「世代交代」(お茶漬の味)(麦秋)

昨日、池袋の新文芸坐にて、小津安二郎の「お茶漬の味」と「麦秋」の二本立てを観てきた。
小津映画に出てくる俳優の台詞は、概して自然ではない。悪く言えば棒読みのような感じでさえある。だからと言って、演技が下手という訳ではない。自然な演技がうまい演技とされているような昨今、そんな事を思う。
「麦秋」は観た事のある小津映画の中でも一番好きで、何度も観ているのだが、確かスクリーンで観るのは始めての筈。「お茶漬の味」は始めて観たけれども、小津作品の家庭的なイメージからは意外かもしれないが、珍しく(僕の観た事のある作品では恐らく始めて)夫婦をテーマにした作品。
「麦秋」は、親から子、孫への世代交代の寂しさのようなものが訥々(とつとつ)とした語り口で進んでいく、そんな作品。
映画の後、新宿は歌舞伎町の焼鳥屋に六本木で働いている大学の友達を呼び出して食べてから、新宿のゴールデン街のバー「K」に写真展の案内葉書を置きに行き、呑む。あ、四月から始まったNHK夜のコント番組「サラリーマンNEO」を観そびれた…


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