出雲へ

サンライズ出雲の車窓から望む中国山地
夏に一人で乗ったサンライズという寝台列車が思いの外快適だったので、今度は婆ちゃんを連れて出雲の先の温泉津(ゆのつ)温泉に行くべく、ベッドが二つ並んだツインに部屋を取った。
昨晩は夏に乗った四国行きのサンライズと一緒に十時に東京駅を発車し、夜通し東海道、阪神間、山陽道を抜け、朝岡山で四国行きの列車を切り離すと、山陽道を少し行った倉敷からすぐ中国山地に入り、米子まで縦断する。
山に入り新見を過ぎて山陰に入るとすぐ車窓は冬の里山となった。


蝋梅を見に長瀞へ

長瀞の宝登山(ほどさん)
秩父に行き、長瀞の宝登山(ほどさん)に今が盛りだと言うので、蝋梅(ろうばい)を見に行ってきた。
天気が良く風も無く、日曜という事で(西武線各駅で宣伝している西武鉄道の策略もあり)凄い人。蝋梅の咲いている宝登山に登るロープウエーに乗るのに一時間以上待ち、帰りもこの行列。
蝋梅だけに、行列にロウバイしてきました、というお粗末なお話。


汽車汽車シュポシュポ

僕の入っているmixiの青春18きっぷのコミュニティで、オフ会というか、みんなで蒸気機関車に乗ろうという話で、高崎からSLみなかみ号に乗ってきた。
高崎を9時56分に出た汽車は12時4分に終点水上に着く。そして帰りは15時20分に水上を出て、17時17分に高崎に帰ってくる、というダイヤ。
高崎駅のホームで待っていると、先に入ってきた六両の青い客車に、前からバックしてきた黒光りする大きな機関車が客車にくっつく。
SLみなかみ号
SLみなかみ号
体のあらゆる所からシュウシュウ煙を吐いて、この存在感は実際に体験しないと分からないなと思い、今日参加して良かったとも思った。
朝御飯を食べていないのでお弁当を買って、参加者総勢九名が集まって幹事の人からSLの切符(片道510円)をもらい、乗り込む。
「ブォー」と汽笛を鳴らした後少し間を置いて「ガッチャン」という連結器の音と共にのそりのそりと動き出す。加速してシュポシュポ言いながら走る、客車の中はどことなく煙臭い。
息せき切って一所懸命走ったとしても、今の電車やディーゼルカーにはとてもかなわない。昔の人はこれで「畑も飛ぶ飛ぶ家も飛ぶ」なんて言っていたんだから幸せなものだ。並行する中山道(国道17号)を走る車にどんどん追い抜かれていく。
沿道には本格的にカメラを構えた人はもちろん、子どもを抱えたお母さんが携帯電話のカメラを構えているなんて人が多い。
車内は鉄道オタクとおぼしき周囲に淀んだ空気を漂わせている人も居るが、家族連れが多い。トイレに行ったらベビーカーがドアの所に立てかけてあったのはびっくりしたが。
水上に着くと駅前の店でお切り込みを食べて、旅館のバスに乗って日帰り入浴に。行ってから幹事の人が訊いてそこに決めたらしいが、参加者は後からボーッと着いていけばいいので非常に楽である。
温泉に浸かってから、帰りの旅館から出してくれるバスの時間まで一人で温泉街を散策。集団で行動していると、寂しい風情というのを体が欲してくる、というのも寂しい性だが。
春に訪れた所だけれども、その時は温泉街の入口しか見られなかったので、ゆっくり散策。
温泉で火照った体を冷まそうと、豆腐アイスというのを買って店先のベンチで街を眺めながら風にあたる。
水上の温泉街
水上の温泉街
水上駅に戻ると、シュウシュウ言いながら機関車が戻ってきて、再び客車と連結。
SLみなかみ号
SLみなかみ号
帰りは水上からゆっくり山を下りていく。刈り取られた稲が田んぼで干されている。
途中沼田の駅に停車中、覗いてみた機関室。
SLみなかみ号


行ってきます

サンライズ(こないだの旅で乗った寝台特急)に乗って旅行に行った友人に刺激された訳じゃないけれど、今日は高崎〜水上(群馬県の入口から出口?)で運転される「SLみなかみ号」に乗りに行く。
十時高崎発なので、朝六時過ぎに泊まっていた実家を出た(新幹線に乗る金など無いし、だいたいそんなの今回の趣旨に反しているではないか。)。今高崎線の中で鴻巣過ぎたくらい。


錦江湾の夕陽

奄美大島へ向かうフェリーから錦江湾の夕陽
一枚だけ載せておきたいと思っていた写真があった。その場ではiPhoneの内蔵カメラで撮ってしまったので、写真日記にアップロードする事はできなかったのだが、帰ったら載せようと思っていた。
奄美大島へ向かうフェリーのデッキから見えた錦江湾に沈む夕陽。背中の方には桜島があったから、向こうに見える陸地は指宿・枕崎の半島だろう。
こちらでは雲に隠れて直接夕陽を見る事はできないのだが、海の向こうには雲間から日が差している。


帰ってきた

寝台特急に乗る坂出では、松山からずーっと鈍行を乗り継いで一緒だった、鹿児島から来たという女性二人と一緒に、坂出駅前のジョイフルというファミリーレストランで夕飯を食ったので、思いの外時間がつぶれた。
どっかのサイトで誰かが書いていたが、「千円出すのと出さないのでは天国と地獄」というのは言い得て妙で、帰りの部屋は「シングル」にして良かった。天井が高いと色々できる。天井が低いと何をしようにも上がつかえて。
寝台特急に十時前に乗って、十一時頃までは起きていたのだが、すぐに睡魔に魅入られてしまい、目が覚めたのは夜中の一時頃、名古屋の辺りだった。
しばらく車窓を眺めていたのだが、二度寝に突入してしまい、目が覚めたのはもう熱海を出て横浜に着こうという頃だった。
という事は、熱海や沼津で半地下の様な部屋に居た僕は、ブラインドを上げてグーグー寝る姿をホームの人達に見せつけてしまっていた訳で。
僕は物凄く寝相が悪い。寝て起きたら頭と足が逆になっている事などしょっちゅうで、奄美大島のユースでは冊の無い一段ベッドで、夜中にフローリングの床に転落して飛び起きた位だ。
横浜。街はもう動き出している。

八時半頃帰宅、まあ色々良い思いもしたけど疲れた。


さらば四国

先程まで晴れていた松山も、少しずつ雲が湧きだした。日が沈んでいくのとあいまって、夕刻らしい車窓の景色。

松山発16:20の鈍行で、東京への帰途の旅は始まる。もっとも、松山-伊予西条-観音寺-多度津-坂出 と来たら21:45に、高松から東京へ向かう寝台特急「サンライズ瀬戸」に乗るだけなのだが(もう関西や東海道を数日かけて帰るのも飽きた)。来る時と同じ様にというのも癪だが、帰りは寝台特急の個室を千円奮発して「ソロ」から「シングル」にした。別段居心地が悪かったという訳では無いのだが、帰りはあの「押し入れの中みたいな部屋」では無いのにしたかったのだ、車内で貰える部屋紹介の小冊子に「おすすめ」としてあったし。
松山からの電車は四国東西のほぼ中間、伊予西条止まり。
と思ったら、ここまで来た二両の列車を前後に離して、前はこの先の高松方面行き、後ろは松山行きとなって松山に戻る事となった。
伊予西条駅で出発を待つ観音寺行き


アイランドリーグ観戦

昨日、友人の住む松山でなく八幡浜に上陸したのは、隣町大洲である「四国・九州アイランドリーグ」の試合観に行くためだった。
友人に八幡浜の港まで車で来て貰い、試合のある大洲の運動公園まで行く。
「四国・九州アイランドリーグ」は、プロ野球団の無い四国にもアメリカのマイナーリーグの様な地域密着型のプロ野球があっても良いんじゃない?ってんで作られたプロリーグで、一県に一つチームが作られたのだけど、その後九州も「楽しそうじゃん?」ってんで入ってきたんだ、
と思う。
別に野球好きでも無いし、プロ野球の試合をこれまで観に行った事も無いのだけど、四国来たらこれを観たかった。
試合は、地元愛媛対福岡。
結構入ってるじゃん、と思ったら見えたのは内野席だった。
大洲での四国・九州アイランドリーグの試合
試合観戦、しかし内野スタンドは暑い。しかも大洲は山間の盆地、風が無い。
時々かすかな風を感じながら、地元の商工会の人がテントで売っているかき氷をかき込みつつ、野球と山並みを眺める。
大洲での四国・九州アイランドリーグの試合
大洲での四国・九州アイランドリーグの試合
何回かにこの試合のスポンサー企業の名前を持って人が回る。大相撲みたいだけど球場は狭いのでちょっと空しい。左端の着ぐるみが、愛媛マンダリンパイレーツのキャラクター、丸いみかんの頭部に水軍の格好をした「マッピー」。
大洲での四国・九州アイランドリーグの試合
試合は地元愛媛が勝った。
わざわざ東京から応援に来たのに、負けたら許さん。
ヒーローインタビューもちゃんと(と言っては失礼だが)やる。
始めて知ったのだけど、愛媛は現在最下位なのね、がんばれ愛媛マンダリンパイレーツ
大洲での四国・九州アイランドリーグの試合
試合後は選手達が外に出てくる。
大洲での四国・九州アイランドリーグの試合