手術完了

発症後すぐに受けたガンマナイフ(放射線治療)も、数年前に受けた塞栓術も、その時は最善の選択だと思ったのだけれど、結局病巣を完全に潰すまでには及ばなかった事が、昨年末溜まった水を抜く管を刺した後の血管撮影で分かった。
年初にでも次の対処を考えなければという事だったのだけれど、既に先進的な二つの治療が敗れている事を考えると、もう患部を具体的に取り除いてしまうしかあるまいという事で、開頭手術を選択する事にした。
但し開頭手術で血管を切る際の出血を抑える為、あらかじめ御茶ノ水の医科歯科大病院で塞栓術を受け、血管を詰まらせて置いてから取手の病院(取手協同病院改めJA取手総合医療センター)に転院し、開頭手術を受ける事になって、三月初旬~中旬に予定された。
御茶ノ水の医科歯科大病院は小綺麗で駅から至近だけれども、病室は十階にあって検査の度に一階辺りに降りねばならず、病棟の患者も多けりゃ看護師も多くて、また医師も多くて誰が誰やら分からなくて、郊外の取手の病院が懐かしかった。全身麻酔で塞栓術を受け、微熱と手の点滴の跡も治まらないままそそくさと常磐線に乗って取手へ。
天井の染みやら車椅子でぶつかって剥がれた壁紙の取手協同病院へ、落ち着くなあ。
水曜日に塞栓術を受け金曜日に転院し、そそくさと翌月曜日に手術。
五時間程度の予測だったのだけど一時過ぎに手術室に入って終わったのが九時頃。
麻酔をかける時間が長ければ長い程目覚めも悪く、痛みの中の意識の混濁は続き、夜中にようやく水を飲む。
翌日は一日激痛と熱に苛まれ、首が痛くて動かせないからご飯を食べるのも一苦労。食欲はまああるのだが。
明けて翌々日、大分落ち着いてきて、熱も七度台前半に下がってきた。つむじの辺りから肩まで切った。当然患部は痛いし、頭から肩にかけての筋肉も使う(頭を上下左右に動かしたり起き上がったり)と激痛が走るので、慎重にゆっくり動く事になる。動き回った方が良いらしいが、熱と痛みで辛い。
まあ概ね「薄皮を剥がす様に」回復している。
こんな事を言っていても世間は回っていて、ホームページへの問い合わせのメールは二通来たし、昨日仕事の要件が出来上がって、これから我孫子の家に行ってパソコンをいじって帰って来る予定。


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