「愛について」(うつせみ)

映画「うつせみ予告編)」を観た。
「魚と寝る女」「悪い男」「春夏秋冬そして春」「サマリア」の韓国のキム・キドク監督の最新作(と思ったら予告編で夏の終わりに公開の「弓」なる映画が出ていた。)。
キム・キドク作品の衝撃的な世界に慣れ親しんでいる向きには、最近の作品は衝撃性(「訳のわからなさ」とも云うのだが)としては弱まった感じだが、精神的な衝撃性は健在である。
女は自分の理想の男を現実の男の後ろに観る。結局、男女の愛なんてこんな物かもしれないな。何だかんだ云っても、凄い映画です。そして、凄い監督です。
そのまま同じガーデンプレイスの中にある東京都写真美術館で「私のいる場所—新進作家展vol.4 -ゼロ年代の写真論-」を観た。こういう、現代美術みたいな写真を観るといつも思う。
たかが、写真なのにさ。
って、駄目?


Nikon Capture でイメージダストオフが効かない

また写真の話ですので一般の方はご覧にならない方がよろしいかと。
去年の七月、Nikonのデジタル一眼レフD2x」を買った。レンズ交換式のデジタル一眼レフは画像素子(CCDなんか)にゴミが付きやすい(ホントはゴミが付くのはローパスフィルター)という話を聞いていたので、標準レンズとして使えるであろう17-55mm(35mm判換算では約25.5-82.5mm)を一本買って、レンズ交換はしないつもりだったのだが、昨年の終わりに、遂に望遠ズーム買う事になって、偶にこっちに変えて撮る事になったのだが…
そうしたら来ましたよ、鬱陶しいゴミのヤツ。ボヤ〜っとした糸くずのような物が画面に写ってきやがって。
待ってました(本当は「遂に来たか…」)とばかりにNikonのデジタル一眼レフカメラに付いている「イメージダストオフ機能」を使って別売りのNikonCaptureというRAW現像ソフト(異論はあるかもしれないけど、僕の中ではそういう認識。)でゴミを消そうとしたのだけど、全く反応しない。ゴミが消えない。

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本日の収穫

閑もこう続くと飽きてきて、取り敢えず駅に出て床屋に行った。@CHaTで、顔が「チェッカーズの藤井フミヤに似てる」と云われた(ソイツは誰だか知らないけど)ので、このまま床屋に行かないと最近の彼みたい(Googleでイメージ検索した)なオタクっぽくなっちゃうので。
その後、柏に出てビックカメラで、少々要りような物を買った。
どっかに置いたまま無くしちゃったレンズキャップ。
D2xのケーブルレリーズ(今時はリモート云々と云うらしい)
納品用のCD-R。
高島屋の上天ぷらを食べて、携帯電話のお金を払って、一気に竹橋の国立近代美術館へ、須田国太郎展(3月5日まで)をもう一度観る。


腰にキター

銀座に出て帰りの電車、もう立っている(結構混んでた)のが辛くて辛くて。そして駅前のイトーヨーカドーで買い物、カートにしがみついて移動してました。
五月の写真展、プレスリリース用の写真とかで、紹介のポストカードサイズの写真を八十枚、ひたすら焼いていました。一昨日三時まで、昨日は一時まで。(インクジェットで出してくれるという事だったのですが、私が一枚一枚プリントする事にしたのです。)
普段の紙焼き(ネガを紙に写真として写す作業)ならば一コマ一コマ、ピントを合わせたり、キャリアにネガを挟んだり、椅子に座る事のできる作業もありましょうが、ひたすら流れ作業で一つのコマを休み無く焼き続けていると、大変です。
う〜腰イタ… 歳かなあ…


五月に写真展やります

五月に銀座のPUNCTUM(プンクトゥム)という画廊で写真展やります。
小さな所ですが、静かに写真を観るには良い所だと思います。
是非いらしてください。
「河と」
増田新写真展「河と」
06.05.09(火)-05.14(日)
http://www.punctum.jp/
東京都中央区京橋1-6-6 ハラダビル 2F
03-5250-5001
地下鉄 銀座線 京橋駅 6番出口 徒歩3分


リズム

東京都写真美術館にて「植田正治:写真の作法」(2月5日まで)を観た。
早稲田の穴八幡宮に「一陽来復(いちようらいふく)」の御札を買いに行くついでに、昨日知って行った。
植田正治は昔好きで写真集も二冊ほど持っていたのだが、お決まりの砂丘の演出がイヤになって、最近は特に興味も無くなっていた。
今回も砂丘や戦前の写真が半分を占めていたが、それほど演出っぽく無く、普通の風景の中に氏のリズムを発見して、人物を配したような写真(今回の展示で云うと右奥の1/4ぐらい)が面白かった。場を離れ難く、何度も観てしまったから会場の人や受付の人には変に思われたかもしれない。


単レンズ眼の衰え

昨日(土曜日)、久々に作品の撮影に、コニカのヘキサー(HEXAR)を持って出掛けたら、唖然とした。
ヘキサーは35mmの単レンズ(ズームじゃないよ)が付いていて、この35mmという画角を頭の中で覚えてしまうと、カメラを一々構えなくても、「ここだとこういう絵が撮れるな。」とか「ここまでは入るな。」なんて事が分かって非常に便利なのだが、
それが効かなくなっている。頭の中で画面が構成できない。仕事でD2x17-55mm(35mm換算で25.5-82.5mm)というレンズを付けて使っているために、35mmという画角が分からなくなってしまったのだ。ズームレンズの弊害というのはこういう所にあると思っているが、正にその通りの事に自分が陥ってしまった。
我ながら呆れつつ、ショック。


レンズ二本テスト

今回は全く写真(カメラ)の話です。興味のない方は読まない方が良いです。
70-200mm F2.8 のレンズを買ったので、以前から使っている 17-55mm F2.8 とあわせて、D2xでの撮影テストをしてみた。
取り敢えず場所だけ定めて三脚を据え、その場のTTLの値(三つ絞ってf8にしてその時の出た目でシャッタースピードは1/400)を固定して、後は機械的に17-55mmは17,28,55mm、70-200mmは70,80,105,135,200mm、の各点で撮影した。感度はISO100、画像はJPEGの最大(4288*2848pixel)、最高画質。シャープネスはOffで、階調も一番眠いモード。カラープロファイルはAdobeRGBを当ててあります。
画面端の色収差(偽色というのかな?明暗差の激しい部分に出るにじみのような物)に関しては、相変わらず派手に(というのか分からないが)出ていますが(特に広角側)、これは致し方ない事なのでございましょう。RAW撮影すれば、ニコン純正のNikonCaptureやPhotoShopで、消す事ができますし。
そのままのJPEGデータなのでEXIFも残っています。見てみてください。一枚5MB程あります。.Macのスペースが空いているので放り込んでおきましたが(Dionに移しました)、このデータは将来的に消える可能性があります。
AF‐S DX Zoom Nikkor ED 17〜55mmF2.8G(IF)
17mm / 28mm / 55mm
広角端の17mmでは周辺が流れるなあ。広角だから仕方ないのかもしれないけど。
AF-S VR Zoom Nikkor ED 70〜200mm F2.8G(IF)
70mm / 80mm / 105mm / 135mm / 200mm
ニコンのDXフォーマットですから周辺を使っていないわけで、安定して周辺までびしっと来ます。


寒いけど満ち足りた日曜の午後

どんよりとした寒い冬の一日。駅前の床屋に行ってから、柏に出て東武野田線で大宮へ。携帯電話を家に置いてきた事を思い出すが、それも休日と開き直る。
大宮より宇都宮線で二つ行った「東大宮」(から正確には更にバスで少し行った)の喫茶店「温々(ぬくぬく)」(埼玉県さいたま市見沼区丸ヶ崎1856 電話:048-686-3620)で、好きな齋藤亮一(斉藤亮一)さんの写真展 『光の子』があり、それを観に行ったのだ。
喫茶店「温々(ぬくぬく)」は古民家を改造したという落ち着いた空間。
齋藤亮一さんの写真はいつも暖かい時間の流れを感じる。
いらっしゃった齋藤さんと写真好き(それで齋藤さんの写真を展示することになったらしい)というマスターと充実したお話をしながら、アールグレイ(紅茶)とケーキを頂いて、マスターに書いてもらった地図を頼りに帰りのバス停まで冬の夕暮れの中をとぼとぼ。


PUNCTUMで妙に冗舌

今度(夏)、写真展を銀座の写真を中心としたギャラリー(というか画廊)「PUNCTUM(プンクトゥム)」でやろうと思って、そこのヌシ、寺本一生氏に話を訊きに行った。
お金の事なんかも訊いたけど、色々自分が喋りまくった(ような気がする)。最近写真の事(表現という意味で)を話す事のできる人と余り往来していないからか、澱を吐き出して、妙に冗舌(本当は「饒舌」と書くらしい)に喋ってしまった。
その後、アップルストアでかねてよりiPodの電池交換(というか実態は本体の交換が一瞬で終わった)の予約をしてからニコンサロンへ。
小川 照夫写真展[「迥眺窓景(けいちょうふうけい)」-JR京葉線車窓より-]。作者本人がいらっしゃったので訊いてみたらやはりデジカメで撮った画像をそのままインクジェットプリントだとか。その方法を否定するつもりは無いけど、せめてカメラ側のシャープネスを落とすとか、せめて一工夫必要だと思いますよ。現在のデジタルカメラとインクジェットプリンタは、そのまま使って性能を最大限発揮できる程には成熟していませんから。
すみませんが内容に目が行く前に、その、テレビ画面を複写したような絵に見入ってしまいました。絵が良いという事は取り敢えず基本だと思います。