極私的芸術鑑賞の心得


久々に善福寺(東京都杉並区 中央線「西荻窪」駅)の実家へ。近所の善福寺公園。夏の午後。
知り合いの山田南美さんがお姉さんの山田美帆さんと一緒にピアノのコンサートをされるという事なので、上野の旧東京音楽学校奏楽堂へ。
僕は「ゲージュツ」なんてものを細かく解説する事は「評論家」の方々にお任せしておいて、観る(聴く)人間はそこの空間に身をゆだねる事が「芸術を鑑賞する」事だと思う。それを無理に理解しようと思うから、その糸口を探って、解説文なんかをくどくどと読む事になる。
と云うわけで、何が云いたいかというと、「訳が分からなかった」という事が云いたいのだ。恥ずかしながら、「やっぱりアシュケナージ(日本にファンも多い有名なピアニスト。CDを数枚持っている。というかピアノのCDを買うと弾いているのが実はアシュケナージだったりする。)は凄い」なんて事は微塵も思わなかった。只、薄暗い空間とピアノの音、蝉の音(防音の悪い旧東京音楽学校奏楽堂では外部の音がかなり入ってくる)、非常に良い空間に浸れたと思う。
こういう事の為に3,500円を費やせる人間を「贅沢」というのだ…?


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