「過酷な環境と過酷な判断」(ココシリ)

映画「ココシリ(原題 “可可西里 kekexili: mountain patrol”)(予告編)」を観た。
香港在住の日本人と、日本の中国人に、「良いよ」と言われていたので、日本でも公開されたという事で、旅から帰ってきてまだやっていたら観てみようと思っていた。(東京での公開は14日で終わるらしいけど。)
淡々と事実のみを… と言えば格好良いけれども、何か言いたくない事を隠しているような感じがする。給料さえ出ないのに、身の危険を顧みず密猟者を取り締まる組織に入る隊員の葛藤や動機、又密猟者から取り上げた毛皮を自分たちのお金にする為に売る行為、この映画の題材としてはこういう物があってしかるべきだと思うし、それに語られなければならない題材であると思うのだが、そういう事には殆ど触れられず、いやむしろ触れられたくない問題には触れないで置いて、気持ちの良い所のみを賛美する姿勢が気持ち悪い。
とは言いながら、この事以外は良い映画だと思う(何を今更という感が無きにしもあらずだが)。過酷な環境と過酷な判断をいとも簡単に下していく隊長。
映画を見終わったら雨が更に酷くなっていたので、銀座をぶらぶらするのはやめて、有楽町の高架下の回転寿司で昼御飯を食べて、近くのフジフォトサロンに行って帰ってきた。椎名誠氏の写真展をやっていて、本人がいらっしゃった。ジーンズを履いていたか、確かめるべきだったな。


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