汽車汽車シュポシュポ

僕の入っているmixiの青春18きっぷのコミュニティで、オフ会というか、みんなで蒸気機関車に乗ろうという話で、高崎からSLみなかみ号に乗ってきた。
高崎を9時56分に出た汽車は12時4分に終点水上に着く。そして帰りは15時20分に水上を出て、17時17分に高崎に帰ってくる、というダイヤ。
高崎駅のホームで待っていると、先に入ってきた六両の青い客車に、前からバックしてきた黒光りする大きな機関車が客車にくっつく。
SLみなかみ号
SLみなかみ号
体のあらゆる所からシュウシュウ煙を吐いて、この存在感は実際に体験しないと分からないなと思い、今日参加して良かったとも思った。
朝御飯を食べていないのでお弁当を買って、参加者総勢九名が集まって幹事の人からSLの切符(片道510円)をもらい、乗り込む。
「ブォー」と汽笛を鳴らした後少し間を置いて「ガッチャン」という連結器の音と共にのそりのそりと動き出す。加速してシュポシュポ言いながら走る、客車の中はどことなく煙臭い。
息せき切って一所懸命走ったとしても、今の電車やディーゼルカーにはとてもかなわない。昔の人はこれで「畑も飛ぶ飛ぶ家も飛ぶ」なんて言っていたんだから幸せなものだ。並行する中山道(国道17号)を走る車にどんどん追い抜かれていく。
沿道には本格的にカメラを構えた人はもちろん、子どもを抱えたお母さんが携帯電話のカメラを構えているなんて人が多い。
車内は鉄道オタクとおぼしき周囲に淀んだ空気を漂わせている人も居るが、家族連れが多い。トイレに行ったらベビーカーがドアの所に立てかけてあったのはびっくりしたが。
水上に着くと駅前の店でお切り込みを食べて、旅館のバスに乗って日帰り入浴に。行ってから幹事の人が訊いてそこに決めたらしいが、参加者は後からボーッと着いていけばいいので非常に楽である。
温泉に浸かってから、帰りの旅館から出してくれるバスの時間まで一人で温泉街を散策。集団で行動していると、寂しい風情というのを体が欲してくる、というのも寂しい性だが。
春に訪れた所だけれども、その時は温泉街の入口しか見られなかったので、ゆっくり散策。
温泉で火照った体を冷まそうと、豆腐アイスというのを買って店先のベンチで街を眺めながら風にあたる。
水上の温泉街
水上の温泉街
水上駅に戻ると、シュウシュウ言いながら機関車が戻ってきて、再び客車と連結。
SLみなかみ号
SLみなかみ号
帰りは水上からゆっくり山を下りていく。刈り取られた稲が田んぼで干されている。
途中沼田の駅に停車中、覗いてみた機関室。
SLみなかみ号


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