アイランドリーグ観戦

昨日、友人の住む松山でなく八幡浜に上陸したのは、隣町大洲である「四国・九州アイランドリーグ」の試合観に行くためだった。
友人に八幡浜の港まで車で来て貰い、試合のある大洲の運動公園まで行く。
「四国・九州アイランドリーグ」は、プロ野球団の無い四国にもアメリカのマイナーリーグの様な地域密着型のプロ野球があっても良いんじゃない?ってんで作られたプロリーグで、一県に一つチームが作られたのだけど、その後九州も「楽しそうじゃん?」ってんで入ってきたんだ、
と思う。
別に野球好きでも無いし、プロ野球の試合をこれまで観に行った事も無いのだけど、四国来たらこれを観たかった。
試合は、地元愛媛対福岡。
結構入ってるじゃん、と思ったら見えたのは内野席だった。
大洲での四国・九州アイランドリーグの試合
試合観戦、しかし内野スタンドは暑い。しかも大洲は山間の盆地、風が無い。
時々かすかな風を感じながら、地元の商工会の人がテントで売っているかき氷をかき込みつつ、野球と山並みを眺める。
大洲での四国・九州アイランドリーグの試合
大洲での四国・九州アイランドリーグの試合
何回かにこの試合のスポンサー企業の名前を持って人が回る。大相撲みたいだけど球場は狭いのでちょっと空しい。左端の着ぐるみが、愛媛マンダリンパイレーツのキャラクター、丸いみかんの頭部に水軍の格好をした「マッピー」。
大洲での四国・九州アイランドリーグの試合
試合は地元愛媛が勝った。
わざわざ東京から応援に来たのに、負けたら許さん。
ヒーローインタビューもちゃんと(と言っては失礼だが)やる。
始めて知ったのだけど、愛媛は現在最下位なのね、がんばれ愛媛マンダリンパイレーツ
大洲での四国・九州アイランドリーグの試合
試合後は選手達が外に出てくる。
大洲での四国・九州アイランドリーグの試合


四国に戻る

臼杵(うすき)駅前のビジネスホテルで朝飯を食い、荷物をまとめて港へ。
実は少し早く起きたら、臼杵の街を散歩しようかという事も考えていたのだが、目が覚めたら既に七時で、とてもそんな余裕は無かった。
これから八幡浜に向かうフェリーはこれ。
臼杵(大分県)から八幡浜(愛媛県)に向かうフェリー
余計なお世話だが、ここ臼杵からは愛媛の八幡浜・高知の九州側の宿毛(すくも)に行く船しか無い。大分と松山を結ぶ船はあったのに、大都市は大都市同士、小都市は小都市同士、という事であろうか。
乗りこんで臼杵の港を振り返る。長閑な港町の朝。

出港、しかし客居ない。南西諸島と違って高速道路が繋がっているから。
臼杵(大分県)から八幡浜(愛媛県)に向かうフェリーの船内


ジグザグと大分へ

那覇市内にはJR九州の支店があって、一昨日後輩に沖縄観光に連れて行ってもらった際、最初に連れて行ってもらったのがそこだった。そこで今日の、鹿児島から大分方面(明日はフェリーで四国に渡りたいので)に行く切符を買った。
考えるに、ただ四国側の海岸線を行く日豊本線を、都城、宮崎、延岡、と通って今回四国に渡るフェリーに乗る、大分の少し南
、臼杵に行くのは面白くない。そこで思いついた楽しいルート。
鹿児島中央(元の西鹿児島)から観光特急「はやとの風」に乗り、錦江湾に浮かぶ桜島を眺めながら宮崎方面に向かい、隼人から肥薩線に入って山の中を進んで終点の吉松で降り、(行きは逆のルートを吉松に来る吉都線で来たのだけどそちらには曲がらず)肥薩線の観光列車「しんぺい」に乗って人吉の辺りの鹿児島県から熊本県に至る峠越えの絶景を堪能し、人吉から「九州横断特急」で熊本から阿蘇を通って文字通り九州を東西に横断し、大分から臼杵に至るという物。(参考)
「はやとの風」は残り席わずかだったけれども取れて、沖縄にJRの支店がある事に感謝。
鹿児島中央-吉松「はやとの風」
隼人を過ぎ、肥薩線に入ると売り出した弁当、「かれい川」
「はやとの風」車内で売り始めた弁当「かれい川」
来る時に降りたけれども、嘉例川にて停車。
嘉例川駅に停車
こちらも百年以上経過した、大隈横川駅舎。鹿児島本線として早くに開業した肥薩線だけに、古い駅舎も残っている。
大事に手入れしているのか、単に利用者が少ないのか、その両方か。
大隅横川駅に停車
吉松-人吉「しんぺい」
「しんぺい」は普通列車なのだが、観光列車。乗車券(青春18きっぷでも可)の他に五百円の座席指定の券が要る。
前の「はやとの風」と同じく工業デザイナーの水戸岡鋭治さんが古い気道車をリフォームしている。

えびの高原、霧島連山を望む場所や、今登ってきた線路が見える所などでは停車してくれる。
停車時間は結構短い割に色々な所を見てこいと言うので乗客はあたふた。

人吉-熊本-阿蘇-大分「九州横断特急」
「九州横断特急」も、急ぐ特急というよりも、やはり観光特急の様で、所々でガイドのアナウンスが入る。
熊本までは球磨川に沿って進む。

今回はきれいに見えた阿蘇山。

大分からは鈍行で少し南(宮崎方面)に戻り、臼杵へ。
宿は予約していなかったので「少し街をさまようかな」と思っていたら、改札を出ると観光協会の人が立っていて、目的を告げると港までの道順と、駅前のビジネスホテルを紹介してくれた。
昨晩はフェリーの雑魚寝だったし、今日はジグザグルートでさすがに疲れた。
今朝気が付いたのだが、数日間奄美や沖縄をぶらぶらしていた報いか、泳いでもいないのに手の皮が所々剥けてきた。


帰り道

沖縄での観光を終え、後輩にも会って、私の旅は帰途へ。
昨日は那覇市内の一昨日とは違うユース(泊まってみると、ここは余りお薦めしない。)に泊まり、五時半に起きて前の大通りでタクシーを拾い、港へ。
七時前に那覇港を出て、与論島・沖永良部島・徳之島・奄美大島に着く。帰りは奄美で降り(本当は降りてのんびり一日海でも眺めていたい様な島なのだが…)ず、翌朝一直線に鹿児島に着く。

那覇港で船に乗る時に会った、「ドナドナ」。

フェリーの中の二等雑魚寝部屋。それぞれの港に着く時に、その港で降りる人以外を起こさない様、到着港毎に区分けされている。

船の上での正しい過ごし方。

与論島 和泊港
与論島 和泊港


沖縄観光

朝寝をし、迎えに来てくれた学校の後輩と出掛ける。
まずはおいしいという店で沖縄そばを食べる。
ラーメンとちゃんぽんの中間の様な沖縄そば
取り敢えずお決まりの観光地、首里城へ。
首里城観光
再建された間にて、さんぴん茶(ジャスミンティー)とお菓子を、琉球漆器と壺屋焼の湯飲みで。
首里城内でさんぴん茶とお菓子を頂く
首里城内でさんぴん茶とお菓子を頂く
世界遺産になっている琉球王朝の祈りの場、斎場御嶽(せーふぁうたき)の駐車場にて。
斎場御嶽(せーふぁうたき)の駐車場
保育園へのお迎え。

(写真は全て SIGMA DP2 で撮影)


沖縄到着

朝の六時に前に奄美大島を出た船はひたすら南に島を伝って午後七時、那覇港着。
海から見える景色もやっぱり都会。
ホテルも林立し、ひっきりなしに空港には飛行機が降りて行って、「早く」「安く」都会から行ける手軽な「リゾート」である。

しかし暑い。奄美の暑さと違って、蒸される様な都会の暑さだ。
下船すると地元の人らしきおっちゃんが寄ってきて、「もう泊まるトコ決めてるの?」という。民宿の客引きらしい。
いつもなら即座に「もう決めてあるから結構です」という所なのだが、今朝奄美ユースの人が、港まで送ってくれる時に
「今日は誰も居ないんで、もし宿を決めてない人が船から降りて来たら泊まってくれる様言ってみるつもりなんですよ…」
と、か細い声で済まなそうに言っていたのを思い出した。
どうなったろうか。
フェリーターミナルを出ると、前に並んだタクシーに、次々と観光客は乗って去って行く。
後に取り残されたのは僕と外人カップル(前の日記の最後の写真に写っていた女性)だけ。宿の場所が分からない様で、英語で集まってきた客引き数人に道を聞いている。客引き数人は英語を解さないのか商売に関係ない人間に関わりたく無いのか、去って行った。
かわいそうなので片言の英語で話を聞き、宿の住所を聞いてタクシーに乗せて別れ、僕は一人 日の沈みゆく港を眺めながら、とぼとぼ宿へ向かう。
今宵の宿、「沖縄国際ユースホステル」は那覇港から歩いて十分の所にある二百人収容の交通至便な大きく豪華なホテル。フロントで鍵を渡されてエレベーターで上るとドアがずらーっと並んでいる。入ると天井の高い部屋に二段ベッドが三つ並んでいる。他にも客は居る様だが、グループ以外は皆一部屋に一人をあてがわれているらしい。
明日は観光するだけ。久々に、朝の時間を気にせず眠る事ができる。