「足る事を知る事」(ニュースの天才)


映画「ニュースの天才」を観た。
権威ある、アメリカの「THE NEW REPUBULIC」誌の若い記者スティーブン・グラスが、功名心の余り、でっち上げの記事をこっそり書く事を覚えるが、「大手ソフトウェア会社『ジューク・マイクロニクス社』が攻撃を仕掛けるハッカー少年を抱き込む為に多額のお金を払った。」という記事を書く。しかし記事を検証しようと他社の記者が調べてみると、記事中に現れる会社も人も存在しない。
という話。一見ジャーナリズムの云々… のようだが、功を焦る余り、また「本当の自分はこんなんじゃない」という焦り(「若さ」とでも云うのでしょうか)の余り、一生をふいにしてしまう、またそこまで行かなくても社会の信用を失ってしまう。それをいとも軽々とやってしまう人間の恐ろしさ。
私の中では今年の映画No.1です。多分。
再び、新宿のニコンサロンにて、「第29回伊奈信男賞受賞作品展 宍戸清孝写真展『21世紀への帰還 IV』」(12月20日まで)「第6回三木淳賞受賞作品展 村上友重展『球体の紡ぐ線』」(今日まで)を観る。
そのニコンサロン(新宿エルタワー28階)から、ビルの間に覗く山嶺。


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