平和な一日… と思ったら

北柏の喫茶店「Calla(カラー)」のランチ
今月の仕事も済ませ、今日は久々にゆっくりするぞと洗濯機を廻す。来週は天候が優れない予想だとか。そして蒲団を干していると、近所の猫が朝の見回り(家の庭はいつのまにやら彼{彼女?}のなわばりになっているらしい)。
あ、デジカメ変わりました。RICOHの"Caplio R1"というヤツ。母親に勧めたのだが、見た目に忠実すぎて派手に写らない。とかで同じ物を買うのを止めて譲り受けた。確かに立体感のある良い写り。カメラ内部で画像を加工して派手にしちゃうヤツだと、食べ物なんか撮れないのよ。
例によって行きつけの北柏の喫茶店「Calla(カラー)」にて溜まっていた新聞を読みつつ昼食。御飯と味噌汁が付いて900円。
なんてやっていたら、この前の風邪が完治していなかった様。寒気がする〜


ある一日

六時半、起きる。
洗濯機を廻しながら、まず朝風呂。御飯、味噌汁を温め、茄子と鶏を焼き、しょうがをすって、いただきます。
気がついたら八時半。洗濯物を干して、支度をし、仕事の撮影へ。
なぜか市川(千葉県)に居る。本八幡行きのバスがある〜(一時間に二本)、これで行けば次の目的地の「千歳烏山」まで一本だ(都営新宿線-京王線)。
と思いつつ新宿で途中下車。コニカミノルタプラザへ、悪い子ちゃん。『山田真写真展「Ship Breakers CHITTAGONG」"チッタゴン船舶解体場"』久々に見た骨太のフォトドキュメンタリー、様々な報道媒体が発達した今、写真(しかも白黒)でドキュメンタリーするとはこういう事を云うのだ。サルガド調(とすぐ系統づけようとするのが悪い癖なんだけどね)。
気を取り直して(どういう気だろう?)仕事。元の「新宿」駅(地方の人には信じられないだろうが、「新宿」には各路線毎の「新宿」があるのだ。)から京王線で(考えてみりゃ京王線のホントの「新宿」から行けば良かった。都営と京王の「新宿」に戻っちゃったよ)「千歳烏山」へ。
今日のお仕事、最後の目的地は東急田園都市線の「用賀」。「千歳烏山」からは「下高井戸」に行き、そこから東急世田谷線(通称玉電)で「三軒茶屋」ぐらいは分かる。
三時近く、「日が沈む〜!」と取りあえず飛び込んだ電車は「急行」、次の停車駅は「二子玉川」。目的駅「用賀」の一つ先だよ〜。仕方無く歩いて戻る。
三時半、今日の業務完了。
ぎゃー、帰って早く取り込まないと洗濯物が湿っちゃうよ〜。


なんか好きなんだよなあ

一昨日(20日)は実家に帰り、そのまま実家に。我孫子に帰宅がてら、麹町のJCIIにて、『長倉洋海作品展 「ぼくが出会った子どもたち」』(1月30日まで)を観る。
長倉洋海(ながくらひろみ)という写真家、メディアへの露出も多い方。アフガニスタン等、いわゆる「辺境」を撮り続けている。
正直、この人の写真はそれほど「うまい」とは思わないのだけど、何か好きなんです。小手先の技術に頼らない、愚直な視線というか、そういうのが魅力(と思っている)の人です。


地下室ギャラリー


鬼海弘雄(きかいひろお)写真展「PERSONA」(04年1月23日まで)というのを観た。土門拳賞受賞記念だそうで、この写真を見れば分かるかな?浅草浅草寺境内の人のポートレート。西武国分寺線「鷹の台」駅前 の、松明堂ギャラリーという、何の事はない「松明堂」という書店の地下に、隠し階段を下った先にある、見るからに「地下室」と云うような(地下室だから当たり前か)ギャラリー。
写真はその外観だが、駅を降りる(出口は一つ)と正面の肉屋の隣に「鬼海弘雄写真展 PERSONA」と大書した垂れ幕。
氏には、人のポートレートの他に「街のポートレート」とでも云うべきジャンルがもう一つあり、その「東京迷路(ラビリンス)」という絶版になった写真集を一度友人から見せてもらい、その写真に感服し、「鬼海弘雄」という名前を知ったのだが、その写真集が会場で売られていて、駅前の銀行でお金をおろして早速購入。
さて写真展の話に戻ると、6*6(センチメートル)版の正方形の画面に写しこまれた通りすがりの人々のポートレート。むしろ「鬼海弘雄」という名前を知らしめたこちらのシリーズは余り好きではなかったのだが、プリントを見ると「良いなあ」と思ってしまう。
そんなギャラリーだから、(この人の作品が観たいと)明確な目的を持ってのみ訪れるであろう世界。雰囲気としてはとても気に入ったのだけど、「この人の作品を観るためならば足を運びたい」と思わせる様になる方が先だろうな。


「今年の抱負」をふり返る


長島有里枝の写真展「Candy Horror」を観に、谷中(やなか)(東京都台東区)の銭湯の跡をそのまま使ったギャラリー「SCAI THE BATHHOUSE」に行く。山手線の日暮里駅から歩いたが、元が住宅街の中の銭湯の上に案内図が不能でさんざ迷う。
入った途端、作品よりも先に目に入ったのは紅茶でも飲みながらストーブの前のテーブルで談笑しているアートスティックな数人。久しぶりにおぞましい物を見た。
写真の方は、期待通り?「数年前にもてはやされた若い女の子の生理写真」の「最後っ屁」的な雰囲気をプンプンさせる意味不明な写真群。(彼女の)最近の写真として出てきてたヤツはもっと良かった様な気がしたんだがなあ…
恐ろしい事をやるもんだ。
近所の図書館と公民館のセットになった施設、アビスタ


巨匠に迫るデジデジの足音


新宿ニコンサロンにて、「三木淳賞奨励賞受賞作品写真展 吉田明広写真展『記憶の地図 〜The wind of Nepal〜』 高木美佳写真展『みね』」(12月20日まで)を観る。前回の村上友重さんの後塵を拝した?二人。でも良かったよ。「高木美佳」ってどっかで見た名前だと思ったら、以前コニカの新人賞みたいなやつ(フォトプレミオ)で特別賞(これも年間賞の二番目)取った人じゃん。写真集も出してて、美術館に作品も収蔵されていて、新人賞?良いのかね?でもプリントはうまかったし、写真ももちろんうまかったです(これは二人とも)。だから良いけど。
新宿三井ビルエプソンの展示スペース「エプサイト」で、藤原新也写真展「フェルナンド・ペアソの午後〜Afternoon in Portugal」(2月5日まで)を観た。エプソンの新しいロボット…じゃなかったデジタルカメラ「R-D1」を渡して写したスナップ写真。
彼曰く、「俺は居眠りを誘うような写真展を開きたいんだよな」だそうで、部屋の中に様々な壁紙(これも彼制作)が貼ってあって、その真ん中にソファが置いてあったりする。そういう一風変わった写真展です。
気持ちは分かるのだけど、ほわんとした所はまだしも、カリカリした線(デフォルトでRAW現像してシャープかけすぎ?)、ハイライトの飛び方、なんか見るとまだまだ…
ここで「ロイヤルホスト」にてお昼休み。980円の昼御飯なんて贅沢〜。風邪をひいて動くのもイヤだったので、同じビル内で。近くのテーブルでは女性編集者がノートパソコン見せながら打ち合わせやってるよ。ウ〜ン、東京。
芝浦のPGI(Photo Gallery International)にて、川田喜久治作品展「地図」(2月10日まで)を観た。数十年前の白黒写真をプリントしたものだが、品質が明らかに劣る。見た所、インクジェットプリント。ちなみに一点四十数万円。
あ〜ダルい。
新宿駅、デパート屋上のビアガーデン跡。


渋谷なんてオジサン分かんないよ〜(春夏秋冬そして春)


新宿のニコンサロンにて、「第29回伊奈信男賞受賞作品展 宍戸清孝写真展『21世紀への帰還 IV』」(12月20日まで)「第6回三木淳賞受賞作品展 村上友重展『球体の紡ぐ線』」(12月13日まで)を観る。両方とも、題名から分かる通り、既にニコンサロンによって権威付けされた年度賞だから改めてこんな事云うのもナンだが、良かった。良かったので、何も云えない。「球体の紡ぐ線」の村上友重(女性らしいけど何て読むんだ?)さん、1980年生まれですよ(私は79年生まれ)。
渋谷で待ち合わせて、韓国映画「春夏秋冬そして春予告編)」を観る。あの衝撃的な作品「悪い男」の「キム・ギドク」監督の作品である。
湖の中に浮かぶ小さな庵に住む幼子の成長、そしてそれを見守る老僧。というだけの話(公式サイトのあらすじ)だが、面白かった。
取り敢えず土曜日の渋谷は混んでいた。街は独り者に嫌がらせの様にクリスマスイルミネーションだし。大体渋谷って分かんないんだよ。映画館のあるBunkamuraに行くのも迷ったし。


東京新名所探検


仕事の撮影で、一日にオープンしたばかりの今話題?の東京新名所、羽田空港の第二ビルに行った。これにより、「全日空(ANA)(子会社のエアーニッポン{ANK}も)」と「AIR DO」はこちらに移動する。(関係無いけど、オープンまで流れていたANAの飛行機がピョンコピョンコ踊るCM面白かった。あるはずのない風景が展開するのが何とも男の子心をくすぐるではありませんか。)
モノレール途中の「流通センター」駅にも降りる用があったのだが、いつの間にやら、天王洲アイルと空港しか止まらない「快速」なるものができていて、危うく乗りそうになった。オソロシヤ。
銀座ニコンサロンにて、『張蒼松写真展[家族の記 —台湾大地震から五年]』(12月11日まで)を観る。
台湾地震被災直後の家族を35mmで家と共に撮影した写真。(「被災直後に大変なのに!」なんて輩は置いておいて。)
はっきり云ってよく分からん。なんだか何でも無い様な家もあって、よく見るとどこか壊れていたりするのだが、35mmの撮影で、しかもここまでプリントが下手(コピーかこれは?)だと、じっくり見て何か探そうという気も起きない。五年後の家族を再び対比させているというが、そういう展示でも無いし。
最近、「解説文を読まないと意味の分からない写真」を「報道写真」と云うらしい。
帰ってきて昼寝こいてしまったので、残った仕事をかちゃかちゃ。現在午前一時。
午前四時、朝刊が来た。
仕事が終わって空港第二ビルを見学。平日の午前中にも関わらず寒空の下。


資産運用?(オランダの光)

昨日、駅前の千葉銀行でUSドル立ての外貨預金の定期の口座を作った。金を増やそうなんて考えちゃいないけど、超インフレになったら、「ジュース一本が1,200円ですから。残念っ!」とか云ってられないので。
で何かくれた(口座作った時はポケットティッシュ二つだったのに今回は紙袋!)ので家に帰っていそいそと開けてみたら、
リードクッキングペーパー、ホッカイロ2個、ウェットティッシュ。…千葉銀の意図が分からん。
取りあえず行き付けの北柏の喫茶店にあげる事にしたが、向かいの薬屋の売れ残りでも詰めたんじゃないの?
東京都写真美術館にて、
「明日を夢見て」〜アメリカ社会を 動かした ソーシャル・ドキュメンタリー』を観る。「写真」が報道として機能していた19世紀後期〜20世紀初頭にかけてのアメリカの報道写真の記録。「ルイス・ハイン」「ウォーカー・エバンス」「ベレニー・アボット」… 名前だけは記憶の片隅にかすかにある。
写真新世紀展2004』を観る。「写真」というより「こんせぷちゅある・あーと」(今流行の、概念だけでほとんど完結している「アート」なるもの)みたいなのが多くて「若いモンの考える事はよく分からん」なんて云っていたら、日芸で同じゼミだった林典之氏の作品に遭遇。
いろんな人に海パンをはかせていろんな事をやらせる写真。在学中からやっていて、「増田さんも海パンにならないっすか〜?」(僕は留年していたので敬語{僕はどうでも良かったんだけど}。けど彼は浪人していて年上。体育会系の考える事はナゾだ。)なんて云っていたから、なっておけば良かったかも。
館内のホールで、「オランダののぞみ」じゃなかった、映画「オランダの光」(Yahoo!ムービーによる解説)(12月17日まで)を観る。
オランダの絵画(「フェルメール」とか「レンブラント」とか)にある独特の「光の柔らかさ」はオランダの風土によるものでは無いのか?という伝説(があるそうな)を検証しようと、実験したり、インタビュー(長距離トラックの運ちゃんなんかに)したり、定点観測する、ドキュメンタリー映画。
結論から云えば、あるとも無いとも結論は出ないのだが、それが世の中だと思う。
それよりも、富士フイルムが協力したとか云うフィルムによるきれいな映像に感激。カタログを買ってしまった。こういうのを観ると、(金銭的な問題を別にすれば)「やっぱ映画はフィルムだよな」と思ってしまう。


恐怖映画館


九時の開店時間にあわせ、朝もはよから我孫子→阿佐谷(あさがや)の杉並区役所へ。用事を済ませ、九階の食堂で朝飯を喰ってから、前にあるビル二階の(隠れ家的?)介護用品ショップにて、頼まれていた「駅員さんが使うような段差のあるところに橋を架ける折り畳み式の携帯用スロープみたいなの」を探しに行く。けど買うと五万円くらい、高い。(車椅子の人、持って歩けとは云わないけど、「段差があるから駄目」なんて云ってちゃ駄目よ。)
でもって隣駅の荻窪に移動、そこでまた用事済ませてから新宿へ。
ヴィスコンティの「山猫」が「デジタルリマスター版」とか云うので観ようと思ったが、ここ「テアトルタイムズスクエア」は、普通の映画館と違って、45度ぐらいの斜面に客席をつけてある野球場みたいな映画館だから、その「恐怖の急階段(手すり無し)」を登り降りしなくて済む、出口と同じ段の席、が異常に混む。それでも「転落するよりはまし」とあちこちにぶつかりながら、一つ下の段へ。「障害者は階段にでも座って観ろ」ってのか?
昼食後、コニカミノルタプラザへ。プレミオ(新人賞っぽいの)の二作品
Suthep Kritsanavarin(ステープ・クリッサナワリン)写真展 「タイ:象と象使い」生存をかけた暮らし
は、手慣れた告発系。フォトジャーナリストとして色々やってる人らしく、載ったAERAなんかが置いてある。なんでこんな人が新人賞みたいなのにめり込んでくんの?これが第三国特有のバイタリティなのか。でもまあ巧いことは巧い。
的場ゆう子写真展「KIHADA」whangdoodleland
題名通り、様々な「木肌」(日本語をとりあえずローマ字にするのは好きでは無いが)を平面的に、感触を丁寧に、写し取るように、撮影した写真。じーっと見つめていると、衛星写真のようでもあり、未知の月面写真のようでもあり、天体写真のようでもある。(と思ったら自身の作品紹介にそんな事が書いてあった)想像力を喚起させてくれる写真。
経歴の所に「写真表現大学」と書いてあったから、何かと思ったら専門学校の授業なのね。学歴コンプレックス?
小畑雄嗣写真展「冬と夏の光景」-クロアチア-
良い。巧い。上記「象と象使い」のようなイヤミな感じが無くて良い。売っているという小冊子、買おうと思っちゃったもん。
巧いなあと思ったら色々な雑誌(機内誌やらクレジットカードの会員報みたいな、経済的逼迫度が低いであろう、企業イメージ向上系。)で仕事をしている(そういう雑誌が会場に置いてあった)カメラマンであった。(ついでに見たら日芸だった)