古本探し

写真集を買いに神保町の古書店「夏目書房」へ
今日は実家から我孫子ヘ帰りがてら、神保町に寄りお目当ての古本を。
ネットでその写真集を検索したら、その店にあるとの事だったので。
通信販売もやっている様だったからそれを使っても良かったのだが、配送料が惜しいので店に直接行ってみる事に。ついでに古書店巡りでもするつもりだったけれども、とてもそんな空模様では無く。
写真集は発売時に売っただけで絶版になっている事が多く、ましてや自費出版の写真集など余り世に出回っていないから後からその写真家が(限られた人々に)有名になったり値段も高騰する(例えばこの人この本)。僕が買った無名の写真家の本も高騰しないだろうか。


若い人の写真集など

日曜日は、前日行けなかった Totem Pole Photo Gallery へ、福山えみ「月がついてくる6」。
色々御本人と喋った後、写真集「月がついてくる」を買う。面白い写真だけど、写真表現を志す人間が一度は通る道、突き詰めれば奈良原一高の「消滅した時間」じゃないの?という気もしなくは無い。「何かあるかもしれない風景」というのは怖い物で、結局「何かありそうで何も無い風景」だったりする、でも僕は彼女の写真は「何かありそう」な気がする。
彼女の写真は「何かありそう」にする為に前ボケを多用する。後ボケはまだしも前ボケは人間の視覚には馴染みが無いので、取り敢えず興味を引く。それが気にくわないのだが。
その足で南阿佐ヶ谷の Gallery街道 へ。展示は尾仲浩二さんが三十代に三陸を写した「海町」だったのだけど、面白かったので勢いというのもあり、ここでも若い人の写真集、佐藤春菜さんの個人的な少量出版物、いわゆるZine「いちのひ 2月-7月」を購入。
月曜日、朝 浦和の日芸の先生がルーターの設定をして欲しいというので車で迎えに来て貰ったのだが、時間をずらしたのに朝の渋滞に巻き込まれ、三十分ほど遅れて来る。都内では車で移動する場合、時間はあてにならない。奥さんが買ってきてくれた焼き芋をかじりながら、電車で箱崎の会社に請求書を出しに。
火曜日は朝から取手の病院へ、入院後初の診察。設置した脳の中央に溜まった水を外から抜く為のパイプを活用し、フツーに先生の横のベッドで頭に注射針をブスッと刺し、水を抜く。残念ながらスッキリはしない。痛いのと緊張で妙に疲れる。また別に気になる箇所が出てきて、今後また入院して手術を受けることになりそうだ。今度はもっとザックリ切る予定。
昨日の水曜日、やっと年賀状を書き終える。夜は中学の友人二人と西荻で飲む、午前様。
車で来ていたうち一人(酒は元々飲めないのでジュースしか飲まなかった)に実家まで送ってもらう。そいつの実家はもう取り壊されて無いので、「懐かしいなあ」と言っていたが、我が実家も外環道の区間に入っているのでそのうち立ち退かなければならない(外環は地下を通るらしいのだが、一般道が地上を走る予定。)のだよ。


ギャラリー巡り

qwalunca cafe
昨日は都区内フリーパスを買って(実家の西荻窪は丁度東京の西の端なので、都内しか使えないフリーパスはとてもお得)JRで東京を行き来してギャラリー巡りを。
新宿のコニカプラザでは、昨日から
プレミオ 中村美帆「Senegambia Dining」
プレミオ 野口博行「静止する川」
齋藤亮一「佳き日 A Good Day」
中村さんは、通信社を退社してアフリカに行って撮ってきた写真を。アフリカというと内戦とか危ないイメージしか無いけれども、長閑な感じ。
野口さん、河岸の風景を整然と並べると、凸凹、色々な物が見えてきて面白い。
齋藤亮一さんの「佳き日 A Good Day」 紀行写真の様な仕事写真を撮りながら、作品としても同じ様な物を撮っている、僕の理想とする生き方の若き写真家。長閑な景色の中で、晴れの舞台の市井の人々が胸を張っている。
そのまま恵比寿の東京都写真美術館に移動するつもりだったけれども、コニカの入った所にある、他のギャラリーの案内葉書がたくさん貼ってある掲示板を見たら、近くのプレイスMの下で鬼海弘雄さんの写真を展示しているというので新宿御苑の脇まで足を延ばす。
そこは写真集に使った写真のオリジナルプリントが十数枚。
恵比寿へ。
江成常夫「昭和史のかたち」
鬼海弘雄「東京ポートレイト」
鬼海弘雄さんは街と雷門で撮った人のポートレイトを入れ替わり立ち替わり見せていく。
大きな美術館での展示なのに、謙虚にも真ん中の椅子には「感想ノート」が置かれていて、面白い。
今丁度、年に一度有るか無いかという様な濃い内容の写真展が重複している(多分に自分の趣味もあるが)。
今日は実家でゆっくりし、午後から駅の側の「qwalunca cafe」へ。さすがに日曜ともなると人は引きも切らず、平日の様に茶を一杯で一人で大きなテーブルを占領して何時間も新聞を読むというのは多少はばかられる。


新宿へ


先日の品川の撮影は、雲間から日は差しては居る物の空は曇って青空が望めず、空の入るカットだけ別の日に撮る事にしたのだけど、天気予報は晴れると言いながら曇ったり雨が降ったり太陽の方の空だけ晴れて反対側の空は曇って、皆目天候の予想が付かない。
新宿のコニカプラザに出て、長倉洋海さんの写真展を観る。物をまっすぐ見つめる視点というのは大切にしたい物だ。
写真展の案内葉書を貼ってある壁を見て、藤田満さんの「在所」を今日まで御苑の裏の「プレイスM」でやっている事に気づく。中野の冬青社ギャラリーで数ヶ月前やっていた時に観たいと思っていたのだが、結局間に合わなかったので嬉しい。
コニカプラザから御苑の裏のプレイスMまで、歩く。


画面を白黒に

次の作品はデジカメで撮った物を白黒で発表しようと思っているのだけど、撮った画像を見るのに、白黒フィルムのベタ焼きと違ってモニタに映る写真はカラーだから、見た目を白黒で感じられなくて困ったなと思っていたら、案外簡単にそれを解決してくれる方法を発見した。
Mac OS 10.5 での話だが、この先もこの機能を残してくれる事を祈る(いやおそらくそんな目的の為にある機能ではないと思うのだが)。
「システム環境設定」の中の「ユニバーサルアクセス」に「グレイスケールを使用」という項目があるので、そこにチェックを付けると、画面全体が白黒(B&W・モノクロ)になる。
実際その写真を伸ばすとなれば、グレイスケールにする(彩度を0にする)だけじゃなくて、RGBのどれかのチャンネルだけ生かして白黒フィルムで言えば色のフィルターをかける事もするのでモノクロとした場合の正しい色を出すという事でも無いのだが、取り敢えず邪魔な色情報を見ずに済むというのは良い。


後楽園へ

小石川後楽園
山方伸さんが水道橋の Up field gallery でグループ展をやっているというので行ってきた。久々に山方さんともお話しをした。今の若い写真家(おおざっぱに言って四十未満・話題性があるとかそういう意味ではなく)の中では一番凄い人だと思う。
今回の展示は…。試行錯誤や紆余曲折を経て大きくなっていく人は大きくなっていくし、途中で駄目になっていく人は駄目になっていってしまう。ただ紆余曲折の良い所だけを後からかいつまんで「端から知っていたよ」というのはたやすいが、試行錯誤や紆余曲折に付き合ってみるのも面白い。
ギャラリーにたどり着く前に小石川後楽園に寄り道してしまった(東京ドームの横にこんなきれいな庭園があるとは知らなかった)。急用が入っていけなくなってしまった東京都写真美術館クーデルカの展示に、明日こそは行こうと思う。


鈴木清写真展へ

佃大橋の月島側の袂側から聖路加ガーデンを望む
目覚ましを七時半に鳴らしたのだけどまだ薄暗くて、「四時か五時ぐらいだろ…」と思いながら起きたら、七時半だった。
出掛ける八時過ぎには雨も上がって、日本の諸処の友人から「晴れてきた」のtweetが入ってきたのだけど、日比谷線は東武線での遅れだとかで遅れていた。
甲府での撮影の納品が午前中に済み、「一仕事終わった」と月島の倉庫の店で昼食(とワイン)を済ませ、竹橋の国立近代美術館に行った。
後述する鈴木清(知り合いじゃ無いし物故の人だから呼び捨てで良いよね)の写真を観にきたのだが、ついでだからと麻生三郎なる人の絵を観ていたら、「三十分後、所蔵品展を見ながら近代日本の絵画について解説するから聞きたい人はおいで。」との放送が。
長谷川利行や佐伯祐三や藤田嗣治や岸田劉生の話(「なんでも鑑定団」に出てきて美術館が買い取った1700万の長谷川利行の絵なんてのもあった)を聞いていたら、一時間経ってしまい、二階の鈴木清展「百の階梯、千の来歴」の会場へ。
40代で早生した鈴木清写真展
何か最近鈴木清リバイバルブームの様で、ヨーロッパでも展示をしたらしいし、アサヒカメラや日本カメラでも口絵に写真が載っていた。
看板描きで生計をたてながら、同じ写真学校で先生をしていた大西みつぐさん曰く「いつも風呂敷に自費出版の写真集をぶら下げていた」という人。
「テーマだとかどうでもいいから、観た人の心に何か残せりゃ良いんじゃね?」という事を突き詰めたらこうなるんじゃないか、という写真。
強烈なイガイガの印象を観る方に残す。


大西みつぐさんのお話

既にここで話ししていた、大西みつぐさんのお話がアップロードされた。
こちらのPhotoScramble(フォトスクランブル)のサイトから、或いはこちらから直接ダウンロードする事もできる。
「日中シンクロの仕方」だとか「カメラバッグの中を見る」だとか、普段は写真という技術の初心者が、写真をきれいに撮るという話を毎週している(僕自身は技術を習得する事がつまらない等というつもりは毛頭無い。幾ら清い志で写真に取り組もうと思ったってそれなりの技術が無ければできないし、いつかは行き詰まってしまう事は確かなので。)番組で、今回は異質。
だけれどもこの番組(ポッドキャスト)をiTunes登録してもらえれば毎週自動的に新しい内容がパソコンにダウンロードされて、偶にはこういう「(技術は置いといて)写真を撮る姿勢」の様な話があるかもしれない。
今回の番組を聴いて、どんな田舎であれ地元を丁寧に記録して行こうという人が出てくれると嬉しいのだが。


砂町でブラタモリごっこ

一昨日の祭日、砂町(江東区)の文化センター(石田波郷記念館)にて、写真家の大西みつぐ参考)さんと評論家の川本三郎(参考)さんの対談を聴きに行った。
大西さんに、僕が以前写真展をやった時にインタビューされたPhotoScramble(フォトスクランブル)というPodCasting(ポッドキャスティング・iTunesに登録しておくと新しい回が加わる毎に自分のパソコンに入ってくるラジオ番組の様な物)の番組、の中で話をしてもらったら面白いんじゃないかと思い、そのPhotoScrambleにほぼ毎回出ている友人の古関さんにICレコーダーを持ってきてもらい、川本さんとの対談の前にお話を聴く事になった。
会場最寄り駅の西大島駅で古関さんと待ち合わせ、雨も止んできたので、文化センターまで散歩。
途中田舎のジャスコみたいな大きなショッピングセンターがあり、前の信号に「小名木川駅前」と書いてあったので、「え、どこに駅が?」と言ったら古関さんがiPhoneの東京の諸処の地図を年代を追って調べられる古地図のアプリで調べてくれ、どうやらここは総武本線から東京湾へ伸びる貨物の線路(越中島支線というらしい・線路自体はまだ走っている)の大きな駅があったところで、それを壊した跡地にこの大きなショッピングセンターと隣のマンションを造ったらしい事が分かった。
その古地図を見ながらショッピングセンターの周りを探索し、通りがかりのおじいさんに話を聞いて、小名木川の向こうに見える浅草のスカイツリーを眺めたり、未だ貨物列車が一日数本通るという草だらけの線路を眺めたりした後、砂町銀座の商店街を通って文化センターに着いた。
大西さんには川本さんとの対談のリハーサルを終えた後お話を聴く事ができた。内容も今回の写真展だけのお話ではなくて大西さんの写真観を広く伺う事ができて面白かったし、またそういう物をインターネット上に残しておいて、日本全国津々浦々は言うに及ばず世界中どこでもいつでも誰でも(タダで)聴けるというのは面白い事だと思う。放送は今週末になると思うので、その時は再度ここで通知しようと思っている。
今回は写真日記に使うメモカメラを持って出たのだが、久しぶりすぎて撮ろうと思ったら電池が切れていた。


美術館の図書室に籠もる

恵比寿ガーデンヒルズ
朝から東京都写真美術館に行って、目的は図書室なのだけど、ついでだから、地下でやっているジャンルー・シーフの展示を観る。
スタジオでのモデルの写真等、非常にプリントがきれい。一時代を築いたモードの人、という感じ。並べられるとそうでもないけれども、雑誌を開いてこういう写真が目に飛び込んできたら、「おぉ」となる(なった)かも。
観終わったのがちょうどお昼だったので、ガーデンプレイスの上に上って昼食。
写真美術館に戻って四階に行き、図書室に行く。ここは展示とは違って無料。
フリードランダーで検索して片っ端から写真集を見て、この人の世界に浸っていたら、四時になったので帰る。いつもの二階の喫茶室で休憩して帰ろうかと思ったら、今日は二階の展示が無いのでお休みだった。
日本語の写真集は、80年代に彼の仕事をまとめた一冊だけで、これがセルフポートレートやらスナップやらをまとめた仕様となっていて、日本語の解説文もあり、分かり易かった。
初期〜中期の作品は、鏡やガラスに写り混んだ景色や、画面上の要素(テレビの画面も)を組み合わせたスナップ。地上の様々な要素を取り込んで構成していく意気込みの様な物が感じられて面白い。
その後こないだ休刊になったばかりのデジタルフォト最終号を見た。「もう最後なんだからやるぜっ!」という写真作品ばかりの一冊丸ごとで、意気が感じられた(もう終わっちゃったんだけどね…)。
昼食に上ったガーデンヒルズの38階にて。