「逢魔が刻」(叫{さけび})

映画「叫(さけび)goo映画による紹介予告編)」を観た。
黒沢清監督の、役所広司主演のホラー。
何か全編通して、分かったようで分からない。これは別に良くない作品とか言うのでなくて、不条理の世界という様な事。
何でこいつが祟られなきゃならないんだ。たまたま前を通りがかっただけじゃないか、大体他にも人はいたじゃないか。
こういう訳の分からない、不条理な、割り切れない世界が、そういう物、というか発想が無いアメリカで受けたという話を聞いたことがあるけれども、訳が分からないだけに怖い。恐ろしい。
後、前編通して夕方。「逢魔が刻(おうまがとき)」とでも言う様な時間で、部屋には西日が差し込んでコントラストの高い、けだるいような空間を作り出している。
江戸時代から、怪談と言えばこの時間に何かが起こるもんだが、その伝統はここにも受け継がれて居るらしい。狂気が写り込むような、時間なんだろうな。学生の時、「歌舞伎研究」という授業をとっていて、一年間かけて「東海道四谷怪談」を読ませられたけど、何か思い出してしまった。
コニカミノルタプラザで、「山方伸写真展『over the river』」を観る。前のプレミオでの写真展その前観た時はこう思っていた)の時からこの人の写真が好きだった。期待に違わず良い写真。始めて御本人にお会いして、色々話す。同じ様な事を考えていて面白かった。
故郷を出て東京で一人暮らし。居酒屋でバイトしながら、お金が貯まると日本各地に旅して写真を撮るそうだ。格好良いなあ。のほほんと生きてる自分としては多少は見習わないとと思いますよ。


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