ピータン中毒

最近、ピータンが大好きだ。
殆ど毎晩、ピータンを食べている。醤油をたらすとその香ばしい香りが硫黄の臭いと混じり合い、なんともウマい。
そもそも八年ぐらい前、中国に行った友人が青島(チンタオ)のピータンを買ってきてくれたのだが、そのまま部屋の隅に放置されていた。病気もし、しばらく入院して我孫子に戻りそれから数年、それを見つけたけれど、藁屑の混じった泥にまみれた不思議な物体で、気味が悪いので放っておいた。しかし数年前、ビニール袋の表に「皮蛋(ピータン)」と書いてあるのを発見し、台湾の友人の「保存食だから大丈夫だよ〜」という無責任な助言もあり、カラカラになった藁屑の混じった泥を崩して中の卵の殻を剥いてみた。皮を剥いただけの透過する黒い白身の状態だのに、既に強烈に臭い。いや臭いとかそういう話ではなく、目や鼻にツンツン来る何かのガスの刺激臭である。
しばらく放置しておけばガスが揮発して薄まるかと思いきや、一時間ぐらい置いてもツンツンは変わらず、仕方なく輪切りにしてみた。切ると先程以上の強烈な臭いで、おっかなびっくりそれを口に運ぶ。喉の奥がピリピリしてそのまま意識が遠のくんじゃないかと思ったが、ピリピリだけであった。次はそれを薄める為に醤油を垂らしてみると、結構いける。ピリピリと硫黄の臭いと醤油の香りがマッチして、至福の味であった。
というわけで、ピータンはうまい。二日に一遍は近所のスーパーで焼酎のお供にピータンを購入している。二個入って315円なので結構な物なのだが、やめられない。
いや、数日前に買ったピータンではあのピリピリは味わえないのであるが、それを心の中で再現しようとしているのかもしれない。
ともかくピータンはうまい。


写真展終わり

先日仕事の撮影に出掛けた後はずっと居るつもりだったのだが、最終日23日の午前中も仕事の撮影が入り、居る事ができなかった。
会期終了後、
来週の火曜日は実家の近くで撮影の予定なので、仕事の機材(三脚と重いカメラバッグ)を西荻窪の実家に置き、もう一度会場に戻り、置いておいてもらった荷物(閑潰し用の新聞だとか)を紙袋に入れて我孫子へ帰った。
展示していた額は借り物なので返し、中身の印画紙とマット(印画紙を囲っている紙の枠)は外して梱包して宅配便で家に送ってくれる様に頼んだ。
何回やっても、この最後の片付けというのは寂しいものだ。
しかしこれで、会場の事を気にしながら仕事をしたり、仕事を終えて会場に駆けつけたり、それはそれで閑な会場の入り口に座って眠気をこらえたり(空調完備で薄暗く静かなので、本当にすぐうつらうつらしてしまうのだ。)しなくて済むと思うとほっとする。
そして案の定、帰宅後は体調を崩し気味になり、昨日の土曜日まで、ただダラダラしていた。
時間ができたので(会場の入り口で耳にイヤホン突っ込んでるわけにもいかないでしょう)、
スノーさんのフォトスクランブル」にて、自分の写真展について会場で語った声を聴いてみたけれども、結構高い声で、嫌なツンケンツンケンした声と口調なので少なからずショック、自分の声を聞くというのは嫌な物だ。
そして、この度のインタビュアーでもある古関さんに「結構話を容赦なくぶった切るね僕…」って言ったら「何を今更…」と言われた。


本日は撮影に

今日は仕事の撮影で、東京発7:52の新幹線で高崎へ。
朝の新幹線、出張のサラリーマンでお盆並に混雑(お盆に新幹線乗った事無いけどテレビで…)。トイレ行ったら通路に人が立ってる。
隣を走る埼京線通勤快速川越行きの空いてる事。
終わったらなるべく早く戻って写真展会場に居るつもりだけど、駄目だと思う。


ブルーナの切手に気付いてくれたか

昨日は仕事で世話になっている赤羽の幼児教室から電話があった。
仕事の話も少々。嬉しかったのが、04年にブルーナの展覧会に行って買ってきて、何か郵便を出す(と言っても50円切手だからなかなか使い道は無いのだが)時に、気付いて喜んでくれる人にはこの切手を貼って出そうととっておいたブルーナの絵が描いてある切手が貼ってあるのに気付いて、喜んでくれたこと。
こないだ来た古関さんに、今回の写真展について思いつくままをだらだらと喋った録音が、アップロードされている。
ポッドキャスティングで、「スノーさんのフォトスクランブル(記念写真からアート作品まで、写真・カメラの事を何でも語っていこう!という番組)」という番組だそうなので、iTunesに登録してもらうと、更新される毎に自動的にダウンロードされる。


西荻駅ホーム端の青い光


写真展、そりゃ写真を観る為に来てくれる人が一番ありがたいし、そういう人がゆっくり写真に浸れるのだが、
会場に居ると、先日は高校のバドミントン部の後輩なんて人が来てくれた。これまで連絡も何も全く取っていなかったし、失礼ながら存在さえ忘れていたのだけど。
知らない女の子が来て何かと思ったら、映画の専門学校の一年生の実習で短編映画を撮るのだけど、その中に白黒写真の展示会場というのがあって、それに作品を借りて使わせて欲しいとか。別にそれで金を稼ごうという訳じゃないらしいので「良いよ」と言ったけど、面白いことがあるもんだ。
さて今日はどんな面白い事があるやら、無いやら。
帰りに西荻で降りると噂の、飛び込み自殺をする前に心を静めて思いとどまらせようという青い蛍光灯、があった。あの下に行くと静かな気分になるのだろうか。


とんかつ食った


今日は三ヶ月に一度の、眼の診察の日。
御徒町からバスで湯島の東大病院に行く。
診察が終わったのが十一時過ぎだったので、御徒町の前の広小路に出て、前から行ってはみたかった「井泉(いせん)」でとんかつを食う。
宣伝文句の通り「箸で切れる」のかはどうか分からないけど、すごく柔らかい肉汁たっぷりのとんかつではありました。
店内も落ち着いて良い。眼の診察の時にはここで昼御飯を食べるのを決まりとしよう、そうしよう。


汽車汽車シュポシュポ

僕の入っているmixiの青春18きっぷのコミュニティで、オフ会というか、みんなで蒸気機関車に乗ろうという話で、高崎からSLみなかみ号に乗ってきた。
高崎を9時56分に出た汽車は12時4分に終点水上に着く。そして帰りは15時20分に水上を出て、17時17分に高崎に帰ってくる、というダイヤ。
高崎駅のホームで待っていると、先に入ってきた六両の青い客車に、前からバックしてきた黒光りする大きな機関車が客車にくっつく。
SLみなかみ号
SLみなかみ号
体のあらゆる所からシュウシュウ煙を吐いて、この存在感は実際に体験しないと分からないなと思い、今日参加して良かったとも思った。
朝御飯を食べていないのでお弁当を買って、参加者総勢九名が集まって幹事の人からSLの切符(片道510円)をもらい、乗り込む。
「ブォー」と汽笛を鳴らした後少し間を置いて「ガッチャン」という連結器の音と共にのそりのそりと動き出す。加速してシュポシュポ言いながら走る、客車の中はどことなく煙臭い。
息せき切って一所懸命走ったとしても、今の電車やディーゼルカーにはとてもかなわない。昔の人はこれで「畑も飛ぶ飛ぶ家も飛ぶ」なんて言っていたんだから幸せなものだ。並行する中山道(国道17号)を走る車にどんどん追い抜かれていく。
沿道には本格的にカメラを構えた人はもちろん、子どもを抱えたお母さんが携帯電話のカメラを構えているなんて人が多い。
車内は鉄道オタクとおぼしき周囲に淀んだ空気を漂わせている人も居るが、家族連れが多い。トイレに行ったらベビーカーがドアの所に立てかけてあったのはびっくりしたが。
水上に着くと駅前の店でお切り込みを食べて、旅館のバスに乗って日帰り入浴に。行ってから幹事の人が訊いてそこに決めたらしいが、参加者は後からボーッと着いていけばいいので非常に楽である。
温泉に浸かってから、帰りの旅館から出してくれるバスの時間まで一人で温泉街を散策。集団で行動していると、寂しい風情というのを体が欲してくる、というのも寂しい性だが。
春に訪れた所だけれども、その時は温泉街の入口しか見られなかったので、ゆっくり散策。
温泉で火照った体を冷まそうと、豆腐アイスというのを買って店先のベンチで街を眺めながら風にあたる。
水上の温泉街
水上の温泉街
水上駅に戻ると、シュウシュウ言いながら機関車が戻ってきて、再び客車と連結。
SLみなかみ号
SLみなかみ号
帰りは水上からゆっくり山を下りていく。刈り取られた稲が田んぼで干されている。
途中沼田の駅に停車中、覗いてみた機関室。
SLみなかみ号


行ってきます

サンライズ(こないだの旅で乗った寝台特急)に乗って旅行に行った友人に刺激された訳じゃないけれど、今日は高崎〜水上(群馬県の入口から出口?)で運転される「SLみなかみ号」に乗りに行く。
十時高崎発なので、朝六時過ぎに泊まっていた実家を出た(新幹線に乗る金など無いし、だいたいそんなの今回の趣旨に反しているではないか。)。今高崎線の中で鴻巣過ぎたくらい。