徳島から高松を通って松山へ

一昨日の徳島の夜。
徳島のユースホステルは二月まで休業だと聞いていて、駅前の観光案内所で紹介して貰った駅から数分のビジネスホテルに荷物を置いて市内を見て周る。
紺屋町の通りより眉山を望む。

ロープウェイで登れば夜景が綺麗らしいが、今宵は呑む事を優先する。
観光案内所で貰ったパンフレットにあった、地鶏「阿波尾鶏」(いかにも地元の商工会議所のおじさん達が考えそうな名前だ) を食べさせる、宿から数十メートルの「とりとり」なる呑み屋に行く。

「ヨコの刺身」なる物を頼み若い店員に「ヨコって何ですか?」と訊いたら、ヨコのおじさんが「キハダマグロの若いの」と教えてくれた。「ヨコワ」とも言うそうで、そういえば山陰の温泉津でも若いマグロを「ヨコワ」と言ったな。
そのおじさんと店長に勧められて、醤油にスダチを絞ってヨコにワサビを付けて食ってみたけど、以外とワサビと喧嘩せずさっぱりしておいしかった。
そして地鶏もおいしかった。身に張りがあって味が濃厚で。
御多分に漏れず部屋のエアコンで喉をやられて、吞んで帰って半裸で寝たので風邪をひき、翌朝は散々な状態で8:44の徳島発高松行きに乗る、無論朝飯は食わず。
四国の旅で鈍行で直接県庁所在地を結ぶ列車は始めてだ。徳島と高松を結ぶ高徳線は鈍行の半分以上が、一本の列車で徳島と高松を直接結ぶ。お互い小さい県だ。

このタラコ色のディーゼル車で高松まで行きたかったのだがこれは今徳島に着いた列車。
高松で一時間以上待つので駅前のビルの中でうどんを。

12:13はなんと直通の松山行き。時刻表の読み方を知らなかったので、観音寺で乗り換えか… と思っていたのだが、これなら暖かい車内で寝ていて松山に着く。五時間の長旅だけど。

向かいの席に座ったおじいさんは観音寺に帰る所とかで、「あれは何山」とか「あそこに八十八カ所のお寺がある」とか、沿線解説をして貰った。
瀬戸大橋の袂の瀬戸内海側の辺りは、昔はひたすら続く塩田だったそうだ。

観音寺で18分、伊予西条で36分、その他諸所で五分十分と停車しながら、列車は五時過ぎに松山に着いた。
友人の家に行き、本当に何も呑まず、寝た。お陰で今日はすっきり。
四国最後の夜を楽しもう。


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