延びた仙台出張

昨日の続き。
宿に着いて風呂に入り、さて三陸の魚を食わせる店にまた行くかな?と思い宿を出た所で道を訊いた地元のおっちゃん二人連れが「北仙台に吞みに行くんだったら俺達と一緒に呑む?」と言うのでありがたくお供させて頂く事に。旅先での出会いは大切にしたいじゃない。
訊けばおっちゃんは宿の近くの解体屋の社長だそうで、もう一人のおっちゃんはその従業員だとか。
歩いた先の行きつけという店でビールを頂く。おっちゃん二人は野菜ジュースで割った焼酎という不思議な物を呑んでいる。
訊けば解体屋は津波で壊れた家の後片付けで、ここの所随分仕事が多いのだとか。
テレビのニュースでは震災関連の話ばかりだし、昨日に引き続き別の人から肉親が亡くなったという話を聞く。
かわいそうとかどうのでは無くて、震災と復興が生活の一部になっている。

二軒目は、場末感漂うスナック。地元のこういう人と知り合わなければ行く事は無いだろうカテゴリーの店。
合流した壮年の女性の良い喉で、「真室川(まむろがわ)音頭」など唄ってもらう。聴いて楽しいカラオケは久しぶりだった。

タクシーで帰して貰い、また今日も六時半に起きる。房総の旅からずっと、眠い目をこすりつつ毎日朝は六時半に起きている。
八時に着く様に一つ目の現場に行き、そそくさと撮り終わりタクシーを呼んでもらって次の現場へ。今日は天候にも恵まれ無事撮影終了。
帰りは(ほぼ)各駅停車の新幹線で、白石蔵王だけは通過し、福島→郡山→新白河→那須塩原→宇都宮→小山 とのんびり帰る。


仙台出張

今日仙台市内の仕事の撮影という事で、昨日仙台に入って、建築物の下見をし、自費で市内のユースホステルに泊まった。
一昨日まで自分の撮影で房総半島を周っていて、大原を歩き御宿(おんじゅく)に一泊して伊勢エビを食べた後、勝浦をぶらぶらして館山に行きユースホステルに
(泊まった館山のユースホステルは、元々ペンションだった建物を脱サラしたオーナーが買い取り一年前に始めたというきれいな建物。館山駅から更に南西に突き出た半島の外海を向いた方にある。近くに青木繁が「海の幸」を書いた浜の小さな集落もあり、今度は落ち着いて散策したい。)
に泊まり、小学校の臨海学校で行った富浦を歩いている所に「明後日行って」という電話がかかってきた。
知らない町を徘徊するのにもそろそろ飽きてきていたので良かったのだが、翌日昼の新幹線で仙台に来た。
下見をし、夜はその日居合わせたバイクで東北を周ってきたという男性と北仙台に繰り出し、一昨年来た時に行った、南三陸志津川の魚を食わせる小さな店で、彼の話と時々「肉親が流され未だに見つからない」という主人の話を聞きながら、けれども相変わらずおいしい海の幸で一杯。
そして今日は朝から撮影…の予定だったのだけど、天気予報が外れ朝から薄曇り。明日はかろうじて晴れる様なので、建物の主に頼み込んで明日撮影させてくれる様にお願いし、昨日泊まったユースホステルにももう一泊すると告げた。
けれどもそう決まってしまうと今日は閑で、けれども町をウロウロするのはもう飽きたし、定禅寺通りのモスバーガーで、書きたい事を貯めていた写真日記を書いている。


甲府へ

ほうとうの店「小作」
昨日は仕事で写真を撮りに、甲府へ。
建物を見ると夕景も良さそうだったので、会社の人には帰って貰って、僕一人残る。
近くで喫茶店でも探して時間を潰そうかと思ったけど、別れたほうとうのお店「小作」(山梨だけのチェーン店らしい)で事情を話し、奥で横にならせてもらったり、夕方五時まで時間を潰す。
結局帰宅は十時過ぎ。


二階建て新幹線に乗った

しばらく写真の仕事は無さそうだったので、レンズの端の方にカビが生えていたレンズ二本(17-55mm F2.870-200mm F2.8)を、銀座のニコンに行って清掃に出したら、
金曜日横浜の撮影の仕事が入ってしまった。学生時分に行っていた赤坂の料理写真のスタジオに行って、カメラとレンズ一式を借りてくる。カメラは清掃に出していなかったのだから、レンズだけ借りてくれば良い様なものだけど、そこはキヤノンのカメラとレンズばかりで(以前まで当たり前の様にニコンで揃えていたけれども、全部売っ払っちゃったとか、そういう話多いね。)、明日使わないからという事でEOS-1Ds とレンズを三本借りてきた。
ある程度のカメラマニアとしては、触る事のない35mmフルサイズの1Dsなんて面白いし、発売当時(確か僕がニコンのD2xとどちらにしようか迷っていた頃だと思う)100万ぐらいしたカメラなんて触っても楽しい… 筈なのだけどそのスタジオでロケに使って出ていたのを借りてきたのが午後七時、僕は翌朝持って出ないといけないんで、一所懸命あたふたあたふた、操作は分からないし(大体最近やっとキヤノンもそれを認めてがらりと変わったらしいけれども、EOSの操作のインターフェイスは使いづらい。)、仕事で失敗があったりする訳にいかないし…
EOSのデジタル一眼レフは皆そうらしいのだけど、ニコンと違ってRAWデータはTIFF画像として吐き出されるみたいで、これがかなりドキッとしちゃうんだよね。TIFFで撮ってしまったという事はもうホワイトバランスも露出もトーンカーブも変えられないという事だから。
「翌日使うから、そっち撮影終わったら返せよ。」と言われていたので横浜の撮影が終わったらすぐに赤坂のスタジオに返却。
と思ったら、帰りの京浜東北線の中で某I社のSさんから「明日、急で悪いんだけどさ〜 宇都宮行ってくんない〜?」と言われ、まあ何もないので引き受けたのは良いものの、カメラの問題が。
また明日もこんな思いをするのはたくさんだ。大きな不満は多々あれど(タダで機材を借りた分際で言いたい放題言ってすみません)、明日は印刷物の撮影だし、
●画面周辺の色収差の補正もできない(わけじゃないけど自動補正の機能は無いのでやりたい人は自分で数値を入れて取り除かないといけない)。
●色空間がsRGBだけでAdobeRGBが無い。
●トーンやシャープネスの設定も無い(のか分からないけど取り敢えず見つけられなかったし勝手にいじるのも悪い)。
から総じて質感描写にも関わる(絵がシャープならばちょっと見た目は良いんだけど、「ギラリ」とか「ツルリ」とした質感は出ても「ザラザラ」の質感は出ない。)のですぐさま銀座のニコンへ。
サービスセンターのおじさん曰く、レンズはこっちで預かった物でNPSで預かってはいないので代替品の貸し出しは駄目。
NPS」という核不拡散防止条約みたいな名前のプロ専用のサービスセンターみたいなのは一般人用サービスセンターの隣にあって、ムサい「プロカメラマン」の方々が出たり入ったりしている。中ではコーヒー飲み放題でフカフカのソファがあるらしい。レンズなんか修理に出しても、貸し出しの品があればそれを修理の間貸してくれるとか。
う〜ん、もうこっちで修理受けちゃったから駄目って、素晴らしき縦割り社会、さすが旧日本軍御用達の「日本光学」。でもサービスセンターのおじさんもこちらの事情をよくきいてくれて、35-70mm F2.8 というフィルムサイズのレンズなら(ちょっと昔のだけど)あるからこれなら貸してあげられるよ、とのお言葉。ありがたくお借りし(借りたレンズを持ってこないと修理が終わったレンズは返してくれないのだとか、まあ総計50万円のレンズが人質って事なのね。)
なんとか明日のレンズを得て(トキナーの 12-24mm F4 は家にあるので大丈夫。)、帰りの我孫子駅で翌日の新幹線の切符を買う。翌日使い慣れたD2xと共に出発。11時過ぎ上野発の新幹線なのでちょっと余裕。しかも昨日買った切符を見たら、指定席券は「Maxやまびこ 2階席」としてあるし。
人生初の二階建て新幹線の二階ですよ。宇都宮までの少しの旅だけれども、なかなか気持ちいい。
仕事が終わって、某I社の一緒に来た女性に、「まっすぐ新幹線で帰るんですか〜?増田さんは電車好きだから帰りはもっと変なルートで帰るって課の人言ってたのに〜」って… こんな重い荷物しょって、乗り換え乗り換え帰れますか。
そりゃ宇都宮から小山まで東北線で出て、そこから水戸線で結城(ゆうき)を通って下館(しもだて)に向かい、そこから関東鉄道常総線で取手まで行って、常磐線で我孫子に戻るというジグザグコースを辿ろうかと一瞬思わなくも無かったですけど。
素直に帰って(風邪っぽかったし)、今日は一日家でゴロゴロしてました。明日も一日家でゴロゴロしている予定です。


木曽日帰り

一昨日我孫子に帰って機材を取ってきて、
昨日は朝から中野の漆器屋さんの所に行って、それから一緒に車で木曽に連れて行って貰う。以前行った際に撮りこぼした数点を撮る為に。
助手席に座っていると、高井戸から入った車は中央高速をずんずん進んで塩尻の方へ。
途中「八ヶ岳サービスエリア」で休憩。田んぼに作った「風林火山」の文字を見る。今、山梨県内のサービスエリアは「風林火山」ばっかり。
「八ヶ岳サービスエリア」の田んぼに描かれた「風林火山」の文字
紙コップのコーヒーの自動販売機があるのだけど、これが凄くて(コテコテで)、お金を入れて商品を選ぶと、「コーヒールンバ」の「ズンチャカズンチャカ」というメロディーと共に前のモニターに現在の内部のコーヒーの様子(豆をひいたり紙コップが出てきてコーヒーが入ったり)が、御丁寧に「あなたのためにドリップ中」という字幕まで付いて、行程毎に中継され、出てくるという人を食った代物。
ホントは出来上がった液体をジョーッと入れてるだけなのだがホンモノっぽさを出す為にそんな映像を(中継のフリして)流しているだけなのかもしれないけど(大体あんなたくさんのカメラを自動販売機の中に一々設置するのは大変だろうに)、何かアヤシサが何とも言えない感じを漂わせてジーッと見入ってしまう、BGMは哀愁をおびたコーヒールンバのメロディーだし。
あちらに着いて、まずはお昼御飯。国道19号線沿いの「ていしゃば」で天ぷら蕎麦を頂く。
木曽平沢の国道19号線沿いの「ていしゃば」の蕎麦
一仕事終えたらもう七時で、再び「ていしゃば」で地酒ときのこの天ぷらを頂く。おいしい。漆器屋の社長さん曰く、このそば屋のおじさんは自分で山に入ってきのこを取ってくるからおいしいのだそうな。
木曽平沢の国道19号線沿いの「ていしゃば」のきのこの天ぷら
こちらは地酒。外側は漆塗りのひのきのおちょこと。天然の鮎の塩焼きもおいしかったんだけどこれは撮るのを忘れて食べちゃった。
木曽平沢の国道19号線沿いの「ていしゃば」にて
中央道を帰る。帰宅は十一時。なんか色々おいしかった。ごちそうさまでした。


木曽路にて

木曽平沢(楢川村)の町並み
撮影を終え、塩尻まで送ってもらい、やっとPHSが使えるようになり、昨日撮影中に撮った写真をアップロード。
木曽漆器のふるさとを車で方々案内してもらい、写真を撮る。
昨日は地酒を呑みすぎて、頭が痛い。
木曽平沢(楢川村)の旧中山道の町並み。


晴れ男の祟り


木曽の宿場町に撮影に行く。昼頃に哲学堂のお店から車で連れていってもらうのだが、ここ数日ずーっと、曇りで時々雨の降るどんよりとした天気で、「漆器が映えるのはこういう天気だな」と考えて、梅雨が開ける前に行くようにしてもらったのに朝起きたら、
一天雲一つ無くすっきりと晴れて…どう見ても良い天気です。本当にありがとうございました。
これまでの建築の撮影ではI社の担当の人に「増田君と行くと、いつも晴れるよね。」と言われ、「そうですかねえ」等と言いつつ内心やに下がっていたんだけど、こんな時まで晴れなくても。
我孫子駅の下のいつものパン屋で朝食。


八ヶ岳高原

本日は八ヶ岳高原のホテルへ。
新宿で朝八時の特急「スーパーあずさ」に乗り、小淵沢へ。
窓の外を眺めながら、あちらの天候の事ばかり気にする。建築写真なので青空でないと建物がはえないので。
中央本線小淵沢駅
ここから小海線で清里の方に入る。
小海線甲斐大泉駅
甲斐大泉駅。高原の風が涼しい。

お昼を食べたお店。


金沢観光(山代温泉も)

ただ今特急「はくたか」の車内。お茶を飲みながら、これを書いている。
窓の外の立山連峰は霞んでいる。
卯辰山から望む金沢市内
朝、山の上の金沢ユースホステルで目を覚まし、卯辰山の見晴らし台に朝の散歩。
今日は金沢二時過ぎ発の特急で越後湯沢に出て、上越新幹線で上野には六時過ぎに着く予定。
しかしそのまま帰るのも癪だし、お昼過ぎまで閑だし、金沢駅に行くバスを途中で降りて、百万石の古都を散策。
金沢市内の静明寺
「静明寺(じょうみょうじ)」なるお寺。普通のお寺なのに何か武張った感じがする。
金沢市内を流れる浅野川にかかる梅ノ橋
河沿いを戻る形で河沿いの主計町茶屋町(かずえまちちゃやまち)というお茶屋さん(芸者や舞妓を呼んで飲み食いするお座敷)が並ぶ一角へ。河縁に縦の細い格子が並ぶ風情のある町並み。写真はその対岸。
金沢と言えば取りあえずは兼六園(けんろくえん)まあ何て事の無い庭、皇居の前の所とどっかの料亭の庭を合わせた様な感じ。
兼六園
うねうねと大きな松。こういうのがたくさん生えている。
兼六園

昨日旅館を出た後、折角なのでという事で、その担当者と近くの山代温泉(やましろおんせん)へ行く。ここは若き日の北大路魯山人(美食家、陶芸家、篆刻家。)が滞在した所で、その家屋が残っていて(「いろは草庵」と名付けられている」・体験記)、陶芸の作品が展示してある。
小さいけれど、良く手入れされた家と庭。
北大路魯山人が逗留していた山代温泉の「いろは草庵」
北大路魯山人が逗留していた山代温泉の「いろは草庵」
北大路魯山人が逗留していた山代温泉の「いろは草庵」
山代温泉を少し歩く。
山代温泉
特急の「はくたか」車内より越後平野を望む(六日町辺り)
特急の車内より越後平野を望む(六日町辺り)。(帰宅後追加)


金沢

出発を待つ北陸鉄道内灘行きの電車
金沢に着いてまずしたのが明日の列車の切符を買う事。二時過ぎに金沢を出る特急で越後湯沢に向かい、新幹線に乗り換えて東京へ帰る事に。やはりこのクソ重い荷物を持って方々をウロウロする気にはならない。この仕事からの解放感がある内に帰ろう。
次は観光案内所でauショップとWillcomプラザ(以前はDDIポケットと言った僕の新しいPHSのお店)の場所を聞く。携帯電話とPHS両方の電源が切れてしまったから充電してもらわないと。
…駅を挟んで対角線上に二つのお店がある。
19:52金沢駅発の北鉄バスに乗って、ユースホステルへ。
金沢ユースホステルは市街地から二キロ程入った山の上。
ところが(当たり前なのかもしれないが)ここはPHSの電波が入らない。(ので画像は明日)
金沢駅の地下の北陸鉄道ファンサイト)の金沢駅で、次の「内灘(うちなだ)」行き電車の改札が始まるのを待つ帰宅途中の女子高生。