奈半利から宇和島へ

一昨日は今回着てきた外出着一張羅を洗剤を借りて洗濯し、一日中部屋着で過ごしていた。
今日松山の友人に会いに出掛ける事は分かっていたので時刻表が欲しかったのだが、奈半利には本屋が無く、昨日写真撮影がてら室戸市の中心部の商店街まで、時刻表を買いに行ってきた。
カーブの続くガタゴト道をバスは行き、室戸の中心地「浮津(うきつ)」の昔からある、文房具屋件書店という、「鍋島文具店」へ。
本屋だから当たり前にあると思ったのだけど、時刻表はJTBの大きな物があるだけ。近くのサンシャインなるショッピングセンターの中にある本屋にも問い合わせて貰ったが、そちらは時刻表自体置いておらず。室戸に居る限り移動はバスや自動車で、鉄道を使うことは無いのだから、考えてみたら鉄道の時刻表が無いのも当たり前かとも思う。
仕方ないから、今日明日奈半利の居候先で見るだけだけれども、大きな時刻表を取り置いておいて貰い、室戸の中心部を散策。
室戸の港
時刻表を受け取り、また揺れるバスで奈半利の居候先へ。
今朝は九時過ぎに居候先を出て、奈半利から「ごめん・なはり線」のJRへの直通電車で高知に出て、西回りの予土線経由で宇和島へ。
「ごめん・なはり線」からの眺め。

「ごめん・なはり線」の終点後免の一つ手前、後免町駅から路面電車の終点の「後免町」の電停を見る、すぐ近く

高知駅で持っていない小さい時刻表を買う、高架駅の下のキオスクにあった、さすが都会。
高知は駅の前にすぐ路面電車の高知駅前電停があって、雨に濡れずに路面電車に乗る事ができる。

弁当を買って窪川行きに乗り込む。
土佐久礼(とさくれ)駅、高知行きの鈍行列車。

終点窪川からの宇和島行きの予土線の列車は、運良くトロッコ列車を繋いでいる列車で、指定席券(510円)を買って、四万十川の薫風を浴びながら一杯、と思ったけれどトロッコ列車は元々が貨車なので結構揺れて、良い具合に酔っ払う。


宇和島に着き、今夜はシャワーを浴びて先般の「ほづみ亭」に行こうと思い、その近所に宿を取る。


森林鉄道の跡を歩く

昨日は、山地の杉を切り出し奈半利港に運んだ、魚梁瀬(やなせ)森林鉄道の跡を歩いた。
山中の人々が奈半利に出て来る時に使われ賑わった、樋之口駅(ひのくち)跡、何も残っていない。
近くの人に、「ここに給水タンクがあって」と聞いたが、それがなければここに駅があったとはわからない。

終点の貯木場に向かって線路跡を歩く。今は単なる田舎道だが、緩やかなカーブと勾配の少ない道は間違い無く廃線跡。
今の時期、男の子のいる家では鯉のぼりと「フラフ」を揚げている。「皿鉢料理」と言いこれと言い、高知の人は派手で大きい物が好きらしい。


車一台がようやく通れる程度の道を抜けて行くと、森林鉄道を跨ぐ跨線橋に出会う。

居候先に帰って来て、再び便所の窓から外を眺める。


奈半利へ

一昨日夜十時に東京駅を出た「サンライズ瀬戸」で四国に来た。
今回の目的地は四国と言ってもいつもの松山の友人の所では無く、松山が四国の北西だとしたら、点対象の南東の、室戸岬に近い「奈半利(なはり)」。
いつもの様に瀬戸大橋を渡って四国に入った最初の駅「坂出(さかいで)」で寝台列車を降り、松山に行く予讃線では無く高知に行く土讃線の特急「しまんと」に乗り換え、琴平を通り、「土惨線」と揶揄される険しい四国山地を縦断し、大歩危(おおぼけ)・小歩危(こぼけ)の吉野川の奇景を眺めながら、高知の手前の「後免(ごめん)」で降りる。
JRはここまでで、ここからは国鉄が作るつもりだった鉄道を受け継ぎ平成に入って開通した第三セクター「土佐くろしお鉄道 ごめん・なはり線」に乗り換え、終点の奈半利へ。
行く先のトンネルの上の山に崖崩れの跡の残る穴内駅に停まるごめん・なはり線の列車
奈半利は、山地で伐採される杉の積み出し港として栄えた町、魚梁瀬(やなせ)森林鉄道の遺構や、蔵の残る町。
地元の「なはり浦の会」の方に案内して貰い、町に残る蔵、製糸工場を巡る。
地元の方の御宅に泊まらせて貰う、便所の窓からの朝の眺め。
宿の窓から朝の奈半利を見る


ギャラリー巡り(写真を商品として扱う)

夏の気配
杉並区役所にて用事をし、丸ノ内線で新中野に行き冬青社土田ヒロミさんの古い元気な写真を観る。六本木の タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム の村越としやさんの展示を観ようと思ったら、廊主が居なくて入れなく、隣の Zen Photo Gallery を少し観た後、戻る。
写真は冬青社から青梅街道に出た所の角にあるラーメン屋さん、「つけ麺」やら新興勢力が周りに現れては消えるけれども、なかなかしぶとい店。


日芸の知り合いの写真展へ

廃校になった中学校を利用した3331アート千代田
昨日は、日芸構内の暗室の番人の様な、生徒のアドバイザーの様な、対外的にはおそらく助手と言うのが通りの良い、安彦祐介さんの写真展「スウィート・ホーム」を観に、神田の廃校になった中学校をアートの場とした、「3331アート千代田」に行って来た。
卒業生や在校生が数十人集まってのパーティ(既に写真展は始まって数日経っているので「オープニング」では無いのだろうが)に参加して来た。
僕の在校中のT先生と同じ様に、HPCから来ている広告写真のK先生や、安彦さんの同窓生のカメラマンの方々と、最近の例に漏れず、「駄目だね」とか「仕事が無くて」とかいう聞き飽きた身内話をした。
食い詰めたカメラマンやスタジオがブツ撮りに手を出しているけれども、「ブツ」を中国で作って日本の会社に納めるならば、中国の製造元でカメラマンを雇って商品写真を一緒に撮ってしまえば楽な筈で、そういう仕事で糊口をしのいでいるカメラマンは数年で仕事が無くなるだろうという見通しは面白かった、確かにその通りだと思う。
お昼を食べた馬喰町のイズマイで、店のDさんに薦められてスパイスカフェというお店で作ったラッサムというレトルトカレーをお土産に持って行った。Dさんの受け売りで「が可愛いでしょ〜」と安彦さんに言ったら、入り口の芳名帳を置いた机の上に置いてくれた。


iPhoneのカレンダーの予定を分単位で指定したい

iPhoneの「カレンダー」はMacに入っているカレンダーのアプリケーション「iCal」とiCloudを介して同期してくれて、iPhoneで入れた予定がいつの間にかMacの予定表にも入っているし、Macの予定表に書いた予定がいつの間にかiPhoneのカレンダーに入っているし便利なのだが、iPhone側では予定を五分単位でしか設定できないのを不便に思っていた。
僕は予定を細かに記録する癖があり、特に鈍行を乗り換えての旅行では、時刻表を見ながら乗り換える電車をiPhoneに書き込んでおくと、近い将来の乗り換えの予定をたてるのも、帰宅してから「この時間にはこの列車で…」等と振り返るのにも便利だ。
時刻のみならず、指定席券を購入したら座席番号も書き込んでおくので、翌日駅に行ったら忘れ物がすぐに見つかったという事もある。
こういう事をやるのに、5分単位でしか予定を設定できないiPhoneは不便で、細かい分数を文章として記録しておき、帰宅してからMacのiCalで書き残しておいた細かい分数を入力し直すという手間がかかっていた。
そこで偶然発見したのだが、iPhoneで予定を作成して時刻を設定する時に、一旦、一日中の予定として「終日」をオンにしてから、元のオフに戻すと、時刻の設定が細かい分単位になっている。端から一分単位で希望する分数までダイヤルを回していくのは大変なので、一旦大まかに、例えば28分と設定したい時は一旦25分にしておいてから予定を「終日」にし、元に戻して3分進めて28分にすると楽だ。


FUJI X100 のコマNo.がリセットされてしまった場合

先月、フジのX100の露出がおかしいので池袋のサービスセンターに持って行ったら、絞りの機構が壊れてるとかで、カメラは預けて代わりのX100を貸して貰ったのでそれを持って四国に行き、色々撮った。
そして帰ってきて修理の終わったカメラを受け取り房総に行ったら、画像の番号がリセットされてしまったらしく、修理前に房総で撮った写真とファイル名が重複してしまう。困ってフジのサービスステーションで教えて貰ったのだが、X100はメモリーカード毎に番号を順番に数えていく様になっているらしいけれども、何らかの原因でリセットされてしまった場合、一旦「_DSF0001.RAF」とリセットされてしまったメモリーカードをパソコンに認識させ、ファイル名を任意の数字(「_DSF0146.RAF」とか)にすればそこからまた数え始めてくれる様になっているらしい。
(これは設定し直す番号が増えて無ければならないらしく、撮影された「_DSF0146.RAF」の次に次々試し撮りをし、「_DSF0152.RAF」まで撮ってしまったけれども次の撮影の時は「_DSF0147.RAF」から始めたいので「_DSF0152.RAF」を「_DSF0152.RAF」に変えても、次の撮影画像の名称は「_DSF0153.RAF」になってしまう、という事。)


伊予にて

伊予北条でゲートボールをしていたお年寄り達
一月の終わり、松山の知り合いの所に滞在して、方々近くの漁港を巡ったり、瀬戸内の島に渡ったりしていた。
松山から少し東京側に戻った伊予北条に行き、漁港を探して歩いていたら、古い大きな工場の横の海に注ぐ川の脇で、うららかな日和の下お年寄りがゲートボールをしていた。
田舎の、あまりにも長閑で楽しい景色なので、一段高い道から写真を撮っていたら見つかってしまい、何か咎められるのかと思ったら「降りて来て色々撮って」との事だった。
何か嬉しくなって、集合写真を撮って送る事になった。