八時二十二分の電車で信濃木崎を出る。信濃木崎駅は小さな無人駅。
この電車は途中の南小谷(みなみおたり)まで。
白馬を通り、雪山の中を「コトトン、コトトン、」と駆けていく。けれども実は「雪山」なのはスキー場だけで、半分ぐらい地面が見える。
南小谷からは一両のディーゼルカー(いわゆる「タラコ色」という旧国鉄の色ですな)に乗り換えて。向こうはここまで乗ってきた電車。
出発すると、「ムオオーン」とうなりをあげて、よっこらしょと走っていく。
終点、糸魚川(いといがわ)駅の売店では乗ってきたディーゼルカーのグッズが。結構有名らしい。
カテゴリー: 旅
今宵の宿に着いた
小淵沢の駅で時間があるので、改札を出て駅の売店を覗くと、地ビールがある。瓶の物しか無いのか聞くとそうだと言うので、仕方無く瓶を さきいか と買うと栓を抜いて瓶の口にラップをかけてくれた。
小淵沢からの長野行きの電車は案外混んでいて、ボックスシートの窓側には行けず、通路側に座って足で瓶を挟んで一杯。
長野行きの電車を途中松本で降りて、大糸線に乗って信濃大町へ。
大糸線で向かいに座った、終点大町の人というおばさんは、雪山のように白い犬を抱えていた。
こちらに来るに従ってだんだん晴れてきていて、外に雪も無いし「雪景色を眺めて車窓を楽しもうと思ったのに残念だ」という事を言ったら、「雪なんか降ったら大変よ…」と言われてしまった。
終点の信濃大町で降りて一時間近く次の電車を待つ。今宵の宿はたった二駅先の信濃木崎なのだけど、急ぐ旅でもないので駅の待合室でぼーっと。
信濃大町から知り合ったオーストラリア人のカップルは、今朝七時に成田に着いて東京まで成田エクスプレスで出てそれから長野新幹線で長野に出て来たというのだから、鈍行旅もさして時間はかかっていないという事か。
木崎で降りユースホステルに着いた。周りを散歩して、宿の温泉に入ろうか。
信濃路へ(あずさに抜かれながら)
実家から歩こうと七時半頃家を出たら、丁度バスが着たので西荻窪駅へ。日曜日なのでここに中央線は停まらないから三鷹に出る。
予定ではここから特別快速で終点の高尾まで出て小淵沢行きに乗るつもりだったのだが、時間に余裕があるので丁度来た「ホリデー快速『おくたま・あきがわ』号」に乗る。
この電車は立川から青梅線に入ってしまう筈なので、立川で後から来る高尾行きに乗れば良いという事だ。
ホリデー快速と銘打つくらいだから、車内はもっとホリデーホリデーしたものかと思ったが、車両は普通の中央線の通勤電車だし、車内を見渡しても普通の人ばかりで、リュックを背負った中高年とか、ハイキングっぽい方は余り見かけない。
立川で降りると駅の電光掲示板には来るはずの特別快速の所に「普通」と。不安になって駅員さんに「三鷹を8:05に出た筈の特別快速は何分に来ます?」と聞いてみる。「17分に来ますよ」「でも特別快速なのに『普通』と…」「立川からは全部停まりますので」。この「知らないの?」とでも言うような、オタクの人をバカにしたような目は…
終点の高尾で甲府の向こうの小淵沢(こぶちざわ)行きに乗る。
十一時過ぎに終点の小淵沢に着くまで後はボックスシートでぼーっとしていれば良い。
席を陣取って鞄を置いて、ホームの売店でおにぎりとお茶を買い、走り出したら食べ始め、ぼーっと。
空はどんよりとしているが、冬の茶色い景色の中で、庭や畑に植えられた桃や梅がきれいだ。
今山梨市という甲府の手前の駅であずさ号の待ち合わせ。
明日、旅に出ます。
このところ閑なので、雪の中を一両の列車でコトコト走りたくなって、明日、旅に出る事にした。
中央本線を通って行くにはやはり中央線にある実家が近いので、今日は実家に来た。明日朝西荻窪から中央線をひたすら奥へ奥へと進み、松本から大糸線に入ってそこで一日目は泊まり、明後日、日本海側の糸魚川(いといがわ)に出てから直江津まで少し日本海に沿って行き、内陸に入って野沢温泉に泊まり(二泊目)、上越線を東京まで帰ってくるつもり。
予定通り行かないのが鈍行旅の楽しさだけど、果たしてどうなりますやら。
旅の記録に28mm単焦点でズームの無いGR-digitalは辛いので、同じリコーのR10を今日買った。
昨日こせきさんと、「R10が欲しいんだけどどうだろう」なんて話をしていたら、ボディの色が三色あるのだけど茶色は近日発売の最新機種からはもう廃止されてしまうそうで、最初は「不人気だから消えるだけなんじゃないの?」と思っていた僕も、「良いと思うんだけどな、あの色」なんて言われるとなんか良く見えてきて、結局そのブラウンを買った。
古川駅の注意書き
変な注意書きが古川駅の新幹線ホームにあって撮っていたのだけど忘れていた。
東北は怖い所なのか、単にバカが多いのか。しかも日本語が変にぎこちないし。
鳴子を出る
温泉旅行も今日で終わり。
鳴子を出る頃には、雪が降ってきた。
共同浴場へ
ただ温泉でのんびりしたいという事で、もう一泊して明日帰る予定なのだが、朝御飯から夕御飯までただ風呂に入ってはのんびりしているのも結構退屈なので、婆ちゃんを部屋に置いて、駅から坂を上がった所にある小さな共同浴場「滝の湯」に行く。
旅館の内湯は、昨日三度、今朝一度入っても一人おじさんが入ってきたぐらいで、広い風呂を占領できたのが良かった(みんな貸切風呂に入ったのかな?)けれども、ここは地元のおっちゃんが数人入ってきて、わけの分からない言葉で話しかけられて困った。鹿児島も沿岸部より山の中の方が訛りが強かった覚えがあるけれども、東北地方もそうなのだろうか。
写真を撮ったのだけど、暗かったからRAWファイルを開いて明るくし、少し彩度を落とした。
シャンプー選び
朝食前に起きて一っ風呂。
朝は昨日の女湯が男湯になっていて、折角だから見てみようという気持ちもあり。男湯に比べて小さなお風呂だけど、露天風呂からは熊笹の坂の向こうに昨日乗ってきた陸羽東線が三十分に一本ぐらい、ゴトゴト走っていくのが笹の間から見えて、面白い。
昨日洗っていなかったので頭を洗おうと思ったら、シャンプー(コンディショナーなるリンス?も)が色々ある。普段は石鹸で体から頭まで洗っているので面白くて、悩んだ末、ASIENCE(アジエンス?)という奴を選ぶ。TsubakiやらMod’s云々にもひかれたけれども。
シャンプーで洗ってから、同じASIENCEのコンディショナーでもう一度洗う(こだわる人はオーディオみたいに「シャンプーは○○だけどコンディショナーは××に限る」なんて言うのだろうが)。何度洗い落とそうとしても、髪の毛のヌルヌルが消えない、変な感じ。
温泉宿でだらだら
鳴子温泉の宿は作りは古いけど、人も少なくて「ひなびた温泉」を地でいく様な気の置けない宿。
鳴子温泉に到着
去年は草津、今年は東北の鳴子温泉に婆ちゃんを連れてきた。
新幹線から古川で陸羽東線に乗り換え、鳴子温泉駅へ。
「今年は雪が多いぞ〜」なんて脅かして心配してくれた友達も居たけど、こんな感じで、そんなに寒くもない。