そう、静謐。

上野の国立西洋美術館にて「ラ・トゥール展」を観た。(5月29日まで)
「ジョルジュ・ド・ラ・トゥール」なんて画家、知らなかったのだが、それも当然。
十七世紀フランスの画家で、画家として時の権力者に気に入られたものの、現存する絵は四十点程しかないという、いわば幻の画家(一番所蔵しているパリのルーブル美術館でさえも六点とか…)。
画家の存在を知らなかった上に、上記解説も観てから聞いたことなので興味無かったのだけど、新聞か何かで絵と絵についての話を読んで、興味を持った。
全く「生き生きとしていない」人形の様な人々の冷たい、ひんやりとした肌が、ほの暗い明かりの中に浮き上がる。「こういうのを何て云うんだっけ?」と思っていたら、場内の解説に書いてあった。そう「静謐(せいひつ)」。


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