江戸は良い

気が付いたら前に書いてから半月程経ってしまったが、何の事は無い。
最近「働きマン」の様に(ちゃんとドラマは毎週視てるという余裕)机に向かって仕事(ホームページ作り)をしているだけなのだ。
お陰で、親指の爪がパソコンのキーボードのスペースバーに触れる部分が腫れて、文章を書いて「変換!」と勢い良くぶったたくと痛いぐらいだ。
ピアノをやっていたせいかパソコンのキーボードを必要ないのにバキバキ叩くのが好きで、これじゃとても他人様と机を並べて仕事などできないであろうと思う。
昼頃家を出て、新宿のコニカミノルタプラザに行く。
●フォト・プレミオ2007 平松伸吾写真展「華やかな街の中へ」
●フォト・プレミオ2007 竹下太郎写真展「望郷」
●長野重一写真展「遠い視線・玄冬」
恵比寿へ回り、東京都写真美術館で
東松照明「Tokyo曼荼羅」
昭和 写真の1945-1989 第4部「オイルショックからバブルへ」
を観る。
代官山までぶらぶら歩き、懇意のセレクトショップ「chocolata(ショコラータ)」へ。
山手線をぐるっと回って日暮里で、三遊亭鳳楽独演会へ。「品川心中」「鹿政談」を聞く。
腹ごしらえに、駅前の料理屋に入り、柳川を喰う。湯気をたてて土鍋が運ばれてくる。
柳川鍋
柳川鍋
甘辛い味がおいしい。
東北や四国も良いけど、やっぱり江戸は良いなあ。
二回目なので迷うことなく会場へ。
相変わらず何かの発表会みたいなホールに椅子が並べてあるのみ。
幾ら落語ブームといえども、寄席にも笑点にも出ていない噺家の会じゃあ、周りはお爺ちゃんお婆ちゃんばかり。
やはり鳳楽の噺は良い。安心して氏の提供する時間に身をゆだねられる快感というか。これで椅子がこのパイプ椅子みたいなんじゃなくて、もう少し柔らかかったらなあ。


一人芋煮会


今日は一日家に。庭の畑の茄子が大きくなっていたので四本もいで二本を昼に、二本を夜に。
これだけ大きくなってしまうと、夏場ならば大抵中を虫に食われてしまうのだけど、この度は全て大丈夫だった。
昼御飯は茄子を焼いて、生姜を擦って、それからこないだ農家の人から買っていた里芋を剥いて煮る。


学食で御飯を

昨日、三時から中野の哲学堂の方で打ち合わせだったのだけど、早く来てしまったので、江古田の学校の学食(学生食堂)で御飯を食べた。
校舎改築真っ盛りで、学食は小さなプレハブの中になっていて、外にテーブルが出してあったのでそこで食べた。
日本大学芸術学部の学生食堂に置かれた爆笑問題寄贈の看板
ちょうどお昼時で、学生に混じって並んで食券を買ったのだけど、メニューを貼った看板は「爆笑問題」が寄贈した物らしい。
「(有)○○商事」とでも書いてありそうなこんなフツーの板を母校に寄贈するような人達だったんだ。しかも「安全は 一人一人の 思いやり」なんて標語付きで。一応居た人ではあるけれども大体中退したんじゃなかったっけあの二人?
中野通りのパン屋さん「ロイスダール(Loisdal)」の二階のレストランでお茶を
お昼を終えて哲学堂の方に移動したけれどもまだ時間があって、中野通りのパン屋さん「ロイスダール(Loisdal)」の二階のレストランで、雨の中野通りを眺めつつお茶を。


小旅行(病院行ったり来たり)

那珂湊駅
毎年の事で、経過観察のため先日取手の病院で脳の写真を撮ったのだけど、偶には治療(ガンマ・ナイフ)を受けた勝田の病院まで行くことに。
取手の病院で受け取ったフィルムと手紙を持って(結構でかい、B2ぐらいある。)、常磐線でえっちらおっちら、水戸の一つ向こうの勝田まで。
勝田から茨城交通湊線というローカル線に乗って二つ、最寄りの金上(かねあげ)で降りて歩く。
このまま帰るのも癪なので、茨城交通で金上から二つ先の那珂湊(なかみなと)の漁港で、お昼を食って勝田に戻る。
フィルムを返したり、向こうで書いたもらった取手の病院の先生への返事などを病院が閉まる五時までに届けたいので、帰りは途中土浦まで特急で。
そのお陰で自由席特急券900円損してしまったが、病院には間にあったけど、結局一日費やしてしまった。


草餅屋

新井薬師前駅から哲学堂公園の方に歩いた草餅屋
昨日中野の漆器屋さんで打ち合わせで、実家から行ったんだけど一時間ぐらい早く着いてしまって、新井薬師前の駅から哲学堂の方にあるお店目指して「どっか喫茶店でも無いかな〜」なんて歩いていたら、幟が立っている草餅のお店があって、タバコ屋みたいに窓の所で売ってはいるんだけど、店内に一応椅子やらテーブルらしきものがある。
座ってたおじさんに「ここって休憩できるんですか〜?」と訊いたら、「別にできない事は無いよ〜」という不思議な返事で中に入ったら、テーブルの上には色々物が置いてあって、どうやら昔は食いもの屋だったのを店じまいしてから草餅だけ売っている様だった。
「(お茶は)冷たいのが良い?温かいのが良い〜?」「どっちでも良いけどじゃあ冷たいの」「オッケー」とノリの良い、だけどのんびりしたおじさんとお茶を飲んで、閑つぶしをした。
時々前を通る人が草餅を買うので、それをおじさんが向こうの小さな冷蔵庫から(毎日富士の麓の忍野八海から送ってくるらしい)から出すという商売形態。
テーブルの上に将棋盤があったから訊いてみたら、閑だから近所のおじさんと、旅行用の小さな磁石の奴でやっていたら、毎日前を通る近所のおばちゃんが「これ使いなよ」とくれたんだとか。
そのおじさんとのんびりくっちゃべって、それから打ち合わせへ。
あ、草餅の味を書いてなかったけれども(おいしくなくてそれなりならば何も書かないのだが)、洗練された和菓子というのではなく、本当の田舎の草餅という感じでおいしかった。よもぎの繊維が結構手強くて、結構粘りがあってすぐ固くなってしまいそうだったが、そういう田舎のお餅という感じで良かった。
こういう「外観がどうも…」という店はおいしいかまずいか大抵どっちかなのだが、ここは当たり。


賈樟柯(ジャ・ジャンクー)の「長江哀歌」

東京駅の前の、りそな銀行にNHK浦和でバイトしていた時分に埼玉銀行と協和銀行が合併してできたあさひ銀行に作った口座を解約に行って(十年くらい残高264円だった)、日比谷に出て
りそな銀行は銀座通りの延長の道に面してるから、銀座まで歩いて四丁目の交差点を右に折れててくてく行き、有楽町を過ぎると日比谷に行く。意味の無い道案内。)
、東北への旅に出る前から観たかった、賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督の「長江哀歌(エレジー)goo映画による紹介)(予告編)」を観た。
段々と水の底に沈みつつある町と、去って行く心を取り戻したい人間と…
こういうテーマの折り重ね方(求めるのだけど去っていく物・人。)がうまい。耳をすませていると、それが心に染み込んでくる。