三遊亭鳳楽独演会

三遊亭鳳楽独演会(日暮里サニーホール)
今年度のI社の施工事例カタログの、色校(「実際印刷するとこんな風になるよ」という印刷屋さんから来る本一冊分刷った見本)ができたというので、九時過ぎに家を出て築地のI社に行き、見て、そして見ながら色々言ってきた。これが第二校になるとそれらが指定通り修正されてくる筈。それが終わったら本当に刷る事になる。
昼食を挟んで二時頃までそんな事をやってから、銀座のアップルストアに行き、このPowerGookのCD/DVDドライブが不調なので見てもらいに行く。そのものを認識していない様だけど、工場にも交換の部品が無いので、部品が入ったら携帯電話に電話をくれるとか、携帯電話の番号を渡して日暮里へ。
今日は待ちに待った、三遊亭鳳楽独演会の日。
三遊亭鳳楽は三遊亭圓楽の一門で、立川談志一門と同じように落語協会にも落語芸術協会にも属していないので、普通の寄席には出ないけれども、以前NHK教育で土曜日の昼やってる、落語・講談番組の「日本の話芸」に出ていて、一辺この人の話を生で聴いてみたいと思ったのだ。
毎月、日暮里の駅前にあるサニーホールというビジネスホテルの上にある公民館みたいなトコでやっているらしい。どこを(インターネットで)探しても、いつやるという情報は無かったので、いつも見ている「ネコメ日記」で次の予告の記事を見て、今日という日を一ヶ月前から手帳に入れて、待ち遠しくしていた。
場所を確認しようと思って、開場は六時なのだが、五時頃開場に行ってみて駅前に戻って軽く夕食をなんて思っていたら、駐車場に入っていく車があって、運転しているのは窓越しに見ると三遊亭鳳楽師だった。あの「落語界の美男子」という遅れてきたイケメンみたいな顔は間違いない。駆け寄ってサインでももらおうかと思ったけど、一人でそんな事をやっても虚しいし、止めた。
会場に入る。若い人など居ず、見回した所ほぼ五十歳以上。「落語ブーム」なんてここには関係なさそうだ。
良い時間だった。的確な人物の描き分けによってその場面がそこに立ち現れる様な空間を作り出す。決してゲラゲラ面白おかしい訳ではないのだが。


期待してたのに「ぜんざい公社」

朝から、柏税務署に行ってきた。ここは、(役所ってそんなもんかもしれないけど)柏駅から結構遠い国道沿いにあって、常磐線利用者をバカにしている。
判子を忘れて(役所に判子持たずに書類出しに行こうなんてそりゃこっちが悪い)一旦家に戻り、昼飯食ってから(冷蔵庫の中から「消費期限」5月7日のうどん玉が出てきた)、再度柏へ。
その場で判子押したら「提出は二階の○×窓口です。」と来たもんだ。さぁ来たぞ、と思っていたら、そのおじさん「私が出してきますから待っててください。」と言い残して階段を上ってっちゃった。新作(古典では無いけれどももはや定番になっちゃった)落語の「ぜんざい公社」みたいに役所の中を方々走らされるのかと思ってたのに。
駅に戻って三時過ぎから駅の映画館で「バベル」を観るべく近くのミスドで待機中。


寝過ごした…


昨日は、某社に二時に請求書と写真を届けたら、仕事が終わって夜九時に新宿で待ち合わせの友人と会うまで閑なので、久々に新宿の末廣亭(末広亭)という寄席に入って桟敷でゴロゴロしながら笑って閑つぶし。
九時に会って、呑んで、バスが無いので酔い冷ましがてら駅から歩いて、帰ったのが午前一時。
目覚ましを鳴らしそびれて、撮影に遅刻してしまう。
そのまま、いつもなら相手先の会社に行き撮影画像のチェックをする所だったのだけど、担当のSさんの御配慮で京橋の自分の写真展へ。
静かで、ぼーっとして、気持ち良いなあ、こういう空間。
写真は昨日の末廣亭の桟敷席。


落語ドラマの話

今日は金曜日。ドラマ「タイガー&ドラゴン」の日です。
ちなみに僕はPalm(電子手帳みたいなの)の予定表に入れて、毎週観ています。
クドカン(宮藤官九郎)脚本の、世にも珍しい(てか今まであったんだろうか?)噺家ホームコメディ。
そりゃまあ突っ込み所は一杯ありますよ。
けれども落語と云えば地方の公民館で大御所が「独演会」やるヤツ。位にしか思っていないごく普通の人々に、師匠が居て、弟子が住み込んで居て、寄席がある十日間は、前座はまだ人の居ない時間に噺をやって後は楽屋で他の人(自分の師匠以外も)の小間使などをする。という世界の存在をおもしろおかしく示したという意味は大きいと思うのです。
又、赤の他人が一つ屋根の下で弟子と師匠という関係で生活するという不思議な空間は、面白い事が起きない訳が無く、ここに目を付けたクドカンは、本人も云っているように努力家で、「日々の研鑽による物なんだなあ」と思い又、「やっぱり日芸生」と思うのです(関係無し)。
けど師匠の林屋亭どん兵衛役の西田敏行の落語ははっきり云って下手。役者なのだから仕方がないと云えばそれまでだが、どうも… 三遊亭金馬なんかどうだったのだろう?ドラマに出ているのも観たけれども、なかなかだったと思う。
でもちょっとした落語ブームとやらで、寄席に行く人も増えている様で、そうしたら僕の好きな、桟敷で寝っ転がりながら落語を聴く、というのができないなあ。
あ、六月六日(毎年六月の第一月曜)は「寄席の日」で、千円少しで入れるそうです。
銀座のAppleStoreにiPodのFMトランスミッターという物を買いに行く。これを使うと、iPodの音楽を普通のFM電波にして飛ばせるので、行きつけの北柏の喫茶店「Calla(カラー)」で自分の好きな音楽を流せる。フフフ。
銀座ニコンサロンにて、渡邉祐一写真展「侵食」を観た。(6月11日まで)良かったです。


ある一日(その二)


十一時に友人達と待ち合わせなので、開店?早々、新宿のコニカミノルタプラザに写真を観に行く。まあ御苦労さん、以上。
友人達と待ち合わせ、再び末広亭(末廣亭)へ。楽しみにしていた林家こぶ平が代演になっていて残念。春風亭一朝紹介ビデオ)、やっぱりうまいです。師匠(五代目 春風亭柳朝)譲りのテンポの良い噺っぷりは小気味良い。トリは春風亭小朝、演目は奇しくものトリ、柳家小三治紹介ビデオ)と同じ「芝浜」。小朝もうまいんだけどね、小三治の方がうまかったのか、芸に色気がありすぎる感(というよりむしろナヨナヨしてる感じ)。
新大久保の韓国人街の「松屋」(牛丼屋ではありません)で呑んだ後、いつものゴールデン街「K」へ。


場内を飲む話芸


友人と新宿の末広亭(末廣亭)に行く。夜の部のトリをとった柳家小三治紹介ビデオ)の「芝浜」は良かった。大きなホール、又CDやラジオでは到底体感し得ない張りつめた空気、それこそ関東の寄席小屋であろう。
なんて思いつつすきま風に閉口。徐々に風邪をひき、善福寺(東京都杉並区)の実家に直行。タクシーの窓越しに。フランスのアニメーション「キリクと魔女」の魔女みたいな、枯れ木に這う青い電飾の奇怪。


七代目 春風亭柳橋氏 死去

噺家(落語家)の春風亭柳橋氏が亡くなったそうな、六十九歳。数ヶ月前から寄席を休んでいたので、もしやとは思ったが… 今の落語界では私がうまいと思う人の一人で、個人的には桂文治氏亡き後の落語芸術協会長は、桂歌丸氏よりも、この方にやって欲しかった。「顔が知れた」という意味ではかなわなかったという事なのかもしれない。
現在の落語界では、日本テレビの番組「笑点」に出ているか否かがその噺家の力になるらしい。
さてと、年寄りがくたばったのなんて気にしてないで、現像しよ。先週日曜日に撮ったフィルムがそのままだったんだ。


九月の終わり、夏の終わり。


某所から手に入れた「笑点カレンダー」三ヶ月で一枚になっていて、七八九月は「落語中興の祖」「三遊亭圓朝(さんゆうていえんちょう)」。
落語の作者として今に残る人で、「眞景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)」「牡丹灯籠(ぼたんどうろう)」と、夏に縁が深い。この他にも「鰍沢(かじかざわ)」は、(演者が巧い程に)とても冬には聴けない、雪深い山中の話。
演者が如何に巧くても、聴く側にそれに喚起される想像力が無ければ面白くない。聴く側も試される芸能、それが落語。
前述の通り本日、取手の病院に再伺い。「まあ良いでしょう」という事でめでたく「無罪放免」と相成りました。これで以前のように方々飛び回れる。


千葉に住んで良かったと思える一時間


毎週月曜日午後7時から一時間、千葉テレビの「浅草お茶の間寄席」。番組名だけでもう内容の説明も必要ないと思うが、「浅草の寄席(浅草演芸ホール)の落語をそのまま撮ってテレビで流す。」番組。
落語を流す番組というとNHK教育テレビ毎週土曜の「日本の話芸」があるが、こちらは、大きなホールで一人の演者が喋る、というもの。「天下のNHK」だからカメラを何台も使って演者の表情をとらえる。
対してこちらは後ろに真打ち披露の幕がさがっていたり、酒樽が置いてあったりと寄席の雰囲気が満点(本物の寄席なんだから当たり前か。)。毎回三人の噺家が入れ替わり立ち替わり「御機嫌を伺う」。「寄席」だから変な事も云うけど最後に「不適切な表現が…」というテロップが出ればそれでいーのだ。
「寄席(よせ)」というものを御存知ない方に説明すると、一日中、小さな所で一人20分くらいずつ落語や色物(漫才や手品なんかね)をやっていて、好きな時に入って弁当でも喰いながら落語観て、好きな時に出てくる、という極めてユル〜い空間。是非一度お試しあれ。