「真珠の耳飾りの少女」と「陰翳礼讃」

「映像の力」というものが、あると思う。
映画「真珠の耳飾りの少女」を観た。
フェルメールの同名の絵画に絡めた作品だが、「映像の力」というのは、多分にその評価を占めるものだと思う。内容も含め、良い作品だと思う。
全編が、フェルメールの絵画のような、陰の多い映像によって形作られている。そういえば、俳優も陰があるし。
今、「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」(谷崎潤一郎著)を読んでいるのだが、奇しくもその「日本人の美意識」とでも云うべき映像によっている。「陰影礼賛」とは、私が勝手に紹介文を書くと、「ケバケバしい物も、暗闇の中にひっそりと存在する時、それは美しい。」という話。これ以上は読んでください。


「オレ流」 ?「銀ブラ」? みたいなぁ


「本来靴下に靴なんてのは日本の夏みたいに湿気の多い国の話じゃなくてね…」 なんて云い訳しつつ、Tシャツ-短パン-サンダル という格好で銀座の町を闊歩。
映画「下妻物語」を観る。チケット売り場でいつものように「泣く子も黙る」? 障害者手帳を見せたら、「あ、今日、一日(ついたち)なんで誰でも千円です…」。恥ずかしぃ〜
我孫子の少し先の取手から、日本一の非電化私鉄「関東鉄道常総線」の「下妻」が舞台とあっちゃあ、観ぬ訳にはいきませぬ。…感想は「CM的」な映画かな?
ラストの切迫した○○○シーン。時折キャメラがひいて牛久の大仏様(数年前に墓地を作るのにあわせてその会社が建てた百数十メートルだかの立ってる大仏。「茨城県で唯一どこからでも見える人口建造物」と云われている{ウソ})を入れたショットになるんだけど、こういう茶化すような視点って好き。
しかしこれと同じ事をしているのが「トロイ」に限らず最近の戦争映画。すぐに空撮に走ってしまい激しい戦闘に酔いしれていた観客を興ざめさせ、大自然の中の人間の矮小さを思い知らせる効果を発揮している。
先日「罪と罰」を読み終えてしまったので、行きしなに柏の「浅野書店」(結構でかい)にて、池波正太郎著「男の作法」を購入。(やっていた「いい女になるフェア」に触発されたわけじゃないが)。
けれども行きの常磐線内で1/3ほど読み終えてしまったので、またぞろ読み終えて禁断症状が出るのが恐ろしくて、パヴロフ著「茶色の朝」(大月書店)を銀座の書店にて購入。結構薄いクセに千円もしやがる。
…けど結局買う。こういうのを「活字中毒」というのでしょうか。


需要と供給の「お暑い」関係


友人の古関万人さんの推薦で、品川のキヤノンサロンSに行く途中。何の騒ぎかと思ったら、今話題の三菱自動車の株主総会でした。
暑い中、ひたすら立っている報道陣の皆様方がいて、それを家で煎餅でもかじりながらボーっと観ている人(私含む)がいる。考えてみればうまくできている。
石元泰博氏の写真展は良かった。もうすぐ終わるけど。
韓国映画「シルミド(SILMIDO)」を観る。(朝日新聞のコラム
「自民族の分断」という歴史が根底にある国ではヒットしても、「『泣ける』映画ではない」以上日本では受けない。…とは云いつつ、悪いけど正直つまらなかった。
それにしても、「軍部の暴走」というのはいつの時代も恐ろしい物を含んでいるんだなと考える私はひねくれもの?
十時過ぎに帰宅したら、朝出した当番の資源ゴミの容器が軒下に入っていた。感謝感謝、と同時に一人暮らしも大変です。


「演技力」?


芝浦(東京都港区)へ。屋形船と、真新しいビル群と、空港へ向かうモノレールと、汐の香り。
東京都写真美術館(都写美)」にて、トルコ映画「少女ヘジャル」を観る。(予告編はこちら
演技の事は分からないけど、「うまい」とはこのヘジャル役の女の子のような事を云うのだろう。ほとんど台詞がない(トルコ語が話せない)にも関わらず、その存在感(「かわいい」というので多分に得をしている部分はあるのだろうけど)。
ついでだし、館内で先日始まった、「世界報道写真展2004」をさらっと見る。
「グロけりゃ良いのかよグロけりゃ」という感じ。全体に「これで一発名をあげてやる」みたいないやらしさが写真からぷんぷん漂ってきて、「戦争の悲惨さ」なんて言葉は空虚に聞こえる。
ここ数年観ているけれども、明らかに「レベル落ちたな」という感じ。
同じ場所で以前からやっている奈良原一高さんの回顧展の方が数倍良い、と思う。


才能というもの


お仕事で横浜に行ったので、せっかくだから中華街へ。
今日までだというので、川崎の映画館に、映画「CASSHERN(キャシャーン)」を観に行く。スタッフに「GADGET」(Macの伝説的ゲーム)の庄野晴彦氏が名を連ねているのだが… まんまじゃん。予告編を見て頂きたい。映像的にはかなり素晴らしいだけに、そこに垣間見える原作における日本の初期のテレビアニメーション(セル)の造形の稚拙さが目立ってしまう。
が、何はともあれ素晴らしい。「才能」という簡単な一言で片付けられてしまうのだろうけど…


我孫子にもあるぞ大きな神社

我孫子の「子の神(ねのかみ)大黒天」
柏で、映画「半落ち」を観た後、常磐線を使わずバスで遠回りして散歩がてら帰宅。
我孫子の「子の神(ねのかみ)大黒天」。境内には古墳もあり、なかなか由緒正しそうな雰囲気。
良い意味でも、悪い意味でも、「泣ける」映画。


沖縄にハマっている

最近、沖縄にハマっている。映画「ホテル・ハイビスカス」を観て、「ナビィの恋」のサントラCDを買い、DVDも買ってしまった。そして極めつけは登川誠仁(のぼりかわせいじん)のCD。 「沖縄は良いとこだな〜」と思いつつも、「こんなことやってりゃあ国がなくなるのも当然だよな。」とも思う。複雑な心境。