デジカメ購入騒動記(大鹿村騒動記)

映画「大鹿村騒動記予告編)」を観た。
農村歌舞伎(地芝居)で有名な長野県の山あいの寒村で繰り広げられる芝居本番前数日のドタバタ。
数十年前奥さんに逃げられた、主役景清を演ずる予定の原田芳雄の前に、逃げた奥さん(大楠道代)と、そそのかして駆け落ちした間男(岸部一徳)がノコノコと現れる。
僕は学校で演劇学科の授業「日本芸能史」という授業を取っていて、農村歌舞伎(地芝居)への興味が継続していたので、この映画は観るつもりだったのだが、公開数日で主演の原田芳雄が亡くなり、彼の最後の作品という事で、妙に話題の映画になってしまった。
現れた奥さんは脳が萎縮して記憶を無くしつつあり、奇行も目立ち、間男は手に負えなくて、元の旦那の所に返して自分は自由の身になろうと誠に調子の良い事を考えている。
というのがこの映画の一つの表立った筋だが、あくまで主役は農村歌舞伎。村全体が無理矢理にでも一丸となり、それに従わなくてはいけないという空気をネチネチと書いても良かったのかもしれないが、「こんな単純なもんじゃないよ」と言われても、それを敢えて田舎のファンタジーとして描いたのが気持ち良い。一年に一度の村の一大イベントとそれを見る村人の姿は面白い。そして、地平線も無く、田んぼも無く、大河も無い、山間の寒村の景色は美しく、映画館のスクリーンにそれが映し出されると圧倒される。僕が小さい頃から山間の寒村に触れてきたからかもしれないが。
6月20日に価格コムで一番安い店を節操も無く探し注文した新しいデジカメは、結局僕がその時思いつきで問い合わせた「コンビニ払いにしたけどカード払いに変更できない?」というメールのせいで注文がキャンセルされていたらしく(だのにキャンセルされた後にコンビニで代金を払う事はできたので、それで安心していた。)、また今日発注し直したそうで、だけれども地震の影響で生産ラインが止まっているとかで、いつ発送できるか分からないとの事だ。
価格コムを見てみたらそのデジカメ(Fuji Finepix X100)の最安値は他の店に移っており、最初に注文した6月20日の数千円高い値段で買わねばならない事になんだか納得がいかない。
納得がいかないけれども仕方が無い。そのまま十数万円をそしらぬ顔でネコババされてしまうより良かったという事なのか。聞いた事も無い「アット・ニフティ ストア」なんて店から商品を「安けりゃいい」と購入しようとするとこんな目に遭うのか。


夏本番


昨日関東地方も梅雨明けしたので、よしずを立て掛け、いつものねじめ民芸店で買っておいた江戸風鈴を軒に下げた。
数年間使った風鈴を割ってしまい、今年は買い直そうと思っていたのだが、風鈴が品薄だそうで、職人さんに追加注文して貰い、手に入れる事ができた。


AppleStoreに恥をかきに行ってきた

iPhoneの片方のスピーカーから音が出ないので交換して貰おうと、昨日銀座のAppleStoreに行ってきた。
「どうされました?」「右のスピーカーから音が出ないんですけど」「iPhoneは左の穴がスピーカーで右がマイクなので、元々音は出ないんですよ。」「…」
何か訊く度にGoogleで検索して、果ては「ハードディスクを初期化すると良い!」としか言えない自称 “Genius” の人間共だが、始めて尊敬し、そして凹まされた。
ここで引き下がるのも悔しいし、良い機会だと思ったので、内蔵電池の持ちが大分悪くなってきていたので、丁度後数日で保証が切れて有償になる前に、本体を交換して貰った。(iPhoneは電池を交換する事ができず、電池の持ちが悪くなったらAppleStoreに行って新品と交換して貰うしかない。Appleの延長保証に入っていたので今回の交換は無償で、「電池の持ちが悪くなったら本体交換」というのはAppleの延長保証のウリである。)
本体を交換したお陰で本体もきれいになり、液晶の傷も消えてなんだか買い換えたみたいだ。けれども所詮は一世代前の iPhone 3GSiPhone4 欲しい。(この様にiPhoneは何か些細な故障でもすぐ本体を交換する様になっているので、液晶に保護シートを付けたり、カバーを付けたりするのは意味が無いと思う。どうしても保護シートなど付けてしまうと、何も付けないよりも視認性は下がってしまうのだから。自分のミスによる落下は有償での交換だから意味があるかもしれないが、僕は少なくともiPhoneを所有して数年間、そういう事故は無い。)


新宿へ


先日の品川の撮影は、雲間から日は差しては居る物の空は曇って青空が望めず、空の入るカットだけ別の日に撮る事にしたのだけど、天気予報は晴れると言いながら曇ったり雨が降ったり太陽の方の空だけ晴れて反対側の空は曇って、皆目天候の予想が付かない。
新宿のコニカプラザに出て、長倉洋海さんの写真展を観る。物をまっすぐ見つめる視点というのは大切にしたい物だ。
写真展の案内葉書を貼ってある壁を見て、藤田満さんの「在所」を今日まで御苑の裏の「プレイスM」でやっている事に気づく。中野の冬青社ギャラリーで数ヶ月前やっていた時に観たいと思っていたのだが、結局間に合わなかったので嬉しい。
コニカプラザから御苑の裏のプレイスMまで、歩く。