引きこもりの妄想世界(非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎)

非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎
一昨日、映画「非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎goo映画による紹介予告編)」を観た。
ヘンリー・ダーガーは、1973年に亡くなるまで、アメリカのアパートの小さな部屋に暮らし、病院の掃除夫として一生を終える。
しかし部屋の中で孤独な老人は、七人の少女「ヴィヴィアン・ガールズ」が悪の世界と戦う、秋葉系のアニメの妄想みたいな世界をひたすら、描き続けていく。しかし生涯女性を知ることの無かった彼の描く少女には、ペニスが付いている。
死後(死と重なるようにして)、アパートの大家に絵は発見され、濃密な世界が初めて、世間に評価される。
その長大な叙事詩を追いながら、同時に生前の彼を知る人へのインタビューを交え、映画は孤独な老人の姿を掘り下げていく。
稚拙で色の濃い世界が動き出す様は、濃密であり、また少々気味が悪い。


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