柏最後の映画館

五年ほど前まで柏には、柏松竹と、神社の脇を入った柏シネマサンシャインと、柏の駅ビルの一階にある柏ステーションシアターの三つの映画館があったのだが、柏松竹と柏シネマサンシャインの二つが無くなり、柏に残る映画館は柏ステーションシアターの一つになってしまった。
(16号沿いのトコだとか、つくばエクスプレスのシネコンだとか、”市内”にあると言えばあるのだが。)
スクリーンの数も三つで、バクチを打つ訳にも行かずほぼ確実に当たる(ポケモンとかハリウッド大作とか)作品をかけつづけて続けていて、それらを観る時以外行くことはなく、映画を観る時は亀有のシネコンか、いっその事銀座に出てマイナーな映画を観ていたのだが、ふと一昨日、「今は何をやっているのだろうか?」とホームページを覗いてみたら、ここもついにどうやら閉館するらしく、数年前の映画を500円で見せていた。
土曜日は閑だったし、涼むのに良いかと特に観たくなかったけれども他の作品「THE 有頂天ホテル」「ALWAYS 三丁目の夕日」が既に公開時に観た物だったので、「永遠のマリアカラス」を観に行った。
使っている革の財布の角がすれて来て、布の様な物が出てきてしまっていたので文句を言いに行こうと、映画を観る前に買った高島屋の紳士雑貨の所に行った。
革は布地の様な物を挟むんだかなんだかで、それが出てくる事があるそうだ。三年も使っていれば仕方ないのだそうだけど、出てきた糸を切ってもらったら大分見栄えが良くなった。それで帰っても良かったのだけど何か悪くて、結局名刺入れを買ってしまった。
映画館は500円で土曜日だというのにそんなに人も居ず、席の半分ほど埋まっただけだった。ここで映画を観た後は隣のミスタードーナツで休憩するのが毎回の決まりとなっていたが、そちらは既に閉店していた。


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