嬉しい事

昨日(主に一昨日だが)仕事の上で嬉しい事があった。
現在、取引先のI社が建築設計事務所なんかに配布するカタログの作成が追い込み状態で(私は写真を撮る方だから追い込みは関係ないのだが)、昨日新宿の会社の会議室で色校に関する打ち合わせがあり、一昨日はそれが上がってきたとの事でドキドキしながらそれを築地の方に見に行った。
なぜかと言えば、これまで主に4×5インチの大きなカメラ例えばこんな)で写真を撮って、使っていたのだが、今回はそれの殆どをデジタルカメラでの撮影に切り替える事になり、その2/3程の撮影(関東の物件の全てという事になる)を任されていたのだ。
学生時分にそこの社の卒業生に声をかけられて数年、社内や営業で使われる事例の写真とは違い、印刷で自分の撮影したデジタルカメラの写真がどうなるか初めての事で、不安だった。頭では幾ら1,200万画素の画像がどのように精細か分かっていても、それはあくまで民生用のインクジェットプリンタやレーザープリンタでの話、書籍として印刷された場合、どうなるのか本当に不安だった。
一昨日、初の色校正(印刷機で出力された物)ができたというので見せてもらったが、4×5インチの大きなカメラで撮られた物と比べて全く遜色なく、むしろ今回はそちら(4×5インチのカメラで撮られた一部の画像)の方が、色再現の点で劣る点が多く見られた。もちろん、その為には数々の労苦や技術の駆使が(一応)あるわけで、只、画素数の多いカメラを買ってきて撮れば良いという物では無いが。
今後、胸を張って印刷物にも使えるような建築写真を撮っていく事ができるという事が言える訳だし、自分に自信もついて、本当に嬉しかった。
銀塩写真と違って(白黒写真ならば現像時間によって調節する事が可能だがこの際置いておいて)それを調節する事も可能なので、天候や光の条件によってトーンを操作する事も必要なのだなと思った。