「真珠の耳飾りの少女」と「陰翳礼讃」

「映像の力」というものが、あると思う。
映画「真珠の耳飾りの少女」を観た。
フェルメールの同名の絵画に絡めた作品だが、「映像の力」というのは、多分にその評価を占めるものだと思う。内容も含め、良い作品だと思う。
全編が、フェルメールの絵画のような、陰の多い映像によって形作られている。そういえば、俳優も陰があるし。
今、「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」(谷崎潤一郎著)を読んでいるのだが、奇しくもその「日本人の美意識」とでも云うべき映像によっている。「陰影礼賛」とは、私が勝手に紹介文を書くと、「ケバケバしい物も、暗闇の中にひっそりと存在する時、それは美しい。」という話。これ以上は読んでください。


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