映画の大掃除

ちょっと昔の映画をやっている、いわゆる「名画座」最後の砦、池袋の「新文芸坐」。元々あった「文芸坐」が資金難で潰れた時、その名を受け継いで大手パチンコ屋チェーンの「マルハン」が自社ビルの一階を提供した、それが「『新』文芸坐」。そういう「奉仕」というか「還元」の精神が無いと、そもそも文化活動なんて立ちゆかないんですよ。そこで収益を求めて内容に干渉するからおかしな事になる。
で、大層な事を曰いながら観てきました。「アイ・ロボット」「LOVERS(「十面埋伏」中国語サイト)」の二本立て(という仕組み、最近知った。要は一本分のお金で二本観られるんです。)。
昨年、「つまらなそうだからやめとこ」と思ったけど何やら大々的にやっていた映画をまとめて観ようという腹。
「アイ・ロボット」良い音響で、大スクリーンで観る映画というのはこういうのか。と云うほどに迫力の映画。ただハリウッド映画に付きものの「セックス」が無かったなあ。(「撃ち合い」「カーチェイス」はあったけど)それだけ。
「LOVERS」こっちはなかなか。騙し騙され騙され騙し… という感じでもう人が信じられません。
黒澤明の「乱」もそうだったけど、「一般民衆」を出さないある意味異様な設定が貢献しているのか、ワダエミの衣装は洗練されていて、中国映画特有の(偏見?)ビンボー臭さを感じさせないのは流石。
画面は綺麗。だから新緑が出てきて、次のシーンでは紅葉で、また次は雪が降ったりしてもそれは良いのだ。そういう映画好きよ、皮肉じゃなく。竹林が異様に整備されていたり…(ブツブツ)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です