荘へ

先日新聞(千葉版)で読んだ、近くの旧村川別荘での芸大生の彫金の展示をぶらりと観に行く。家から十分ぐらい歩く。
旧村川別荘(我孫子市)での東京芸大生の彫金の展示
別荘には水戸街道我孫子宿の本陣の離れを移築した「母屋」と、別荘の最初の住人、西洋史学者 村川堅固(むらかわけんご)が作った「新館」があり、作品展は「母屋」で行われている様。
旧村川別荘(我孫子市)での東京芸大生の彫金の展示
旧村川別荘(我孫子市)での東京芸大生の彫金の展示
銀座の画廊も良いけれど、こういう自然の中の純日本家屋で鋳物を眺めるというのも良い物だ。
入ってきたおばさんに学生と間違えたのか、「順路はあるの?」と呼びかけられた。最初は自分に問いかけられているとは知らず黙って出されたお茶を飲んでいた、何回か言われてやっと気づき「私に言っているのですか?」と答えたけれども、学生に間違えられるのならば、そんなに悪い気はしない物だ。
せっかくなので、隣の「新館」へ。
旧村川別荘(我孫子市)
大正期の東大の教授というのは相当お金をもらえたらしく(今の国立大学の教授とは大違いだ)、村川堅固は手賀沼を望むこの地に別荘を建てたらしい。
今や、眼下に広がる手賀沼は戦後の食糧難などがあり(色々お話をして頂いた市役所の職員の人によると、手賀沼を埋め立ててそこにディズニーランドを作るという計画まであったらしい。)干拓が進み、住宅地になってしまった。

帰りは上って門から出て、子の神神社(ねのかみじんじゃ)の道を通って帰る。長い壁のお屋敷に緋寒桜(ヒカンザクラ)が咲いていた。
Titikaでチャイを飲んで、暖まって帰る。


贅沢をしようと決めてしまうと

我孫子の鰻屋「うだ川」の鰻重(並)
昨日から体の具合が悪くてだるいし(単に、金曜日確定申告を済ませて、お祝いに一人深酒をしたのがいけなかったり。)、
今日のお昼は湖庵で海老天せいろを食べようと思って二時過ぎ行ったのだけど、もう蕎麦が無いというので、近所の以前からある蕎麦屋で力うどんでも食べて帰るかとも思って足を向けたのだが、「やっぱりそれは無いよ」と脳がつぶやき、駅の方の鰻屋「うだ川」に方向転換。
鰻重1,200円はなかなか安いと思う、「並」だけど。おいしいし。


チーバくんなど

千葉県のマスコットキャラクター チーバくん
柏のビックカメラに現像液を買いに行く。改札の前のデッキではチーバくんが献血を呼びかけていた。
国体のキャラクターだけだった筈なんだけど、「かわいいのに千葉国体だけで終わらせてしまうのは勿体ないよな。」と思っていたらこんな所に現れた。
横から見た姿が千葉県の形になっていて、ベロが浦安市になっているのがキモなので、横を向いてもらったのだけど、余り意味はなかったみたい。
我孫子のそば屋「湖庵」にて一杯
帰ってきて現像液を作り、近所のそば屋「湖庵」で天そばで一杯。
この時点で客が居なくなったと思ったら家族連れが二組現れた。てけてけ座敷の上を歩き回る子どもを眺めながら蕎麦をたぐる。


くすんだ橙色の金木犀


駅まで歩く道の途中の家の古い塀の上は、苔むす深い緑色に金木犀の花が散って綺麗だったので「今度カメラを持って通ったら撮ってやろう」と思っていたのだけど、今日通ったらもう金木犀の花は終わって、塀の上にくすんだ橙色の金木犀が多少散っているだけだった。


ビックカメラはもういらない?

買って半年しか経っていないのに、microSDカードがおかしい。パソコンの中のファイルをコピーしようと、付属のアダプタで普通のSDカードやminiSDカードの衣を着せてカードリーダーに入れると、決まってライトプロテクトがかかってロックされ、書き込みができなくなってしまう。
もう数カ月間こんな状態なので、保証書を持ってビックカメラ柏店に行く。
すると売り場の姉ちゃん、「当店では初期不良なら対応できますが、こういうのはメーカー保証ですから直接メーカーに…」とマニュアル通りみたいな事を言う。
「じゃあここから送ってくれりゃ良いでしょ?」と言ったら、なんか偉い人みたいのが出てきて、結局新品と交換してくれる事になった。僕は只、メーカー保証だか初期不良だか知らないけれど、そっちの都合はそっちで処理してくれと言いたかっただけなんだが。
大体「壊れて持って来られてもウチは関係無いから帰ってメーカーに郵送しろ。」って、無責任じゃない?
少し前までは何とも思わなかったけど「買った後は知らんよ」ってんだったらアマゾンやらインターネットで買うよ、楽だし。
こういう時頼りにしようと思って、手間と時間と金をかけて、更にインターネットよか高い値段(売り場の家賃もあるし、何か聞くと「少々お待ちください」と言って消えるバカな店員を養っているんだからしょうがない。)の商品を買おうと言うんだから、こんな今時木で鼻をくくったような対応をしてちゃ駄目だと思う。