納品ついでに映画を(落下の王国 -The fall-)

築地のI社に納品に行って、担当のSさんとお昼を食べていたら、「今やってる映画『落下の王国』ってのが気になるんだよね〜」という話になり、そういえば僕もこないだ銀座のシネスイッチという映画館で「落語娘」を観たときに、同じ劇場でやるという案内が出ていて、気になってはいたので、「んじゃあこれから観に行ってきますわ」という話になった。
何しろ突発的に(個人的に)気運が高まって観に行く事になったので、上映時間も分からず、取り敢えず和光の時計台の裏のゴチャゴチャした中にあるその映画館に行き、時間を見ると次は「2:20〜」。一時間以上あるので、同じくゴチャゴチャした中にある喫茶店で休憩。こんなに待たされるんだったら、Sさんの助言通り聖路加に入ってる喫茶店でお茶でも飲んでりゃ良かった。
映画は、大怪我をして自暴自棄になったスタントマンと、腕を骨折した女の子の物語。退屈する女の子に、スタントマンは壮大な作り話を聞かせる。
映像はきれい。特に冒頭の白黒の回想シーンの様なものが凄かった。
むしろ不可解な内容が僕には面白くて、
自分が作った、夢の様に突拍子もなく世界中を廻ったり、突然登場人物が増えたり、時々現実世界に戻ってきたりするお話が、自分の意識の無かった時の様で不思議だった。
こうはっきりとした(けれども脈絡のない)想像の世界と、退屈でボーッとした現実を行ったり来たりしている(のを見ている)と、はっきりした意識って一体何なんだろうなんて思ってしまう。


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