「レッドクリフ Part II」

Ario亀有の武蔵野茶房のあんみつ
映画「レッドクリフ Part IIgoo映画による紹介)」を観た。
前・後編に分けてとは言え「三国志」をよくまとめたと思う。
描かれるのが「三国志」という壮大な物語の前半のクライマックス「赤壁の戦い」とその前だけというのは「三国志の映画化と言っておいてそれだけか」とも思うけれども、逆に「赤壁の戦い」だけで「三国志」を描ききってしまわねばならないというのは大変だったと思う。
もう戦国物のドラマや映画にはおなじみとなりつつあるクライマックス、
燃え盛る曹操の陣の中で向かい合う 劉備・関羽・張飛・趙雲・孫権・周瑜、対、曹操。
物語の通り、「曹操は逃げていきました、ちゃんちゃん。」じゃ一本の映画として何とも締まらないからこの変な盛り上げ方も仕方ないか。
ただ、これはこれだけ金と人をかけて映画を作る以上、大ヒットしなければいけない訳で、その為の保険なのかもしれないが、三国志を「愛のために戦う」みたいなドラマにする部分があったのは残念だった。
やっぱり監督自身それは嫌だった様で、そういう要素は上記の、最後の「○○サスペンス劇場」で全員集合で犯人説得みたいなシーンに集約されている。
台詞が英語じゃなかったのは良いと思うが、それはそれで現代中国語で『敵軍が陣を張るのは「トイメン」』なんて言われるとずっこけてしまう。
ともあれ、凄い映像だし、凄い音響だし、三国志映画として素晴らしい出来だと思う。
ただ、三国志という物語は、魅力的な人物が縦横斜めに絡み合うとても面白い長編物語なので、この映画を観て、それから吉川英治の三国志でも読んでより深く三国志について知って頂きたいと思う。
亀有のアリオで映画を観る時には、いつも観た後寄る、亀有駅側の出口の側にある「武蔵野茶房」のあんみつ、抹茶が付いてくる。


「「レッドクリフ Part II」」への2件のフィードバック

  1. お久しぶりです。
    「レッドクリフ」両方共、私も見ました。
    写真を見て思わず、戦いに出る前に皆で団子をすするシーンを思い出してしまいました。
    あの映画だけで、「三国志」を読み取ろうとすると、スケールが大きすぎて難しくなるけど、本等を読んでで、「あの後結局ああ展開してこうなっちゃうんだよね~」
    みたいに、全体的な様相を有る程度知った上で見ると、「ああ、あそこをそう表現したか」みたいな感じでそれなりに楽しめるかもしれない。
    私は「レッドクリフ」を私が大好きな孔明役を私の大好きな金城武が演じるというただそれだけの不純な動機で観に行ったようなものだけど、孔明以外を演じていたそれぞれの俳優陣にも撃ち抜かれてしまいました。

  2. 金城武が好きって訳じゃないんだが、同じく出ている「ウォーロード/男たちの誓い」
    http://www.warlords.jp/
    も観たいと思っているんだよね。同じ中国の戦記物、とはいえ時代はずっと下って清朝末期だが。

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