石本卓史写真展「脆弱なる大地」

阿佐ヶ谷パールセンターの「ねじめ民芸店」で買った湯飲み(丹波焼 兵庫県 立杭窯)と皿(下田焼 滋賀県)
三連休実家で過ごして、昨日我孫子に帰ってきた。区役所に行ったついでに、阿佐ヶ谷のねじめ民芸店で、湯飲み(丹波焼 兵庫県 立杭窯)と皿(下田焼 滋賀県)を買ってきた。湯飲みは焼酎を呑む為。
新宿のコニカプラザに行ったら、プレミオという新人作家を発掘する企画(もう何年になるのだろう)で、石本卓史さんの「脆弱なる大地」という写真展をやっていた。
御本人ともお話しをしたのだけれども、こういう被写体は特に、向こう側に引き込まれずに自分のスタンスで撮る事が難しいと思うのだけど、この人は被写体との距離の取り方がうまい。
相手にのめり込まず、ただ傍観者として貧しい生活を眺めている、それも人の生き方だよね、というような。


結構体が覚えているもんだ

今日久々にフィルム現像をした、一年ぶりに。ダークバックの中でフィルムタンクにリールをなんてちゃんとできるかなと思っていたけれども、結構体が覚えているもんだ。ちゃんと巻けました、そして現像できました。
使い終わった定着液を入れた先が、4.6リットル原液の入った現像液のタンクだった他は…


下町徘徊


起きて、洗濯して、干して、机に座って細々と… どうも部屋中酒臭いなあ、と思ったら湯呑みに呑みかけの焼酎のお湯割りがあった。
家を出る。常磐線を南千住で降り、小塚原刑場跡を横目に少し歩き南千住のバス停から東京駅行きの都バスに乗ると、馬喰町(ばくろちょう)の目的地「FOIL GALLERY」にて、長野陽一写真展「シマノホホエミ」を観る。
大西みつぐさんの写真を目当てに一週間ぐらい前に行った喫茶店が向島にあって、
写真はともかく、エゴン・シーレアンドリュー・ワイエスの画集のある本棚があって空間として良い所だなと、お茶でも飲みながらそれらを眺めたく、また寄ってみようと思っていたので、
馬喰町から乗ったバスを今度は途中の駒形橋で降り、雷門まで歩いてバスに乗って、向島で降りた。
その「アート&カフェ こぐま」は、今日が丁度大西みつぐさんの写真展の最終日で、夕方御本人がいらっしゃって、色々お話をした。
大西みつぐさんとゼミの卒業生と向島の「アート&カフェ こぐま」にて
綜合写専の大西さんのゼミの卒業生の女性と、一緒に来ていた男性と記念撮影、やはりゼミの卒業生らしい他の女性に撮ってもらった。
南千住駅を降りてバス停まで歩く。休日の一杯呑み屋。


こんな日記が書きたい

数年前、ブログという言葉さえなく、コメントもトラックバックもなかった文章と写真だけの「写真日記」を始めたのは、「こんな日記が書きたい」と思ったからだった、高木敏光氏の「虚日記」。
その後、我が「写真日記」もブログ形式に移行し、コメントもトラックバックもできるようになって、それでもダラダラと続いた。
最近、高木敏光氏が再びブログを始められて、読んでいるのだけど、やはり文章の力のある人の書く文章は良いなあ、と改めて思った。3月15日「庭の花」
僕はDOMKEが好きで(カメラバッグのブランドとしてドンケ{本家の英語の発音は「ドンキ」なのだけど「鈍器」を思わせるので日本では「ドンケ」にしたとかしないとか}は結構有名で、外でカメラを扱う人の中にはドンケを愛用する人が多い。)(一時期TENBA(テンバ)に浮気していたけれど)、カメラバッグとしてはもちろん、小さなF-803などパソコンを入れたり持ち歩いている。
それが今度から値上げになるとか。原油価格も良いけれど、円高で相殺してくれないのだろうか。


早い宅配便

築地のそば屋「さらしなの里」の穴子天もり
今日は某I社の関西の工場から、物件の写真と色を合わせる為のタイルが届く日だったのだが、
打ち合わせにも、日芸の卒展にも出かけるから家には居られないな。
なんて思って、目覚めの朝風呂に入り出てきたら玄関のチャイムが鳴った。
なんだろうと思って玄関横の流しの上の窓から首を出すと、クロネコヤマトのトラックが止まっていて、「宅急便で~す」。
配達の人は男性だったし待たせるのも悪いので、パンツ一丁のままドアを開けて荷物を受け取る。
「やけに早い宅配便だな」と思い時計を見ると、九時十分前。
数日前、柏のビックカメラで買ったDENONの五万円のスピーカー(こっそり自慢)を配達してもらった時も(別の会社だったけど)九時数分過ぎだったし、どうもわが家の地区は、
「どうせ家族ばかりでみんな朝から起きてるし、先に済ませてから他を配ろう。」
という地域になっているらしい。
ミッドタウンの富士フィルムフォトサロン日芸の卒展を観て、ついでにサントリー美術館でやっているロートレック展を観る。
凄い人で、絵が見えない。ザワザワとした喧噪の雰囲気を絵の中に描き込める人だなあと。
三月半ばまでやって、次はローランサンだそうで、こりゃまた混みそうだなあ。と思ったらこれは大阪の天保山だった。
-以下メモ-
MacOS10.4のSpotlightは、書類の文章の中身まで検索してくれる便利な機能だが、「プライバシー」という設定で、検索されたくないフォルダは検索対象から外してくれる。
しかし検索対象にしたくないフォルダ或いはそのフォルダが入ったフォルダの名前が半角英数字以外で始まる場合、「プライバシー」の設定は意味を為さず、検索されてしまう。これはMacOS10.4.11でも修正されていない。
検索結果に秘密のフォルダの中身が出てきてびっくりした。
お昼は打ち合わせ先近所の築地のそば屋「さらしなの里」の穴子天もり。


雪の日の外出

青山ブックセンター(ABC)本店と同じビルの un cafe(アンカフェ)のサンドウィッチ
前夜寝るときには、しとしと外から聞こえてきたのに、朝起きると静か。止んだと思って雨戸を開けたら、夜の雨は雪に変わって降り続いていた。
髪がいい加減伸びてきたので、床屋に行く。雪の日の朝から来る奴もいないだろうと思って行ったら、考えることはみんな同じ様で、既に二人待っていて終わったのは昼。
今日は数週間前から楽しみにしていた青山ブックセンター(ABC)でのチェコアニメーションの無料上映会なので、「何もこんな日に降ることも無いのに」と思いつつ家に戻ってバス停へ。
我孫子駅に行くバスは時間通りで、逃してしまった。悔しいからそのまま、雪の上を用心しいしい駅まで歩いたら、時間がかかってしまった。素直に次のバスを待てばいいのに、と、いつも歩いてから冷静になって思う。しかも折り畳み傘の袋を無くしてしまった。
そして上映会。
アニメーションフィルムBOOKシリーズ1『ふしぎな庭#01』(宙出版)刊行記念
『ふしぎな庭』 ポヤル&シュチェパーネク アニメーション作品上映会

「ふしぎな庭シリーズ」全5作品上映
「動物がすきな男」「広がる霧」「トラを捕まえろ」「銀紙に包まれたねずみの話」「クジラのラジク」

こうしたほのぼのとした素朴な世界を、儲けに関係なくその道を追求できたというのは、一つの良い時代と社会だったのだろうけど、今の日本は資本主義の成熟した形として社会主義の方向へ(共産主義じゃないよ)行っても良いと思う。
お昼を食べる間もなくここに来たのだけど、上映会が終わっても雪はまだ降っていて、外に出るのさえも億劫なので、同じビルの同じ地下一階にある喫茶店「un cafe(アンカフェ)」へ。
サンドウィッチのセットが1,365円、「さすが青山」と思ったけれど、来てみると大きなお皿においしそうなサンドウィッチ二つとフライドポテトとピクルス二本。サンドウィッチに挟まれたローストビーフはおいしいし、レタスもトマトもおいしい。
写真日記に載せるつもりもなくケータイに付いたカメラで撮ったので、色が転んでポラロイドみたいになってしまった。
折角なので、アサヒカメラを立ち読み。D3と一緒に出たニコンの新しいナノクリスタルコートの24-70mm F2.8 レンズ、良さそうだなあ。逆光でゴーストが殆ど出ない(記事によるとそうらしい)ってのは良いよ。
持っているのが12-24mmと70-200mm。ちょうど間を埋めるのに17-55mmではなく24-70mmってのは良いよな、なんて。
さて、表参道から千代田線で我孫子行きに乗ってのんびり帰るか…って、常磐線への乗り入れ止めてるよ。北千住で乗り換えて帰るか。


二階建て新幹線に乗った

しばらく写真の仕事は無さそうだったので、レンズの端の方にカビが生えていたレンズ二本(17-55mm F2.870-200mm F2.8)を、銀座のニコンに行って清掃に出したら、
金曜日横浜の撮影の仕事が入ってしまった。学生時分に行っていた赤坂の料理写真のスタジオに行って、カメラとレンズ一式を借りてくる。カメラは清掃に出していなかったのだから、レンズだけ借りてくれば良い様なものだけど、そこはキヤノンのカメラとレンズばかりで(以前まで当たり前の様にニコンで揃えていたけれども、全部売っ払っちゃったとか、そういう話多いね。)、明日使わないからという事でEOS-1Ds とレンズを三本借りてきた。
ある程度のカメラマニアとしては、触る事のない35mmフルサイズの1Dsなんて面白いし、発売当時(確か僕がニコンのD2xとどちらにしようか迷っていた頃だと思う)100万ぐらいしたカメラなんて触っても楽しい… 筈なのだけどそのスタジオでロケに使って出ていたのを借りてきたのが午後七時、僕は翌朝持って出ないといけないんで、一所懸命あたふたあたふた、操作は分からないし(大体最近やっとキヤノンもそれを認めてがらりと変わったらしいけれども、EOSの操作のインターフェイスは使いづらい。)、仕事で失敗があったりする訳にいかないし…
EOSのデジタル一眼レフは皆そうらしいのだけど、ニコンと違ってRAWデータはTIFF画像として吐き出されるみたいで、これがかなりドキッとしちゃうんだよね。TIFFで撮ってしまったという事はもうホワイトバランスも露出もトーンカーブも変えられないという事だから。
「翌日使うから、そっち撮影終わったら返せよ。」と言われていたので横浜の撮影が終わったらすぐに赤坂のスタジオに返却。
と思ったら、帰りの京浜東北線の中で某I社のSさんから「明日、急で悪いんだけどさ〜 宇都宮行ってくんない〜?」と言われ、まあ何もないので引き受けたのは良いものの、カメラの問題が。
また明日もこんな思いをするのはたくさんだ。大きな不満は多々あれど(タダで機材を借りた分際で言いたい放題言ってすみません)、明日は印刷物の撮影だし、
●画面周辺の色収差の補正もできない(わけじゃないけど自動補正の機能は無いのでやりたい人は自分で数値を入れて取り除かないといけない)。
●色空間がsRGBだけでAdobeRGBが無い。
●トーンやシャープネスの設定も無い(のか分からないけど取り敢えず見つけられなかったし勝手にいじるのも悪い)。
から総じて質感描写にも関わる(絵がシャープならばちょっと見た目は良いんだけど、「ギラリ」とか「ツルリ」とした質感は出ても「ザラザラ」の質感は出ない。)のですぐさま銀座のニコンへ。
サービスセンターのおじさん曰く、レンズはこっちで預かった物でNPSで預かってはいないので代替品の貸し出しは駄目。
NPS」という核不拡散防止条約みたいな名前のプロ専用のサービスセンターみたいなのは一般人用サービスセンターの隣にあって、ムサい「プロカメラマン」の方々が出たり入ったりしている。中ではコーヒー飲み放題でフカフカのソファがあるらしい。レンズなんか修理に出しても、貸し出しの品があればそれを修理の間貸してくれるとか。
う〜ん、もうこっちで修理受けちゃったから駄目って、素晴らしき縦割り社会、さすが旧日本軍御用達の「日本光学」。でもサービスセンターのおじさんもこちらの事情をよくきいてくれて、35-70mm F2.8 というフィルムサイズのレンズなら(ちょっと昔のだけど)あるからこれなら貸してあげられるよ、とのお言葉。ありがたくお借りし(借りたレンズを持ってこないと修理が終わったレンズは返してくれないのだとか、まあ総計50万円のレンズが人質って事なのね。)
なんとか明日のレンズを得て(トキナーの 12-24mm F4 は家にあるので大丈夫。)、帰りの我孫子駅で翌日の新幹線の切符を買う。翌日使い慣れたD2xと共に出発。11時過ぎ上野発の新幹線なのでちょっと余裕。しかも昨日買った切符を見たら、指定席券は「Maxやまびこ 2階席」としてあるし。
人生初の二階建て新幹線の二階ですよ。宇都宮までの少しの旅だけれども、なかなか気持ちいい。
仕事が終わって、某I社の一緒に来た女性に、「まっすぐ新幹線で帰るんですか〜?増田さんは電車好きだから帰りはもっと変なルートで帰るって課の人言ってたのに〜」って… こんな重い荷物しょって、乗り換え乗り換え帰れますか。
そりゃ宇都宮から小山まで東北線で出て、そこから水戸線で結城(ゆうき)を通って下館(しもだて)に向かい、そこから関東鉄道常総線で取手まで行って、常磐線で我孫子に戻るというジグザグコースを辿ろうかと一瞬思わなくも無かったですけど。
素直に帰って(風邪っぽかったし)、今日は一日家でゴロゴロしてました。明日も一日家でゴロゴロしている予定です。


鬼海弘雄さん

銀座での次期首相の街頭インタビュー
前日、中野で打ち合わせがあったので実家に泊まって、
朝新宿のコニカプラザを観てから、銀座のニコンサロンに鬼海弘雄展「東京夢譚」を観に行った。鬼海弘雄(きかいひろお)さんは好きで、写真集も持っていて、東北旅行に行く前からこの写真展に行こうとチェックしていた。
ご本人に始めてお会いして色々お話しした。木訥(ぼくとつ)という言葉が似合う方気さくな方。
そのまま銀座界隈を歩いていたら、和光の前で、街頭インタビューをやっていた。


今度は黒いiPod

銀座のアップルストアに行って、新しいiPodを買ってきた。新しい奴の黒いの。今持っているのが2003年発売のこれだったのだけど、電池の持ちも悪くなってきたし、10GBだと僕のiTunesに入っている全ての曲が入らないので、新しいのを買った。
ちなみにこれを外に持ち出す事は恐らくありません。お風呂場のラジオに電波を飛ばして風呂に浸かりながら落語を聴くか、暗室作業中に落語を聴くか、しか使う予定無し。
新しいおもちゃを手に入れて、会う人毎に自慢しようと思ったのに、残念。


白髪

風邪が治ったら、昨日一昨日と撮影が入って、一昨日は静岡(から高速バスで一時間行った御前崎の方)、昨日は別会社ので市ヶ谷に撮影に行っておりました。
僕の場合デジカメで撮ってそれを4×5(「シノゴ」蛇腹が付いたレンズで、後ろから布かぶって覗く奴。)並の画質を出す為に、単にカメラ構えてシャッター押して終わり、じゃなくて撮影後加工する事を前提としたRAWデータで撮って、画像をいじって画像を作る、現場で撮った物はあくまで素材、
なので、撮影に行っても後処理作業が色々あって一息ついてる場合じゃないんだけど、取り敢えず久々の自宅で(風邪ひいてから{風邪ひく前に撮った写真の後処理で風邪が一番酷かった頃は実家に帰れなかったのは既述だけど}実家に帰っていたので)なんか「ほっ」と。
一昨々日、翌日静岡に行く為に機材を取りに実家から我孫子に一旦行きがてら、新宿でコニカミノルタプラザに寄ったら、師匠の秋山亮二さんとエレベーターのトコでばったり、「写真(作品としての)撮ったら見てください。」って、昨年末写真展を観に行った時も同じ事言っていた様な…
静岡への新幹線、常磐線グリーン車に乗り慣れて?みると、余り快適とは言えないなあ。新幹線のグリーン車だと快適なんだろうか(おいおい)。
静岡は暖かくて、と思ったら東京も暖かかったようで、翌日の市ヶ谷ではお堀端の桜が一気に満開になっていた。朝の雨もお昼にはあがって晴れてきて、周辺で働く人達が、ランチを桜の下でしていた。
朝風呂に入って出てみたら、白髪が一本生えている。お疲れなのか分からないけど、なんか格好良い。もっと白髪生えないだろうか。写真を載せようと思ったけど、自分の頭の白髪の写真なんて、撮りづらくて諦めた。