雪の日の外出

青山ブックセンター(ABC)本店と同じビルの un cafe(アンカフェ)のサンドウィッチ
前夜寝るときには、しとしと外から聞こえてきたのに、朝起きると静か。止んだと思って雨戸を開けたら、夜の雨は雪に変わって降り続いていた。
髪がいい加減伸びてきたので、床屋に行く。雪の日の朝から来る奴もいないだろうと思って行ったら、考えることはみんな同じ様で、既に二人待っていて終わったのは昼。
今日は数週間前から楽しみにしていた青山ブックセンター(ABC)でのチェコアニメーションの無料上映会なので、「何もこんな日に降ることも無いのに」と思いつつ家に戻ってバス停へ。
我孫子駅に行くバスは時間通りで、逃してしまった。悔しいからそのまま、雪の上を用心しいしい駅まで歩いたら、時間がかかってしまった。素直に次のバスを待てばいいのに、と、いつも歩いてから冷静になって思う。しかも折り畳み傘の袋を無くしてしまった。
そして上映会。
アニメーションフィルムBOOKシリーズ1『ふしぎな庭#01』(宙出版)刊行記念
『ふしぎな庭』 ポヤル&シュチェパーネク アニメーション作品上映会

「ふしぎな庭シリーズ」全5作品上映
「動物がすきな男」「広がる霧」「トラを捕まえろ」「銀紙に包まれたねずみの話」「クジラのラジク」

こうしたほのぼのとした素朴な世界を、儲けに関係なくその道を追求できたというのは、一つの良い時代と社会だったのだろうけど、今の日本は資本主義の成熟した形として社会主義の方向へ(共産主義じゃないよ)行っても良いと思う。
お昼を食べる間もなくここに来たのだけど、上映会が終わっても雪はまだ降っていて、外に出るのさえも億劫なので、同じビルの同じ地下一階にある喫茶店「un cafe(アンカフェ)」へ。
サンドウィッチのセットが1,365円、「さすが青山」と思ったけれど、来てみると大きなお皿においしそうなサンドウィッチ二つとフライドポテトとピクルス二本。サンドウィッチに挟まれたローストビーフはおいしいし、レタスもトマトもおいしい。
写真日記に載せるつもりもなくケータイに付いたカメラで撮ったので、色が転んでポラロイドみたいになってしまった。
折角なので、アサヒカメラを立ち読み。D3と一緒に出たニコンの新しいナノクリスタルコートの24-70mm F2.8 レンズ、良さそうだなあ。逆光でゴーストが殆ど出ない(記事によるとそうらしい)ってのは良いよ。
持っているのが12-24mmと70-200mm。ちょうど間を埋めるのに17-55mmではなく24-70mmってのは良いよな、なんて。
さて、表参道から千代田線で我孫子行きに乗ってのんびり帰るか…って、常磐線への乗り入れ止めてるよ。北千住で乗り換えて帰るか。


また鳳楽を聴きに


眼に気になる事があったので、東大病院のいつもかかっている先生の所へ。
二時半の予約(今回は一昨日頼み込んだんだが)で、六時から日暮里の三遊亭鳳楽独演会に行くつもりだったのだけど、「まあ六時までの暇つぶしになるだろう」と思っていたら、診察が終わったのは五時頃で、本当に閑潰しになってしまった(検査もやったから仕方ないのだけど)。
今日は日暮里での三遊亭鳳楽独演会。前の様に、駅前の食堂「千葉屋」で腹ごしらえしてからと思ったら、「ご愛顧ありがとう御座いました…営業を終了致しました。」の張り紙。トホホ。落語を聴く前には良い、雰囲気の良い店だったんだがなあ。
仕方なく近くのモスバーガーへ。あまり落語を聴く気持作りには向かない店ではありますが…
モスバーガーの向かいにあった服屋(ニポカジ?)。実際の店舗はこのマンションの二階にあるそうです。


こってりラーメン

我孫子の「千葉最強のとんこつ」環七ラーメン「てらっちょ」
朝、市役所の方の病院に行った帰り、ふと、十一時になって店を開いたばかりのラーメン屋(環七ラーメン「てらっちょ」)に入りたくなる。ここのラーメンは「千葉最強のとんこつ」を唱っているだけあって、背脂どっさりのこってりしたドロドロのラーメンなのだ。
必ず食べた後体調を損なうのだが、何だかふとそんな事を忘れて食べたくなる。今日も前を通りかかって、「ま、いっか。」と入ってしまった。
今、案の定襲ってきた胸焼けに、後悔しきり。
(帰ってGoogleで検索してみたら、やはり「体に悪そう」とか「脂ギトギト」なんて話ばかりだ。)


松戸をとぼとぼ

亀有駅南口のはっぴを着た「こち亀」両さんの銅像
昨日、映画「怪談予告編)」を観た。
言わずと知れた(のは落語ファンだけかもしれないけど)三遊亭円朝作の怪談「眞景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)」を映画化した作品。
映画というのはそういうものなのだろうけど、どうしても女にだらしない新吉と、それに一途な女達の物語にしか見えてこない。落語の「眞景累ヶ淵」って、人間同士の思惑、情念のドロドロ、因果応報… を描いていて面白かったと思うのだけど、話芸としての「眞景累ヶ淵」を映画にしてしまうと、やけに生々しい物語になってしまっていけない。でもこれを見て、落語や講談の「眞景累ヶ淵」を聴いてみようと思う人が増えればそれはそれで良い事なんだけどね。でもやっぱり一龍斎貞水さんの声って怖いよ〜。
それと、映画を見て改めて分かったのだけど、話芸というのは時間の流れを自由に扱えるという事。映画だと時間を飛び越えて話を進めると、うそっぽくなってしまう。
亀有の駅から少し歩いた「アリオ」(以前から駅前にあるのは「リリオ」。ややこしい。)というショッピングセンターの中にある映画館で見た後は、昼食を済ませて二つ隣の松戸へ。今日はGR Digitalというコンパクトデジカメを買おうと思って。
ところが地図を忘れて、頭の記憶を頼りにその「価格.com」で見たへんぴな所にあるカメラ屋へとぼとぼ。
松戸というと、常磐線沿線一治安の悪い所で、無機質な住宅街の町というイメージしか無かったのだけど、なかなか情緒あふれるトコじゃないですか。もっともこっち側の江戸川の方は、川を渡れば葛飾柴又なのだから、まあそうか。
カメラ屋の方は、駅から歩いて四十分ぐらい。江戸川の側にありました。ハナから客商売など考えていないみたいで(通信販売が主らしい)、店はインターホンを押さないと開けてくれないし。でも僕は通信販売みたいなので物を買うのは抵抗のある人間だし、買ったらすぐに手に入らないとイヤなので、この通信販売のついでに小売り商売もやっているようなこの店、また利用するかも。



向こうは常磐線の江戸川の鉄橋。


庭から見る花火

自宅の庭から見る手賀沼花火大会
昨日は友達夫婦を呼んで、庭でビール呑みながら七輪で色々焼いて、手賀沼花火大会を見た。横から見る花火も良いけど、やっぱり花火は見上げるもんだなあ。
友達とワイワイ見るのも良いけど、気心の知れた数人でボーっと見るのもまた良し。終わったらそのまま中で雑魚寝。


失われゆく大邸宅

我孫子の土地が売りに出された故・井手口氏の大邸宅
駅に登る坂の途中にある故・井手口氏の大邸宅が壊されて、バラバラになって売りに出ている。
奥の高台の上に邸宅があって、来客者はそこまで車で上っていく旧鳩山邸体験記)の様な所だったのだが、何があったのか、切り売りされている。
山の上の向こうは、確か柳宗悦参考)の家。


格差社会の縮図

営業を開始した常磐線グリーン車の車内
大宮の先(上越新幹線にへばりついてるやつで行くトコ)で撮影で、八時頃我孫子を出ないといけない。ラッシュの電車に三脚やらカメラバッグやら杖やら持って乗るのは大変(それだしかなりメーワク)なので、3月18日から営業を開始したグリーン車という奴に乗ってみた。
他の車両は当然ながらギュウギュウなのだけど、ここ(グリーン車の一階席)は十数人しか乗ってなくて、通路側の席にカメラバッグを置いて、窓の外を眺めながらボーっと、防音されたここは別世界。
駅に着くと、並んだ人の足・足・足…が見える、普通の朝の駅の風景。グリーン車が停まってしまったので急いで普通車まで走る人の足が見える。
なんて自分が格差社会の上の方みたいな事書いてるけど、自分の金じゃないから乗ってみただけで、二度と乗りませんよ …多分。
席の上のランプが赤ならば空いている、緑ならば既に誰か座っている席(逆じゃないかと思うが)。