「美談」には気を付けろ!

「新潟県中越地震」で、土砂崩れでぺしゃんこになった車の中から親子三人の内、小さな男の子(皆川優太ちゃん{二歳})が数日ぶりに奇跡の発見!という(くどい説明だけど、数年後には意味不明である事が想像に難くないので。)話。
彼はこれからどうやって生きていくんでしょう?日本中のオジサン・オバサンの「かわいい孫」になっちゃって。体験記でも出して一儲けするのかな?(んなワケないか)ちょっとグレたり、薬でもやってみようものなら、「あの奇跡の生還の優太ちゃんが!」とか云われて、「母親(貴子さん)の分まで生きて欲しいって云われてたのに」と云われる(思われる)。彼の人生が齢二歳にして狭められてしまった事に心から哀悼の意を表する。な〜む〜。
でもって、土砂に埋もれた車の中から彼を救出した(東京より遠征御苦労様。新潟県は東京都に頭上がらないな。)「ハイパーレスキュー隊」の隊長、活動だけして(イチローみたいに)朴訥(ぼくとつ)に「仕事ですから」とか云って去れば格好良いのに興奮してるのかもしれないけど、記者会見まではじめて、「もう(優太ちゃんが生きているのを見つけて)一握りの砂も落とさないと思った」なんて。「プロジェクトX」の観すぎじゃないの?
権力者(或いはそれを取り巻く人間)が美談を語る時というのは、必ず何か隠している物がある。失策とか。今のところ、避難先の人々に「あんな悲惨な人もいるんだから、文句云わず頑張ろう。」と云わせる。つまり「黙らせる」という効果は発揮しているようだが。
新しいお札が今日から出回るらしい。というより「二千円札というのは未だに使える」と云う事に驚き。


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