朝、泊まったおばさん夫婦はそれぞれ出てしまい、夕方まで京都をぶらぶらしてる事にした。
桂にバスで出て、阪急に乗る。
阪急の電車って、席のどこにも縦の手すりが無いのね。立ち上がったり座ったり、つかまる所が無いなんて、年寄りや障害者は大変だろうな。
先頭だった車両を改造したと思わしき車両。運転室がそのまま。
大宮で降りる。埼玉みたいに平坦に読むのかと思ったら、最初にアクセントを付けて「おおみや」なのね。
嵐山線(京福電気鉄道嵐山線)に乗り換える。さすが関西、「経済運転」か。
まずは広隆寺で弥勒菩薩を観て(拝観料が700円もした)、今度は龍安寺に行き、石庭を観た。
ここは中学の修学旅行でも来ているはずだし、数年前京都を通った時も来ていたと思うのだけど、岩と砂利だけの(苔もあるけど)そっけない庭を観ていると、大海にも思えてきたり、でもやっぱり背景には涼しい木立があって、また結構広いと思ったらそれは両側の壁が奥に行くにしたがって低くなっているせいであったり、自分の見ている現実(と個人が思っているもの)って案外あてにならないんだよという様な事を言われている様な気がする。
でも龍安寺の石庭って、植物やらあって一つの庭だった枯山水という形式を、こういう風にしちゃうんだから、ある意味スゴイ方向に行っちゃったんだな、と。芸術って突き詰めて突き詰めて行くと、人を寄せ付けない(その割にはたくさん人が来ているけど)方向に行っちゃう場合が往々にしてあるわけで、その一つの形なのかなと思ったり…(枯山水についてのテレビ番組解説ページ)
そんな事を考えていたら、結局一時間半余り居てしまった。
外人の怖そうなお兄さんの腕にマジックインキで「勃起」と書いてあったのは笑うに笑えない(笑ったらどうにかされそう)感じではありましたが。
そしてまたトボトボ歩いて嵐山電車の龍安寺駅へ。汽車の書いてある「踏切注意」の標識なんて、今や珍しい。
竜安寺への町電柱から電柱のあいだに8軒もの店がひしめいている、色とりどりの庇をならべて。
四国の里山、川面にうつる影がきれいにとれているさすが!