「ちん電」の旅

日立電鉄の車内
朝起きたら、三月いっぱいで茨城の「日立電鉄」が廃止になることを思い出し、海も見たかったので、食器を洗って出発。
常磐線の「大甕(おおみか)」から、海岸線に沿って常磐線「日立」方面に進み終点「鮎川」に行く電車と、太平洋に背を向けて山の中に入り、水郡線(すいぐんせん、水戸と郡山を結ぶが、少しだけ突き出た支線が「常陸太田{ひたちおおた}」へ延びる)の「常陸太田」に隣接した「常北太田(じょうほくおおた)」へと伸びる電車。「大甕」から「鮎川」方面の電車に乗り、途中の「河原子(かわらご)」で下車。
海水浴シーズンでもなく、静かな浜辺。ぶらぶらしていたら、隣の駅まで行きついてしまった。地元の人は「日立電鉄」等と呼ばず「ちん電」と呼ぶ。愛称に違わず、小さな電車。
旅館を探し、魚を食べる。
車両は、営団地下鉄(現「東京地下鉄」)の銀座線で活躍していた電車。車輪の脇から電気をとっていた地下鉄銀座線は、ポイントを通る度に電気の供給が途切れて車内が真っ暗になる。その際に点くランプがそのまま残っていた。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です