地下室ギャラリー


鬼海弘雄(きかいひろお)写真展「PERSONA」(04年1月23日まで)というのを観た。土門拳賞受賞記念だそうで、この写真を見れば分かるかな?浅草浅草寺境内の人のポートレート。西武国分寺線「鷹の台」駅前 の、松明堂ギャラリーという、何の事はない「松明堂」という書店の地下に、隠し階段を下った先にある、見るからに「地下室」と云うような(地下室だから当たり前か)ギャラリー。
写真はその外観だが、駅を降りる(出口は一つ)と正面の肉屋の隣に「鬼海弘雄写真展 PERSONA」と大書した垂れ幕。
氏には、人のポートレートの他に「街のポートレート」とでも云うべきジャンルがもう一つあり、その「東京迷路(ラビリンス)」という絶版になった写真集を一度友人から見せてもらい、その写真に感服し、「鬼海弘雄」という名前を知ったのだが、その写真集が会場で売られていて、駅前の銀行でお金をおろして早速購入。
さて写真展の話に戻ると、6*6(センチメートル)版の正方形の画面に写しこまれた通りすがりの人々のポートレート。むしろ「鬼海弘雄」という名前を知らしめたこちらのシリーズは余り好きではなかったのだが、プリントを見ると「良いなあ」と思ってしまう。
そんなギャラリーだから、(この人の作品が観たいと)明確な目的を持ってのみ訪れるであろう世界。雰囲気としてはとても気に入ったのだけど、「この人の作品を観るためならば足を運びたい」と思わせる様になる方が先だろうな。


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